スキーヤーは熱扉車の夢を見るか

「オープンカーで如何にしてスキーに行くか?」に挑戦してきたスキーヤーがたどりついた熱扉車=ホットハッチライフ。

カテゴリ:クルマ > ボクスター(981)のインプレッション

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先日、ボクスターに乗ったらオドメーターがちょうど10,000kmでした。昨年の6月24日、5,000km強で納車されたので、約1年で5,000km弱走ったことになります。保険会社にも5,000km未満で申告してるのでギリセーフ。986の時は年間4,000キロくらいだったので2割増しくらいですが、買い換え効果だとすればこれ以上増える事もないでしょう。

いままで感じたことは「ボクスター(981)のインプレッション」カテゴリーにまとまってますが、書き漏らしたことをこの機会に書き留めておきたいと思います。

低速不整路での横揺れ
例えばマンホールの段差を乗り越えるときや、舗装の凹凸が激しい場合など、左右の足が別々に動くような状況で左右に揺すられるような動きが気になります。ちょっとスタビライザーが効きすぎなのかな?と思いますが、峠での軽快な身のこなしと相反するので難しいところです。

ジワっと踏んでも高回転まで引っ張りたい
PDKのシフトプログラムはなかなか賢く、アクセルの踏み加減から「加速したい意思」を汲み取って、じわっと踏めば早め早めにシフトアップし、ガバっと踏めばシフトアップが遅くなり高回転まで引っ張ってくれます。しかし、じわっと踏みつつも低いギアを維持したいこともあります。例えば高速の合流で本線走行車との間合いを調整したい時とか。そこいらまで意思を汲んでくれるとありがたいですね。まあそんな時のためにマニュアルモードがあるのでしょうが。

やっぱり便利な走行中に開閉できる幌
50km/hまで走行中でも幌が開閉できるのはやはり便利ですね。ただ、50km/hというのは意外と出てしまうものでなので、実用上これが下限だと思います。これ以上低速が要求されると、停車中にしか開閉できないのとあまり変わらないかもしれません。リアウインドもガラスになり、986前期では必須だった「チョップ」も必要なくなったのも重要なポイントですね、

1年5,000kmを迎えての感想は「心配したことは想定内、期待したことは期待通りかそれ以上」。満足度はとても高いです。これからも大切に乗り続けたいと思います。
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雨や湿気の多い日が続いております。

私のボクスターは標準のマニュアルエアコンなんですが、ポルシェのオートエアコンはあてにならないのと、過去にもマニュアルエアコンのクルマ(レガシィとバルケッタ)で不都合は感じなかったので問題ないと思っていたのですが、寒暖や湿気の差が大きく、エアコンを調節する機会が多いと、思わぬ不都合が出てきました。それは操作性の悪さ。
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左側が温度、右が風量の調節スイッチとLCDのインジケーターになってます。一見かっこいいですが、スイッチを操作して「今どれくらいの設定か」をLCDを見て確認しないとわからないんですね。

コレがバルケッタのようなのダイヤル式や、レガシィTXのレバー式なら、いちいち目線を送らなくも「大体こんなもん」で済むだんですが…
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さらに温度設定側はセレクターレバーを回避するように手首をひねって操作しなければいけません。これも面倒です。
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前オーナーさんはオートエアコンをケチッてるわりに「シートヒーター」はつけてるんですよね。これは思った以上に快適でしたけど。

そしてもうひとつ。雨が激しいときにドアを開けると、Aピラーと幌の接合点から雨水がボトボトボトっと激しく垂れてきます。これ自体は大抵のカブリオレに共通してるのでそれほど問題ではありません。
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981ボクスターの場合は、この雨水が落ちてくるところがちょうとフロントトランクの開閉スイッチにジャストミートなんです。「こんなに水浸しで壊れないのか?」と心配にもなりますし、そもそも操作するところがびしょ濡れなのはけっこう不快でもあります。
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もうしこし天気がなんとかなって欲しいもんですなあ。
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出た時はちょっと抵抗を感じたiOSの「Hey Siri」機能ですが、使いだすとなかなか便利で「これクルマでも使えたらいいのに」と思うようになりました。よく考えるとナビのハンズフリーマイクで通話はできるわけで「ひょっとしてSiriにも使える?」と思ってやってみたのが下の動画です。※iPhoneの「設定」→「Siri」で「ロック中にアクセス」と「Hey Siriを許可」をONにする必要があります。

この動画ではiPhoneをセンターコンソールボックスに入れ、蓋をしても「Hey Siri」の掛け声に反応していますが、それは停車中だからです。走行中などノイズが多いとさすがに無理で、蓋を開ける必要があります。いったん反応して、ナビの画面が「通話中」になればハンズフリーマイクが有効になるようで、そうすれば蓋をしても大丈夫ですし、声を張り上げる必要もありません。(そもそもiPhoneを声が届きやすい場所に設置すれば万事解決ですが)

音楽の再生はもちろん、Siriができることは全部できるはずです。最近はLINEもSiriで使えるので、ハンズフリーでLINEも送れます。CarPlay対応ナビに買い換えなくてもSiriに関しては同じことができますし、ナビがAppleの地図アプリにならないのはむしろ良い(笑)。

このナビが発売された頃はもちろん「Hey Siri」機能は存在していないので、「たまたま使える」だけと思われますが、ハンズフリー通話ができるナビなら他の機種でも同じように使える可能性はありますので、是非お試しあれ。
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981ボクスターの7段PDKをマニュアル操作していると、
「これは986の5MTの何速に相当するんだ?」
という疑問が湧いてくる時があります。そこで、比較表を作ってみました。

ギア比

違うクルマどうしで単純にギア比を比較するのは厳密に言うと正確ではないものの、この場合はファイナルレシオの差がタイヤ外径の差をだいたい吸収できているので目安にはなります。そもそもエンジンの出力特性も違いますが、各ギアに割り当てられた「役割」を推測することはできるでしょう。

予想通り、PDKの7速は「超」オーバードライブで、5MTには該当するギアはありません。
5MTの4速とPDKの5速がほぼ同じ役割で、5MTの3速の役割がPDKでは3速と4速に分担されています。
5MTとPDKの2速を比較するとPDKの方がややローギアードです。従って、
5MTの2、3、4速に相当するのはPDKでは2、3、4、5速になる。
PDKのほうが5MTよりワイドレンジで、かつクロスレシオだ。

と、理解すれば良さそうです。
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今回のツーリングで、だいぶ981ボクスターにも慣れて来ました。ここいらで総合的なインプレッションを書いておこうかな、と思います。

「両立」どころではない「二面性」
今まで私は、初めての愛車ST165セリカGT-FOURや986ボクスターなど
  • パワフルでありながら
  • 服を着ているように意のままに操れる
クルマをガンダムになぞらえて「モビルスーツ感」という言葉で表現して来ました(ガンダム乗ったことありませんがw)。
981ボクスターはもちろんこれに加えて、「二面性」のようなものを感じました。

ポルシェに関してよく言われるのが、街乗りや高速での「使い勝手や快適性」と、峠やサーキットでの「スポーツ性」を高いレベルで両立している、ということで、私も986ボクスターに同様の感想を持っていました。

981ボクスターは街乗りや高速では非常に洗練されてます。レガシイなどの「運転してる感」のある国産車のようでちょっと薄味で物足りないくらいです。エンジン音は上手く遮音されており、どんどんシフトアップするPDKはシフトショックも皆無、ステアリングも軽くて楽チン楽チン。

しかし峠道で鞭をいれるとドライバーの意図を感じたかのごとく一変します。遮音材の向こうからでも響いてくる官能的なエンジン音にともなって、実は986の「S」と同等のパワーがモリモリと湧きあがり、986ではややもたつきがあった「上り坂でのS字の切り替えし」もスッスッとこなし、演出的な「クイックさ」ではなくタイムラグのない「ファストな」ハンドリングはさらに磨きがかかりました。
クルマの鼻先を方向付けしてしまえば、あとはどこまでもオンザレール。986だとロールが大きくなり始めて「そろそろ…」と感じた領域でも「まだまだ」なのがお尻と手のひらから伝わってきます。

相反するものを両立しているレベルが高すぎて、これはもやは「両立」ではなく「二面性」を持ったクルマと呼ぶほうがしっくりきます。。モビルスーツで言えば、攻撃力と防御力を両立させた初代ガンダムから進化して、状況に応じて飛行形態から変形しちゃうZガンダムでしょうか(繰り返しますが乗ったことないです)。

よりハイテクで軽快な感じなのもZガンダムっぽいです。

さらに磨きがかかったポルシェらしさ

もちろんブレーキパッドが足の裏についているかのごとくリニアでバカみたいに効くブレーキと重心の低さといったポルシェならではの美点は相変わらずですし、ボディ剛性は更に向上しています。986もバルケッタから乗り換えた時には驚愕しましたが、私が慣れたのか経年変化なのかやや捻れを感じるようになっていました。しかし981は本当に「ミシリ」ともせず、固いボディの下で脚だけが動いている感じが増しています。

そしてもう一つ「もともとも良かったものに磨きがかかった」のはシートです。
986は肩周りにサポートがあるオプションのスポーツシートでした。
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それに対し981はまったくの標準シート。肩周りのサポートはありませんが、特に不都合は感じません。
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長時間運転しても腰が痛くならないのは相変わらずですが、さらにお尻も痛くならなくなりました。楽チンになった日常性能に加えて、これなら何時間でもどこまでも運転したくなります。

今回の全行程での燃費は10.65km/l。走行距離は588kmでほとんどエアコンON。往路の高速130kmは渋滞気味、その後は三国峠の群馬側から新潟側の2往復半弱を中心に314km、そして復路の高速は午後に井上昌己のライブに行く用事があったのでやや早いペース、とほとんどエコランは意識せずにこの数字はなかなかだと思います(同じような行程と走り方で986は10km/l台前半)。今度はもう少しエコランを意識してどこまで伸びるかやってみたいと思います。

全体的に見て、981ボクスターは986を真っ当に(現代の価値観にあわせて)進化させたクルマだと思います。日常性能で洗練度が上がったところは好き嫌いが別れるかもしれませんが、私は欲張りなので1粒で2度美味しいのは大好き。さらにそれぞれの美味しさがアップしているんですから、言うことナシですね。
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今回のツーリングではいろいろなシーンで走り込めたので、PDKのことがだいぶわかって来ました。

ブレーキングでの自動ブリッピング+シフトダウンはなかなか起きない
自動車雑誌などで、PDKに限らずいわゆる2ペダルMTのスポーツモードについて「コーナー手前でブレーキングすると、自動でブリッピングしてシフトダウンする」的なイメージで語られていますが、実際は相当な速度からタイトにブレーキングしないとやってくれません。普通のペースではただシフトダウンするだけです。タイミングもやや遅めで「あれー、シフトダウンしないなあ」と踏力を増していくとシフトダウンする感じなので、ちょっと私のイメージとは違いました。かといって初めからしっかり踏力をかけると見込みより大きく減速してしまったりするので、「イメージ通りに自動シフトダウンさせるために踏力を調整する」というのは相当慣れないと(かつそれなりのペースで走らないと)難しいかもです。

同じ手動シフトでも、ノーマルモードよりスポーツモードの方が歯切れが良い
ノーマルモードでマニュアル操作でシフトダウンすると、半クラッチ気味でミートするのでやや空走感がありトルコンATっぽいです。スポーツモードだとブリッピングで回転数を合わせてスパッとクラッチをミートするので歯切れ良く、例えば前走車との車間が詰まった時にイメージ通りに車速が落とせて追従しやすいです。とはいえ常に一段低いギアを使いたがるスポーツモードでずっと走るのはガソリンの無駄なので、ノーマルモードの「空走感」を頭に入れてゆとりある運転をする必要がありそうです。

スポーツモードでも自動シフトはギアが高め
ノーマルモードはもちろん、スポーツモードでも自動で選ばれるギアは自分のイメージ(というか好み?)よりも高めです。「お前のペースはスポーツ走行の領域に達してないから、ここいらのギアが合理的なんだよ」ということかも知れませんが。

やはり2ペダルはブレーキングと荷重移動に集中できる
コーナーへのアプローチで、どこからどれくらいの踏力でブレーキングを始めて、どこでどんな加減で踏力を緩めてステアリングを切れば適切にフロントに荷重を残せるか?がスポーツドライビングのキモではないか、と最近考えているのですが、やはりクラッチ操作が無いことでこれに集中できるのは素晴らしいです。MT車では私ごときがヒールアンドトゥをしても、ブレーキの踏力を一定にすることすら難しく、それどころでありませんでした。より本質的なところに集中して運転できるのはPDKならではの新しい楽しさだと思います。

峠はスポーツモードで手動シフトが良さそう
以上を総合すると、空走感のない歯切れの良さ、自分のペースでもエンジン回転数を保ち、荷重移動などに集中して走れるスポーツモード+手動シフトが峠では一番楽しめる、というのが今回の結論ですね。しばらくはこのパターンで行ってみようと思います。
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夏休み冒頭の3連休で、群馬〜新潟で981ボクスターとご当地の美味いものをじっくり味わうツーリングに行って来ました。インプレッションとグルメレポート、何回かにわけてレポしたいと思います。

今回の行程は東京から苗場へ移動し、そこを拠点に三国峠の北上と南下を繰り返す全走行距離588km(都内12km、高速262km、峠314km)のなかで、今回は改めて気づいた細かい事を書きたいと思います。

ワイパーの速度が自動で切り替わる。
今回あいにく天気は良くなかったのですが、間欠にしておくと、雨量と車速に応じた最適な速度にワイパーの速度が自動で切り替わることに気づきました。どこにどんなセンサーがあるのかわかりませんが、これは便利。ワイパーレバーの先端の使いにくそうな切り替えスイッチはほとんど使わずに済みそうです。
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コースティングからのシフトスイッチの操作について
コースティングでの空走状態からシフトスイッチでシフトダウンしようとしても、今のギアでクラッチがエンゲージされるだけで、シフトダウンはしません。そのためにはもう一度スイッチを押す必要があり、2段落とすためには3回スイッチを押す必要があります。
「コースティングではスイッチの押す回数はプラス1」と覚えるよりも、バイクのシフトダウンの感覚で「減速トルクが十分になる段数だけ落とす」というイメージの方が直感的かもしれません。

車体の左側面と後ろが汚れる
三国峠はトンネルやスノーシェッドが多く、路肩に泥水が溜まっていることが多いせいか、左側面がとても前輪が跳ねた泥でかなり汚れます。ドアハンドルなど、パセンジャーに触らせるのを躊躇するほどです。
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反対側と比較するとよくわかります。
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またテールもすごく汚れますね。
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汚れが目立つボディ色、ということを差し引いても986よりも汚れがひどいです。これはおそらく、981の方がタイヤが太く、かつ、いわゆる「フェンダーツライチ」になっているため、跳ねあげられる泥がボディにつきやすいのだと思います。
画像で986と981を比較すると…
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特に986の前輪が内側にオフセットしているのがわかると思います。また、おそらくリアオーバーハングが981の方が短いと思うので、その影響もあるかもしれません。
とにかく遠出をしたら洗車は必須ですね…
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981ボクスターでの初ツーリングでいろいろ気づいたことを書いていきたいと思います。

シートポジションについて
前回エントリーの通り、シートを後ろに下げて乗り降りするようになったのですが、クラッチペダルがないとイマイチ「自分のボジション」に戻す基準に欠けます。江ノ島からの復路の途中まではシートが低く遠かったため、首を伸ばして前に出すように運転していたようで異様に首と肩が凝りましたが、途中でシートポジションを直すとスーッと楽に。「クラッチペダルに頼らないボジションの決め方」を考える必要がありそうです。

「コースティング」について
これは高速道路などで定速で走行中、アクセルペダルを緩めるとクラッチが自動で切断されて、空走状態になる(エンジンはアイドリング回転)というPDKの省燃費技術。

実際にはコースティングに入ると、ナチュラルに速度が落ちていきます(鉄道車両じゃあるまいし、空気の入ったゴムタイヤの転がり抵抗があるので考えてみれば当然)。「あ、スピード落ちたな」と思いアクセルを踏むと、再びクラッチが接続されて、定速走行に移ります。ちなみに100km/hだと、7速でのエンジン回転数は1900rpm(低!)なので、実際にはこの回転数とアイドル回転数を行ったり来たりしながら巡行するのがリアルな現象になります。すごいのはこのプロセスがなんのショックや違和感なく行われることですね。

自分としては「エンジンブレーキが効かなくて、前走者と車間距離をとるためにウソブレーキを踏むことになってダサい運転になるんじゃ?」と心配していたのですが、シフトスイッチを使ってシフトダウンすればコースティングは終了してエンジンブレーキが効く(それもまた何のショックがない!)のでその心配は杞憂でした。

コースティングはアイドリングストップと連動してON/OFFFできるので、高速ではONでもいいかもです。

カーナビについて
私はカーナビ付きの車を所有したことがありませんでした。986ではiPhoneでYahoo!カーナビを使っており「これで十分」と思っていたので、主に「据付の純正ナビ(クラリオンNX713同等)」と「iPhone+Yahoo!カーナビ」の比較という観点で述べたいと思います。

位置の正確さ
「ここで曲がります」とかタイミングがピッタリかつ絶妙です。車の各センサーで補正してる据え置きはさすがです。

いろいろ情報を言ってくる
何やら色んな所から交通情報を受信して教えてくれますが、ルートとは関係ない遠方の情報も音楽を遮って喋るので煩い時も。設定で個別にオフできるみたいですが、どれがどの情報なのかわからず今の所放置。

その割に一時停止を教えてくれない
最近Yahoo!カーナビで実装された一時停止警告は知らない道では心強い機能なのですが、どうも無いみたいです。

きめ細やかな音量設定
Yahoo!カーナビでも案内音声の音量設定はありますが、あくまでシステム音量に対しての相対値、それも3段階のみなので、音楽と完全に独立して調整できるわけではなく「音楽は微かに聞こえる程度だけど、案内は大きな声で」と言うことはできません。据付のカーナビだとそれぞれ個別に設定できるし、高速道路と一般道で切り替えたり、車速と連動させたり、ときめ細かく設定できます。特に音楽再生中に音量を下げても、案内音声の音量はそのままなのは嬉しいですね。

クルマに乗らないと設定できない
上記のような細かい設定をするために用もないのにクルマに座っている必要があります。マンションの立体駐車場だとクルマを出したらすぐ走り始めないと迷惑になりますし、まさかこんな作業のために長時間道を塞ぐこともできません。あり得るとしたらスーパーの駐車場で、妻がレジに並ぶまでの間に設定を終える、でしょうか。それにしたって精算終了までに馳せ参じないと妻に重い荷物を運ばせることになります。家のPCやスマートフォン上で設定作業を済ませて、車に乗ったときにその設定をカーナビに流し込めるようなことができると便利だと思うのですが。

Bluetooth接続した音楽再生の操作性が良くない
iPhoneとの接続は一度登録すれば自動で再ペアリングしてくれるのは良いのですが、問答無用で再生開始なのは疑問です。一時停止でよくね?

これがBluetooth接続したiPhoneの音楽ライブラリの再生画面。
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ここから「メニュー」を押すと音楽ライブラリのトップ画面になり、
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「マイミュージック」→「アルバム」か
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「マイミュージック」→「アーティスト」に切り替えられますが、
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これらのリスト表示はフリックもできないし、頭文字ごとのジャンプもないし、アルバムアートワークも無く字を読むしかないので、操作性としてはかなりまどろっこしいです。また、音楽ライブラリのトップ画面に戻るための「メニュー」ボタンの位置が再生画面とは反対側になるのも使いにくいです。

ちなみにライブラリの音楽以外にも、iPhone側から操作すればGoogle Musicも聴けます。ただしナビ側から選曲操作はできません。

満タンが難しい
燃費を調べるべく、出発前にセルフ給油でオートストップまで給油したら燃料計表示はここまで。
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満タンといってもこんなもんか、仕様なのかな、と思っていたのですが、江ノ島から帰ってきて同じスタンドで給油したら
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キッチリ満タンに。走行距離から考えるとずいぶん入りましたし、航続可能距離もずいぶん違います。
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そういえば2回目給油した時はノズルが奥まで入って抜くのに苦労しました。給油口が細くてノズルが奥まで入ったり入らなかったりするみたいです。

というわけで燃費の報告はまた今度。直感的にはかなり良さそうです。
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981ボクスター納車から1週間、都内と首都高を走った中での簡単な感想、特に981からの新しいフィーチャーである、アイドリングストップとPDK、スポーツモードについて僕なりのインプレをしようと思います。

ウザすぎるアイドリングストップ
とにかく隙あらばエンジンストップ、一時停止して左右確認している間に止まります。もちろんブレーキを離せばすぐ再始動するので発進が遅れるようなことは無いのですが、ウザったいことこの上なし。アイドリングストップ付きの国産車にも少し乗ったことがありますが、こんなにすぐ止まるか?こんなにセルを回していたらバッテリーがすぐに逝きそうなので、ディーラーに確認したところ「アイドリングストップ車は特殊なバッテリーを装備しています。交換となると高額です。ちなみに国産バッテリーではありません。」とのこと。ただでさえ私はチョイ乗りが多くバッテリーに負荷をかけるので「アイドリングストップは必ずオフ!」することにしました。

ちなみに前回エントリーのDRLと同じように、「アイドリングストップオフ」をデフォルトにすることもできるらしいのですが、お金をかけてまでやることじゃないかな。

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スポーツモードはオフで十分
まずはスポーツモードをオフにして乗ってみたのですが、PDKはショックもなくさっさとシフトアップしてエンジンは静かなものですし、電動パワステの軽さ+太くなり柔らかな握り心地になったステアリングホイールとあいまって、ものすごく薄味というか、レガシィか何かを運転しているような錯覚に陥るほどでした。

そこでしばらくスポーツモードで運転。スポーツモードというと、常にレッドゾーンまで引っ張るイメージですが、そういうことではなく、ノーマルモードよりもシフトアップポイントがすこし高回転寄りになり、アクセルレスポンスがすこし鋭くなり、かつシフトダウンの時のブリッピングが派手になるくらいの差でした。なんとなく自分のマニュアル車での運転に近いですし、アイドリングストップもオフになるので、こっちを常用しようかな?と思ったのですが…アイドリングの回転数が高くなって停車中にうるさいのと、巡行ギアが一段低くなるのがガソリンの無駄っぽくてどうしても気になります。

そこでもう一度スポーツモードをオフにしてみると…しっかりアクセルを踏めば、きちんと反応してくれることがわかりました。首都高の短い加速車線でも必要十分な回転数まで引っ張り、かつ人間では到底不可能な途切れないクラッチ操作で素晴らしい加速。自分は安全確認に集中できるので、楽に合流できます。要は「どんどんシフトアップして燃費を稼ぐ」という単純なものでなく、ドライバーの意図をきちんと汲み取る賢いシステムのようです。少なくとも都内や首都高ではスポーツモードはオフで十分だと思いました。

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PDKの手動変速モードは趣味の世界
ステアリングのスイッチを使い。自分の意思でかつ素早くダイレクトにシフトチェンジできるのがPDKの最大の魅力ですが…PDKのとても賢い変速パターンに比べると、自分のシフト操作のあまりの無駄の多さにけっこう凹みます。たしかに首都高のコーナーが連続する区間で手動変速すると楽しい!のですが、それは完全に趣味の世界ですね。
自動変速モードでもスイッチを操作すれば30秒間はマニュアル変速モードになるので、前走車との車間距離の調整でエンジンブレーキを使いたい時や、自動変速モードが選んだ巡行ギアを上下させたいときには有効ですし、その時のレスポンスやダイレクト感はトルコンATでは到底味わえないものです。

スッと止めるのがめんどくさい
PDKは原理的には起こり得ないクリープ現象を擬似的に作り出しています(おそらくトルコンATベースのティプトロニックの後継技術だから?)。それゆえ停止するまで駆動力がタイヤに伝わっているので、MT車のように「止まる直前にクラッチを切って、ブレーキを抜いてスッと止める」ということができず、どうしても「ガクン」となってしまいます。これは死ぬほどダサいので、クラッチを切る代わりにセレクターレバーでニュートラルにいれてます。止まってすぐ発進するタイミングだったりするとさらに面倒なことになりますが、これはしょうがないですね。ちなみにオプションのパドルシフトを付けると、左右のパドルを引いてニュートラルにすることが出来ますが、そのために10ウン万円は払えないなあ。

スイッチの操作性はイマイチ
ちなみにこれらの切り替えスイッチはシフトレバー後方にあり、ブラインドタッチの目安になるよう、メッキされた凸形状のパーツがスイッチの間に配置されてますが、私のように小柄な方だと、位置が後方すぎて操作しにくいです。まあ、走行中に頻繁に切り替えるものではないよ、という設計思想なのでしょう。

高速道路と峠が楽しみ
PDKはマニュアルトランスミッションの代用品ではなく、また違った楽しさがあるような気がしてきました。スポーツカーのメインステージである高速域とワインディングでどんな体験を味わえるのか、とても楽しみです。
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ボスクター、というよりポルシェ全般に言えるのですが、かつてはインテリアの質感には無頓着で、よく言えば「男の仕事場」っぽいスパルタンさ、悪く言えば「値段の割に安っぽい」のが「らしさ」ではありました。
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しかしカイエンが登場したあたりからインテリアの質感に目覚め、ボクスターでも先代987で大きく改善、981ではさらに向上してやっと価格にふさわしい質感を獲得しました。それでもAudiなどとよーく比べると一歩見劣りしますが。
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特にスイッチ類の見た目の質感がアップしていますが、肝心の操作した際の感触はどうでしょうか。

見た目と感触のギャップが大きいのがヘッドライトスイッチ。細いシルバーのモールがはいって精緻なイメージですが、操作感はかなり安っぽいです。
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オートがあるので、あまり操作しないだろう、と割り切ったのかも。

986はウインカーレバーの感触が安っぽかったのですが、981はワイパーレバーが見た目も操作感も安っぽいです。ただ、986にはなかった間欠ワイパーの調整ができるようになったのはとても便利です。
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ただ、先端の細かいスイッチで調整するのは使いやすいとは言い難いですね。

便利といえば、サイドミラーの電動格納オプションがついています。
今時それがオプションかよ!という感じですが。
ちなみにこのオプションをつけると、キーを抜いてクルマを降りた後、サイドミラーに仕込まれたLEDが足元を照らしてくれるのですが…だったらウインカーを内蔵してくれよ、と思います。
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調整付き間欠ワイパーも電動格納サイドミラーも、986にもバルケッタにも付いておらず、レガシィ以来約20年ぶり?の便利装備です。
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この背後のメッシュ部分、「リアスピーカー」と書きましたが、標準ではスピーカーは入っていませんでした。カーナビのオーディオ設定で、リアよりにバランスを変えると音が消えてしまうので気がつきました。検索してみましたが、スピーカーはもちろん、ケーブルも来ていないようです。だったら小物入れにしてくれればいいのに。いや、そんなパーツがeBayとかでもう売ってる気もするな(笑)。
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ミッドシップでトランクが前にあるボクスターは、スーパーマーケットでの買い物にとても便利だ、ということは以前書いた気がします。
今日は981ボクスター、初の「スーパー」カー出動でした。

981がカッコよくなったなあ、と思うのはこのフロントオーバーハングの短さ。
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それゆえ心配だったのは、フロントトランクの容量です。カタログスペック上は986が130ℓ、981が150ℓと増えてはいますが、実際の使い勝手は、買い物に行ってみないとわかりません。

これが前車986のトランクに積まれた1週間分+αの買い物。
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注目は白黒ギンガムチェックの保冷バッグ。縦向きには積めそうで積めず、いつも横向きに積んでいました。残りの空間は中途半端なL字型になり、スペース効率があまりよくありませんでした。

そしてこっちが今日撮影した981のトランクに積まれた1週間分+αの買い物。
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例の保冷バッグが縦方向に入りました!やはりスペアタイヤ廃止が効いているようです。残りのスペースは使いやすい長方形で、ゆったり入ります。注目すべきはネギがほぼ立てたまま収まること。986では斜めにしていたので、深さも増えているようです。

981ボクスターは「スーパー」カーとしては申し分ないですね。

昨日のエントリーで、今後の課題としたiPhoneの置き方と電源の取り方ですが…

一番スマートなのは、センターコンソールボックスの中にあるシガーソケットを使い、iPhoneも同じ場所に置く方法。
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問題は、蓋を閉めると完全に隠れてしまうので置き忘れてしまうのと、このシガーソケットはキーをOFFにして30分立てば通電しなくなる、と取説にはあるのですが、USBチャージャーを挿しておくとその機能は働かないようで、それではバッテリーが上がってしまいます。

電源は手前のシガーソケット(シガーソケットとして本来の使い方をする方)からとることにしました。こちらはキーをOFFにしても通電しっぱなしなので、クルマを降りるときはUSBチャージャーを抜く必要がありますが、目立つところなので忘れにくいでしょうし、抜き差しの操作もやりやすい位置です。たぶんケーブルの先のiPhoneの事も思い出すでことでしょう。
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