スキーヤーは熱扉車の夢を見るか

「オープンカーで如何にしてスキーに行くか?」に挑戦してきたスキーヤーがたどりついたホットハッチ=熱扉車ライフ。

カテゴリ: その他

IMG_4163

今回の旅行では運転はしなかったのですが…街をうろうろしていて気づいた事をつらつらと書いてみようともいます。

パリはとにかく路上駐車が多いです。大きな目抜き通り以外は全部と行ってよいくらいです。実は街のいたる所に地下駐車場はあるのですが。
IMG_4147
路駐ならタダだから?それとも地下駐車場のキャパシティじゃ足りないのかな?ちなみに中心からちょっと離れた街だと、フロントガラスに駐車票みたいのが貼られているクルマが多かったので、地域住民には個別に許可が出ていたりするのかもしれません。


パリもブリュッセルも、信号機の背が低く、道路の上に出ていません。道路脇にあるだけです。
IMG_4126

シャンゼリゼのような大通り(東京で言うと246ほどの幅がある)では道路脇に加えて、中央分離帯にも信号がありますが、やはり道路の上には出ていないです。その分見通しはよく景観的にも綺麗です。
IMG_3698
ドライバーは信号を確認するために相当視線を移動しなければならず、それでいてクルマの流れは速いので、けっこうな緊張を強いられると思います。まあ、クルマの運転をしているんだから緊張感を持つのは当たり前だろ、という考え方なのかもしれません。


では歩行者信号は?というと、青になっている時間はとても短いです。わたり切るギリギリの時間しかありません。さらに「点滅」はしません。いきなり赤です。東京の感覚で青信号の途中から横断歩道をわたり始めると、いきなり赤信号に変わったりして面食らいます。歩行者にも自覚と緊張感を求めているのでしょうが、パリの場合はご老人や杖をついている障害者の方が多いのに大丈夫なんだろうか?
IMG_3947
パリでは1度だけ「押しボタン式歩行者信号」を使いました。東京ですと、クルマが途切れるのをまってから青になりますが、パリは問答無用で青に(クルマ側は赤に)なります。みんな急ブレーキです。日本のヌルいドライバーは追突事故を起こすのは必至ですね。

「歩行者優先」はブリュッセルの方が徹底していました。信号の無い場所で歩行者が横断待ちしていると、必ずクルマは停まってくれます。日本でも道交法ではそうなってますが、あんまり守られてないですし、急に守れば追突されちゃうかもしれないです。やっぱり日本のヌルいドライバーは追突事故を起こしそうです。
IMG_3870

歩行者にもドライバーにも適度な自覚と緊張感を求めるのは、やはり馬車の時代以来の歴史の長さ故でしょうか。成熟しているなあと思います。その一方でインフラやルールが未成熟故に、歩行者とドライバーの自覚と緊張でうまく行っているベトナムみたいな例(過去記事)もあるのは興味深いですね。


良く見かける車種はプジョー、ルノー、シトロエンそしてスマート。
ブリュッセルだとそれに加えてフォルクスワーゲンのゴルフやポロですね。
IMG_4112

パリの街中には電気自動車のカーシェアリングもありました。そんなには使われてないような?
IMG_3734

ポルシェはサンジェルマン デ プレ周辺でよくみかけました。大学と教会を中心に、カフェや洋服のお店が多いちょっとオシャレな街、なので東京で言えば青山?やはりプレミアムなクルマなんだろうか?
高級車と言えば、フェラーリやマセラティが路駐してあったりしたので、クルマを盗んだり、壊して車内から何かを盗むような粗暴な犯罪は少ないのかも知れません。

日本車で良く見かけたのはトヨタのプリウスとiQです。ビッツや日産マーチ、マツダならアクセラといった「世界戦略車」は意外と見かけなかったですね。一番印象に残っているのは日産「GT-R」。日本人の多いオペラの近く、早朝に路駐してあったのでオーナーは日本人かもしれません。東京でみると「過剰」「やり過ぎ」と思えるデザインなのですが、シックなパリの街中ではそれが凄く映えます。マセラティのようなプレミアムなクルマに見えるんです。正直すぐにはGT-Rだと分からず「何だこのカッコいいクルマは」と思ってしまいました。ヨーロッパではGT-Rを初め、インプレッサやランエボといった日本製スパースポーツがクルマ好きの間で人気らしいのですが、なんか納得しました。

東京では「シンプルで上品」が際立つ欧州のベーシックカー(例えばフィアット プントやフォルクスワーゲン ポロ)は、パリのような均質でシックな町並みでは埋没してしまって全く印象にのこりません。シトロエンやルノー、プジョーといったフランスのクルマがちょっと過剰なほど個性的なデザインなのはこういう環境だからなのかも。
IMG_4115
一方、New MINIやチンクエチェントのような「レトロデザイン」の欧州車は、埋没する事無く街に馴染んでます(ちょっとハマり過ぎでジョークみたいだが)。東京だとALESSIのキッチン雑貨みたいな「オシャレプレミアム」な位置づけですが、本来はこういう存在感を目指してデザインされたのだなあ、と思いました。

こんな風に街行くクルマを眺めていて不思議に思ったのはファッションとの関係です。あくまでシックでシンプルに、街にとけ込みながら控えめに個性を求めるパリのリアルファッションと、街中で存在感を際立たせるフランスのクルマのデザインがどうにもチグハグです。
「服は服、クルマはクルマ」と割り切っているのか?
「フランスのクルマのデザインは悪目立ちしてダサイ。でもしようがなく」乗っているのか?
1週間の滞在では分かるはずも無く…
まあ、日本で言えば「ユニクロのシンプルな普段着を来ている人が、羽根のついた派手なミニバンに乗っている」のと同じなので、傍からみるほど違和感は感じてないのかも。

よくクルマ雑誌や「CAR STYLING」といった専門誌に「環境によってクルマの見え方が違う」みたいな事が書いてあり、「本当か〜?」とか思っていたのですが、確かにそういう事はあるもんだな、と思った1週間でした。
スポンサードリンク

今回の旅行では、ブリュッセルに1泊2日しました。その間にパリ以上の美食の街といわれるブリュッセルを満喫しました。あまり「ハズレ」は無かったので、★の数でなく、ジャンルごとにご紹介。

ベルギー料理は、地理的にも近いフランス料理の影響が大きく「ベルジアンフレンチ」と呼ばれるそうです。また日本名でフライドポテト、英語でフレンチフライ、も本家はベルギー。戦後にフランスに駐留していたアメリカ兵が持ち帰って広めたため、フランスの物と誤解されたのだそうです。

マネケン★★★(文句無く美味しい!)
ブリュッセルの中心、グランプラスの近くにあるパブ。日本にあるベルギーワッフルのマネケンとは関係ありません。日本人スタッフはいませんが、日本語メニューあり。店内はいかにも歴史のありそうな感じです。
IMG_3791
ここでいただいた「白ソーセージと黒ソーセージ、マッシュドポテトとアップルソースの付け合せ」が超おススメです!
IMG_3794
この黒ソーセージというのが、別名ブラッド(血)ソーセージといって、家畜の肉だけでなく血も使ったソーセージなのですが、これが美味い!ちょっと今まで食べた事の無い美味しさです。付け合わせのリンゴのコンポートみたいなもの(画像で言うとソーセージの右)との組み合わせも絶妙!日本ではあまり見かけませんが、ヨーロッパ各地ではその土地ごとの血のソーセージがあるようです。どう考えても鮮度が大事そうなので、ヨーロッパで出会ったら是非食べてみてください。

レ・ブリジッティヌ★★★(文句無く美味しい!)
グランプラスから少し離れたノートルダム・ド・ラ・シャペル教会のすぐ脇にあります。こちらもやはり重厚で歴史を感じさせる店内。日本人スタッフはいませんが、日本語メニューはあります。
IMG_3892
べルギーの伝統的な料理「牛肉のビール煮」がおススメです。お肉の美味しさの表現で「柔らかい」を使うのはバカなグルメレポーターみたいでイヤ(柔らかい=美味しいなら、スポンジでも食ってろ、と思う)なのですが、柔らかくふわっとほぐれるお肉から美味しさが溢れてきます。
IMG_3893

この2店はブリュッセルに行ったら是非行くべきお店です。予算的にも2品(ボリュームがあるので、2人ならこれで十分)+ビール2杯で、45~50ユーロなので、安くはないですが、バリューフォアマネーだと思います。

本場のフレンチフライもとい「フリッツ」★(普通に美味しい)
これは街じゅうのいろんなところにあるスタンドみたいなお店で売ってます。
IMG_3834
まあ、イモのフライなので、それ以上でもそれ以下でもないですが、タイプとしてはマックのポテトのような細くてカリッとしたタイプではなく、太くてホクホクしたタイプです。やはり地元の名物ですから、ブッリュッセルに来たなら食べておきましょう。


ベルギービール★★★(文句無く美味しい!)
ベルギーと言えば、ベルギービール。毎年行われる「ベルギービールウイークエンド」にはタッチの差で参加できなかったのですが、いろんなお店でいろんな銘柄を頂きました。大体一杯5ユーロ弱くらいが相場みたいです。
IMG_3792
いろんな材料やフレーバーのビールがあって、とても楽しいですね。日本も最近は各地の地ビールが増えてきてますが、まだまだですね。そんないろんなベルギービールが楽しめるのが、
ア ラ ベカスというビアカフェです。
IMG_3813
パリの「シャルティエ」と同じように、建物の中庭部分に路地があって、その奥にあるお店です。
IMG_3833
創業はなんと1877年だそうです。歴史を感じさせる店内。
IMG_0735
こちらでしか飲めないランビック ドウスLambic douxというビール。陶器のピッチャーで出てきます。フルーティですっきりした味わい。
IMG_3828
ユニークなグラスでいただくパウエルクワックPauwel Kwak。
IMG_3825
基本的にどれもアルコール度数は高め。ちょっとづつ色々飲みたいときはお試しセットもあります。
IMG_3814
ビールだけでなく、食事も美味しいらしいのですが、いろいろ食べ過ぎでお腹いっぱいだったので、レポートはありません(笑)
個性的で楽しいベルギービール、じつは日本でも「ベルギービールウイークエンドジャパン」が各地で開催されるので、足を運んでみてはいかがでしょうか。


ベルギーワッフル★(普通に美味しい)
ベルギーと言えばベルギーワッフル。日本でも一時流行しましたねえ。本物の「マネケン」はワッフル屋ではなく、パブですが、じゃあワッフル屋は?一番有名なのはダンドワだと思います。場所はグランプラスのすぐ近くです。ベルギーワッフルには、甘さ控えめでふんわりしたブリュッセル風と、カリッとしたお砂糖入りでモッチリしたリエージュ風があるそうですが、今回はブリュッセル風にしてみました。
IMG_0772
まあ、ワッフル自体そんなに凝った物ではないので、フリッツと同じくそれ以上でもそれ以下でもないですがブッリュッセルに来たなら食べておきましょう。


ベーカリーカフェ「シャルリ★(普通に美味しい)
IMG_3908
グランプラスとセントカトリーヌ教会の中間くらいにあるベーカリーカフェ。地元のみなさんがひっきりなしに訪れてパンを買っていく人気店です。季節にあわせていろいろなタルトがあるようです。頂いたのは日本ではちょっとみかけないプラムのタルト。
IMG_3907
味はまさにプラムをタルトにした感じなのでやや大味ですが、観光客むけでないリアルなブリュッセルを体感できるのでおススメです。


ベルギーチョコレート★★★(文句無く美味しい!)
ベルギーと言えばやはりチョコレート。プラリネは日本だと「高級!」って感じで1個づつ売っていますが、こちらでは量り売りです。1個あたりの値段に換算すると、日本の半額くらいでしょうか。せっかくなので、日本or東京未上陸のお店を中心にまわってみました。

フレデリック ブロンディール
IMG_3798
セントカトリーヌ教会の近く。カフェスペースもあるのですが、行った日はお休みだった。とにかくプラリネの種類が凄い。よりどり選んで120gで9.5ユーロ、250gで16ユーロですが、たくさん種類がありすぎて、選ぶのが大変なほど。包装もシンプルだけどカワイイ。日本ではバレンタインの時期のみ限定販売されます。
IMG_3849
IMG_3845
この箱が120g入り。大体8個くらいだったので、当時(2012年9月)のレートで一つ100円ちょっとですね。

ジャンフィリップ ダルシー
グランプラスの近くのこじんまりとしたお店です。日本人スタッフもいます。チョコレートだけでなく、マカロンやケーキもあります。マカロンとオランジェットを購入。残念ながらマカロンは持ち帰れない(クリーム部分が機内持ち込みの規定に抵触するらしい)ので、オランジェットを職場のお土産にして好評でした。特にシトロンのオランジェットがおススメです。日本では京都の大丸にあるみたいです。(パリのデ レーヴといい、京都は恵まれてますなあ)

ローラン ジェルボー
王宮やブリュッセル公園から西に坂を下ったラヴァンステン通り、私好みの1920年代風の建物にお店があります。
IMG_3872
こちらはとっても個性的なお店です。柚子や生姜といった色々なスパイスを利かせたユニークなチョコレートが売りです。
IMG_4228
左からスイートチリ、柚子、生姜、黒胡椒です。一つ5.95ユーロ。特に柚子と生姜がおススメです。こちらのお店は日本未上陸。食べたければブリュッセルに行くしかありません。

レオニダス
ブリュッセル市内にたくさんのお店がある老舗。日本でも高級イメージで展開していますが、330gのプラリネの詰め合わせが8.5ユーロなので、今回紹介したお店の中では最もリーズナブルです。
IMG_4230


あらためてふりかえると、2日間でよくこれだけ回ったなー。スイーツとランチでお腹いっぱいになり、ア ラ ベカスで食事ができなかったのが心残りです。時間よりも胃袋の制約が恨めしい2日間でした。

スポンサードリンク

IMG_3772

今回の旅の目的の一つが、鉄道に乗る事です。鉄道や道路といった社会インフラは美術品のように日本に持ってくる事はできません。現地に行って体験するしか方法はありません(日程に余裕があればドイツでアウトバーンの運転もしたかった)。今回乗った鉄道は、パリの地下鉄、国際高速列車タリス、ブリュッセルの地下鉄です。両都市の地下鉄は普段の足なわけで、そこでパチパチ写真を撮るような無粋な真似はちょっとアレなので、画像が少ないのは勘弁してください。それぞれの概要とか切符の買い方Wikipedeiaやいろんな旅行記に譲って、私なりに印象に残った事を書いて行きたいと思います。

パリの地下鉄(メトロ)

パリの地下鉄はパリの街をくまなく走っています。感覚的には東京都心部の地下鉄の倍くらいの密度、どこでも銀座から神田にかけてくらいの集中度と言えばイメージし易いでしょうか。駅間も短く、一駅だけ乗る人はまずいないでしょうし、二駅でも微妙です。駅というよりバス停みたいなイメージです。
IMG_3759
駅は大体こんなイメージで、天井も低く、東京でいえば丸ノ内線の駅に近いかもしれません。エスカレーターやエレベーター等のバリアフリー設備はまず無いと言って良いです。パリ北駅等大きなターミナルに接続している駅だけではないでしょうか。そのせいか、パリの市内では車イスの人を見かけませんでした。そのかわり多いのが杖をついた人です。
IMG_4066
設備的には概ね東京の地下鉄よりも古さを感じますが、順次リニューアルは進んでいるらしく、ホームドアのある駅や、車内の路線図に「今どこを走っているか」がLEDで表示されるような車両もありました。ちなみに「海外には車内吊り広告は無い」とよく言われますが、パリの地下鉄には1両に1枚だけ車内吊り広告がありました。確かルノーの広告だったと思いますが、なにせ1枚なので注目度はえらく高そうです。
駅のサイン計画は簡潔でわかり易いですし、他路線からの乗り入れが無いので、次の事を頭にいれておけば迷う事無く目的の駅に着けるでしょう。
・目的の駅と乗換駅の名前
・何線に乗るか
・乗る方面の終着駅は何駅か(終着駅は似ている駅名が多いの注意)

ちなみにメトロの他に、RERという郊外からの列車が地下にもぐってパリ市内に乗り入れる鉄道路線があるのですが、今回は使いませんでした。都心部の移動だけなら使う必要が無かったのと、治安が悪い(パリで「郊外」という言葉を使うと「治安が悪い場末」というニュアンスがあるそう)らしいので。ただ一つ気になったのはオルセー美術館の前にあるRERの駅に続く階段から、「地下鉄の匂い」が立ちこめていた事。銀座線や丸の内線独特のあの匂いです。どうしてパリと東京で同じ匂いがするのか?とても気になります。

パリの地下鉄にはスリ等が多いと言われます。確かに他に席が空いているのにわざわざ私たちの隣に座る年配の女性がいたりしました。私たちは荷物は背中側に回さず、ファスナーは安全ピンでとめる等していたので被害には遭いませんでしたが、その一方で地元の人はメッセンジャーバッグを背中側に回したまま平気な顔で乗っていたりしました。考えてみれば、東京だって「スリ、置き引きに注意」と掲示されてますが、我々は日頃ハリネズミのように戦々恐々としなくても被害に遭う事は無いですよね。たぶん地元だと無意識のうちに「気をつけるツボ」みたいなものを感じとってスキのない行動をしているんだと思います。スリも商売ですから「ツボ」を心得ない観光客とかを狙っているのかもしれません。


国際高速列車「タリス」でパリからブリュッセルへ

タリスはフランス、ベルギー、オランダ、ドイツを結ぶ高速鉄道で、フランスのTGVがベースです。鉄道で国境を越える、さらに「シェンゲン協定」を結んでいる国どうしなら税関もパスポートコントロールもないので、まるで東京から大阪にいくような感覚で外国にいけるという日本ではあり得ない体験ができます。

パリからは「パリ北駅」(直訳すると「北駅」)。日本とは違い「改札口」はなく、したがってコンコースとホームには境界がなく(シェンゲン協定に入っていないイギリス行きのユーロスーターは除く。下の画像でもユーロスーターの手前にはガラスのフェンスがある)、それだけでも異国情緒がありますねえ。
IMG_3770
コンコースには空港のような発着案内板があるのも国際鉄道駅らしい。それにしてもすげー字が小さい。近眼の多い日本ではあり得ない!
IMG_3767
日本ではみられない車両に目を奪われつつ、ホームにある「改札機」でチケットに打刻して(コレを忘れると大変な事になるらしい。ただし、ブリュッセル側には無かった)車内へ。
IMG_3926
車体と同じようにインテリアもテーマカラーは「赤」。これだけ赤を使いながらシックにまとめるのは欧州ならではですね。日本だと公共物ではまず選ばない色です(たいてい派手か下品になるので)。シートは4列。車両中央で向かい合わせになっており、回転はしません。ちょうど旧型の成田エクスプレス(253系電車)と同じレイアウト。
シートピッチは新幹線よりやや狭い感じがしました。新幹線と在来特急の中間位の車体幅で4列シートなので、新幹線のグリーン車ほど幅方向でゆったりしている訳ではありませんがシート自体は大振りでしっかりしていて、座り心地は良好。
IMG_3925
イメージとしては、新幹線のグリーン車の座席をちょっと小さくして、在来特急の車体にぎゅっと詰め込んだ感じでしょうか。日本の鉄道車両とは「快適」の定義がちょっと違うかもしれません。


列車が走り出すと、パリの都心部、郊外を抜けてあっというまに田園地帯に。東京と比較すると、日本の首都圏の大きさを実感しますね。
IMG_3918
タリスはいわゆる電車(客車もモーターで駆動している)ではなく、前後の電気機関車+客車なので、やはり静かです。揺れもN700には一歩及ばずですが、他の新幹線車両よりはずっと良いですね。
IMG_3778
全ての席にコンセントとゴミ箱があるのは素晴らしい。ただしゴミ箱の中身はそのままですが。

列車は快適にフランス=ベルギー国境へ向かっていましたが、田園地帯のど真ん中で停車しました。しばらくすると車内アナウンス。貧弱なヒアリング能力で推測すると「他線から入ってくる先行列車が遅れているので待っている」ようです。これは欧州の鉄道事情を象徴する事態です。

日本の鉄道は細長い国土を縦貫する幹線とそれに接続する支線で成り立っており、そこには明確な主従関係があって、その間の乗り入れもあまりありません。それに対して欧州は広い大陸を主従の無い幹線どうしが乗り入れ合う「ネットワーク」なのです。つまり、一部の遅れが全体に影響し易いと言えます。

また、日本の場合は、路線どうしの接続には駅がある事が多いです。そうすると例えば、東京行きの「つばさ」が遅れた場合、それに連結する「やまびこ」は福島駅で足止めになりますが、それでも仙台から福島までのお客さんは定時に到着できたことになります。しかし今回のような駅ではないポイントだけ(信号扱所)だとどうにもなりません。

こういった国土や地形による事情の違いをさておいて「日本の鉄道は正確だ」と胸を張るのはちょっと違うかなあと、フランスの田園風景を見ながら思いました。

定刻から30分ほどおくれて「ブリュッセル南駅」(ここも直訳すると「南駅」)に到着。治安が悪い駅との情報だったので、どんな汚い駅かと思ったら、そんなことは無かったです。やはり改札はなく、そのまま地下鉄へのりかえてブリュッセル市内へ。
IMG_3782
地下1Fがいろいろな売店やお店、発券窓口のあるコンコースで、さらにその下には地下鉄のホームがあり、地上にはこの駅とまりの列車のホームと、そのまま北へ向かう列車のホームがあります。ちょうど上野駅を南北にひっくり返したような駅です。元々はそのまま北へ向かう路線は無く、終着駅だったそうなので、そういう意味でも上野駅に似ています。
正直あまり治安は良くないらしく、カフェで休憩していたら浮浪者のオジさんがお金をせびってきたり、私たちがどこに移動しても、そしらぬ顔ですこし距離をおいて付いてくる女性がいたりしました。この駅から列車に乗車する時には、列車のドアごとに配備されている駅員にチケットを見せてから乗車するのですが、これはチケットを持たない置き引き犯が車内に入るのを防ぐためだそうです(列車にのりこんで油断したところを狙う。発車間際に荷物を盗んで列車から降りる、という手口)。確かにこれから列車が出発するホームなのに、列車にのるわけでもなくずっと突っ立っている男がいましたね。洋の東西を問わず、ターミナル駅は物騒なようです。


ブリュッセルの地下鉄(メトロ、プレメトロ)
IMG_3784
ブリュッセルの地下鉄は元々地下鉄として開業した「メトロ」と、路面電車を地下化した(もしくは地下化をすすめている)「プレメトロ」に分かれていて、車両の違い(プレメトロは路面電車の車両)による扉の開閉操作等が違うだけで、地下区間であればその違いを意識せず利用できます(切符も共通)。路線の数もパリよりずっと少ないですが、ブッリュッセルの街がそんなに大きくないので不便ではありません。以前も書きましたが、乗っている人はアフリカ系や中東系の移民の人が多いのでパリから来るとちょっと面食らいます。
駅のサイン類はややモダンなデザインで、こんな路線図+列車の運行表示もあるのでパリよりもさらに分かり易いです。
IMG_3783
「2号線と6号線の電車がそれぞれあと3分と4分で到着予定で、そのどちらもSimonis Elisabeth行き」という事が分かります。
同じような表示は東京の地下鉄と同じように車両のドアの上にもあるのですが、東京のように、進行方向にあわせて左右反転していないので要注意です。彼らにはその方が分かり易いのだろうか?


今回念願の「欧州を鉄道で旅する」「欧州の街を鉄道で歩き回る」を体験できました。やはりその都市や国の歴史や文化の違いが鉄道や駅に現れていて、こればっかりは行ってみないと分からないですね。東京の交通網や日本の新幹線と比較してその違いの背景をいろいろと考察するのも楽しい。やはり都市は面白いですね。
スポンサードリンク

肩の診断がでました。「棘上筋腱深層部分断裂」。凄い病名ですが、「棘」は骨の名前で別に棘が刺さってる訳ではありません。棘上筋腱の部分断裂はいわゆる「五十肩」の一つですが、問題は「深層」みたいです。腱の部分断裂は、関節の外側の「表層」と、関節の内側ないしは腱の内側の「深層」に分類され、「表層」の場合は放っておいても治るそうですが、「深層」はそれでは治らないということが分かっているそうです。とりあえずは、関節内にヒアルロン酸の注射を週に1度×5回で経過を見る事になりました。その他生活面で「やっては行けない事」をいろいろ言われたのですが、忘れないようにiPhoneの待ち受け画面を作ってみました。
IMG_5758
IMG_5757
やってはいけないことを訴求するならこれですよね。
スポンサードリンク


アーサーCクラークの「幼年期の終わり」を読みました。
物語中盤以降になるまで結末は全く予測不可能。起きていることはさほどドラマチックでもスペクタクルでもないのに、「次はどうなるんだ?」とぐいぐいと面白く読めます。なので、ストーリーについては詳しく書きませんが、1950年代前半にこのストーリーを構想したっていうのはスゴいです。

当時すでにユングによって集合的無意識は提唱されていたはずですが、有人宇宙飛行はおろか人工衛星の打ち上げすら達成していない時代に、宇宙時代を越えたその先にある究極の未来を、科学的な物ではなく集合的無意識への融合という精神的な物であると定義しているのですから驚きです。

そういった未来像は、おそらくエヴァンゲリオン(というよりは「人類補完計画」)の下敷きだと思われます。ただ、この作品では人類の精神の進化が主題であるのに対して、エヴァの主題はあくまでシンジの心象であって精神の進化は状況でしかありません。しかしながら、「攻殻機動隊」と「人形使い」もそうであったように、いま世界で注目されている日本のアニメーションが、欧米の古典SFをシーズとしているのは興味深いことです。

私が個人的に興味を持ったのは、クラークが21世紀の人類の価値観についても実際に見て来たかのような正確さで予言していることです。人類や生命の進化と言った大きなテーマよりも、むしろ実生活に近いことを予言している方がスゴいと思いませんか?そんな2つの文章を引用して終わりたいと思います。

「アマチュアとプロの区別なくアーチストは無数にいた。」

「今の時代、乗り物のグレードを見てゲストの社会的地位を推測することはできない。」



スポンサードリンク


あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
スポンサードリンク

だいぶ前に読み終わっていたのですが、下書き放置状態でした。言わずと知れた映画「ブレードランナー」の原作です。このブログの前身のサイトの名前はこのタイトルをもじってつけました。

この小説の世界観や設定、そしてなにより、人間と見分けのつかないアンドロイドという道具立てを使って、人間を人間たらしめている物は何か?を問いかけるという主題は映画に引き継がれています。しかしながらその読後感は映画とは全く結びつきません。ビジュアルイメージが全く違う(映画のような暗くてジメジメした東洋的な街の描写はありません)しストーリーもかなり違います。また映画には登場しない未来の宗教が重要な位置を占めていたりもします。

ストーリーは面白く、主題は示唆に富み、SF的なアイデアもありますが、この小説をストレートに映像化したとして「ブレードランナー」のような傑作になるか?というと疑問です。つまり「ブレードランナー」の魅力は監督であるリドリー・スコットや、脚本、シド・ミードのビジュアル、俳優陣の個性が生み出しており、そこに「ブレードランナー」のオリジナリティがある、と言えるでしょう。極端なことを言えば、この小説を下敷きにしたまったく別の作品といえる?とはいえ、アンドロイドを刑事が狩る、という骨格は他になく、勝手に映画をつくったら批判は免れないでしょう。

一方で、「マトリックス」や「攻殻機動隊」は「ニューロマンサー」やこの小説と、道具立てや世界観の一つ一つのアイデアを同じくしながらも、問いかけてくる主題は異なるし、

要は体験が新しければ良い。いままでにない体験があればよい。
そのままでなく自分成りの解釈があればいい。
新しい価値があればいい。

道具が同じでも、骨格が新しかったり、過去に例がなければ、別作品とは言えない。


スポンサードリンク

5
ニューロマンサー (ハヤカワ文庫SF)
ニューロマンサー (ハヤカワ文庫SF)
クチコミを見る

ウィリアム・ギブスンの「ニューロマンサー」を読み終わりました。

正直すごく読みづらかった…まず単純に文字が小さい(笑)。作品世界でのみ通じる用語が唐突に(これ自体はSFではよくある話)それも大量に出てきて、かつ情景の描写にもかかわらず抽象的な言葉や観念的な言葉が沢山使われていて、自分の頭の中でイメージを構築するのが大変でした。
電脳空間と現実世界さらに他の視点の現実世界…と場面展開もスピーディーでストーリーも入り組んでいるので非常に疲れます。

仕事柄、頭の中でイメージを形づくる事は得意な私でも読み進めるのはかなり難渋でしたので、そうでない方は「さっぱりわからん」人もいるかもしれません。正直私も2回読んでやっとストーリーが理解できたくらいで、主題まで読み取れませんでした。いやひょっとしたら、ストーリーや内容ではなく、文章から想起されるスピード感や猥雑な都市のイメージ、電脳空間に浸る恍惚感などのきたるべき未来を先行体験することがこの小説の主題なのかもしれません。

なにより驚くのはこの小説が1984年の作品だと言う事です。確かに既にパソコンはある程度普及していたものの、アメリカでもパソコン通信はまだ始まって数年という時代です。ネットワークに接続したコンピュータを操るという体験があまり一般的でない時代に、その高揚感を描き出したのが凄い。むしろ現代のネットワーク社会がこの小説を模倣しているかのようです。さらにアメリカから数年分は遅れた状況の日本で、この作品の醍醐味を理解できた翻訳家はもっと凄いと思います。

ところで、この小説を読んでいて不思議な体験をしました。読み進めるうちに眠気を覚え、うとうとしてくると、文章を読んでイメージしているのか、夢を見ているのか判らなくなるのです。こんな体験をもたらすポテンシャルこそ、この小説のオリジナリティかもしれません。

コンピューターの中に人間が入り込む、というのはこの作品が初めてではない(映画TORONなど)し、アジア的に猥雑で退廃的な都市のイメージも映画「ブレードランナー」などが先行しています。
設定やイメージに先行例があっても、作品を通して得られる体験が新しければ、それはオリジナルと言えるという事を示してくれた小説だと思います。
スポンサードリンク

おニャン子クラブ、モーニング娘。AKB48…いわずと知れた「メンバーが代替わりする女性アイドルグループ」ですが、この手のグループについて、私には仮説がありました。

仮説(1)
初期メンバーは個性豊かだが、グループがメジャーになってから参加するメンバーは個性が乏しい。


これは、初期メンバーが歌手やタレントといった多様な目標を持っているのに対して、グループがメジャーになってから参加するメンバーは、そのグループへの加入を目標としており、「それっぽい」人材が集まる傾向にあるから、と想像しています。もちろん人材を選ぶスタッフ側にも同じバイアスがかかるでしょうし、また、プロとしてパフォーマンスのレベルが上がることで、あらかじめ選別された人材(芸能事務所のレッスン生など)が集まるということもあるでしょう。結果的に突出したタレントがいなくなり、グループの活力を奪うリスクがあります。

仮説(2)
AKB48はファンに「選ぶ楽しさ」を提供するため、突出した個性よりも、レベルの揃った「粒ぞろい」感をねらって人選をしている。


AKBは秋葉原の専用劇場での公演活動をベースにしたグループです。これは、おニャン子やモー娘。のテレビというメジャーなメディアのからの「トップダウン」とは対局な、「ボトムアップ」または「草の根」というべき戦略です。いわゆる「アキバの地下アイドル」や地方発で全国区になったPerfumeなどの現象から、市場の主導権はメディアではなく、マニアックなファンにあることを見抜いた秋元康はやっぱり凄い。自らの成功体験に溺れず市場をきちんと見ているのですから。

マニアというものは、誰からも人気がある「テレビで目立つ可愛い娘や面白いヤツ」よりも、「自分だけのお気に入り」に愛着を感じるものです。実際に会場に足を運んだファンに、メディアのフィルターを通さず自分の目で選ぶ楽しさを提供するためにあえて「粒ぞろい」言い換えれば「同じような娘」を選んでいるのでは?というのがこの仮説です。あるいは仮説(1)のような轍を踏まないためにあらかじめレベルを揃えているのかもしれません。

さて、以上の仮説を証明する方法はありません。キャラクターや個性はもちろん、外見上の特徴を数値化し統計処理する事は難しい(大学のデザイン学科で研究をしている人がいます)からです。

でも何か代わりになる指標はないか?と考えて思いついたのが「身長」です。凄く乱暴な気がしますが、他にないから仕方ない。応援する女性アイドルを決めるにあたっては結構重要なファクターな気もしますし。

この3グループのメンバーの身長データをネットで集め、分析することにしました。
(私は統計の専門家ではないどころか、「確率統計」は一番苦手だったので、手法的に間違ってるかもしれません。まあ、遊びですから。)
続きを読む
スポンサードリンク

人形つかい (ハヤカワ文庫SF)
人形つかい (ハヤカワ文庫SF)
クチコミを見る

最近図書館に通い始めたのですが…
ハイライン(1940年代から80年代にかけて活躍したアメリカのSF作家)の著作を探していて目に入ったタイトル「人形使い」…って「攻殻機動隊」??日本のSFアニメが古典的SFから着想を得ているのはよくある話なので、借りてみました。

あらすじとしてはざっとこんな感じです。
アメリカの地方都市にUFOが着陸。中から現れたナメクジ状の宇宙生物は人間の脊髄に取り憑き、意識を浸食して操り人形にしてしまう。徐々に増える被害者。やがてアメリカの都市の多くがナメクジに占領される。この事態をいち早く察知した秘密捜査官達は人間の尊厳を取り戻すべく立ち上がる…

だから「人形使い」というタイトルなんですね。かたや「攻殻機動隊」をざっと説明すると、

身体の一部(または全部)を機械に置き換える「義体(サイボーグ)化」や、脳に埋め込んだコンピューターチップを介して意識を直接ネットワークに接続出来る「電脳化」が一般化した近未来に起きるサイバー犯罪やサイバーテロに立ち向かう「公安9課」の活躍を描くサイバーパンクSF。劇場版第1作「GHOST IN THE SHELL」に他人の電脳に侵入し意のままに操る「人形使い」といわれるハッカーが登場する。

宇宙生物が登場する古典SFと最新技術を前提としたサイバーパンクSFとまったく趣向は異なりますが、多くの共通点があります。

(1)主人公が所属するのは最高権力者直属の秘密公安機関。
(2)その公安機関のリーダーは、禿頭で杖をついている。
(3)男性を凌駕する格闘能力をもち、かつセクシーな女性捜査官が登場する。(攻殻では主人公、ハインラインでは主人公の恋人)
(4)秘密捜査官同士は相手の聴覚に直接話しかける通信装置を使う。
(5)敵は意識を浸食し自由意志を奪う。

攻殻機動隊にとっては、(2)と(3)はメインキャラクターの造形ですし、(4)は作品世界を表現する欠かせないアイテムで、作品を特徴づけるアイデアをハインラインから引用していることがわかります。

しかしだからといって、「攻殻機動隊はハインラインのパクリ」とするのは全く的外れです。先述の通り世界観がまったく異なりますし、そもそも作品の主題が違います。

ハインラインの小説の主題は「精神を乗っ取られることの恐ろしさ」を通して語られる「自由意志の重要性」と「それを守る為に戦う事の意義」だと思います。

一方「攻殻機動隊」では「精神を乗っ取られる云々」はテロリストの手口(それもあたりまえの)として登場するだけです。作品の主題は「GHOST IN THE SHELL」では「脳も身体も機械になった時、人間を人間と定義する物は何か?私という自我の正体は何か?」というアイデンティティとか自己同一性への問いかけです。

また「攻殻機動隊」のエンターテイメント体験は、「義体化」や「電脳化」で人間離れした活躍を見せる登場人物達へ自己投影することによって得られる「全能感」や「自己拡大感」への陶酔や高揚感だと思います。また犯罪捜査が舞台ですので、ミステリーや謎解きといった面白さも見逃せません。ハインラインの「人形使い」はミステリーというよりロマンティックな冒険ものです。

つまり、設定やキャラクターといった「道具立て」は引用していても、作品の主題や、受け手が感じる「面白さのツボ」が違えば、異なった価値を生み出す事が出来るというわけです。

とはいえ、機械化された人間のアイデンティティの問題や、意識をコンピューターに接続する高揚感は、「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」や「ニューロマンサー」で扱われているので、「オリジナリティは何ぞや」という問いに答えるのはせめてこの2作を読んでからにしたいと思います。(すでに図書館に予約済みです)
スポンサードリンク

IMG_1127
歴代6台目のMacとしてMacBook Proを買いました。
iPhone導入を前に、Mac miniをiPhoneの母艦としつつリビングルームPCをやってみたのですが、結果から言うと、それは失敗でした。理由はいくつかあります。
・Macを立ち上げるのは意外とめんどくさく、スイッチ一つで観れるテレビやレコーダーをついつい観てしまう。
・Macを使っているとテレビが観れないのはやっぱり不便だった。
・画面からはなれてリラックスした姿勢はMacでの作業に向いていなかった。
・テレビのプラズマパネルは動画にあわせてチューニングされているためか、文字などが読みづらかった。
結果としてMac miniはデジカメやiPhoneで撮影した動画や画像のストック、メールやWebはIBook G4で閲覧という事になってしまい、データや情報の2重管理が発生し非常にややこしい事になってしまいました。

それでもなんとかごまかしつつ使っていたのですが、iBook G4を母艦としていた妻のiPhone 3GをiPhone 4の白モデルに機種変するのを機に、MacBook Proに統合する事にしました。(iBook G4はiPhone 4を認識してくれず母艦に出来ない)

とはいえ、Macの中の動画や音楽をテレビやオーディオで視聴したいという欲求はあるので、Mac miniは売却してそれを資金にApple TVを買おうと思います。
IMG_1133
iBook G4は既に7年を過ぎているので、ハードディスクを引き抜いて捨てようと思っていたのですが、なんだかモッタイナイので、ソフトバンクがiPhoneによるテザリングを解禁するのを期待して苗場に置いておこうと思います。
IMG_1137
しかし「移行アシスタント」って便利ですね。2つのMacからのデータ以降も簡単でした。やっぱりMacはやめられない。
スポンサードリンク

早速ベルキャプテンにタクシーを呼んでもらいました。タクシー代は1万円ちょっとであろうとのこと。本館ロビーのATMで3万円おろし(引き返す場合も考慮してタクシー代の2倍+α)、約20分でタクシーが到着。国道17号に最も近い後閑駅を目指しました。タクシー内でiPhoneのGPSを切り、バックライトを暗くし、余分なアプリを終了。これから先、通信と情報収集の手段の確保が最も重要なので、iPhoneのバッテリーを温存するためです。

40分ほどで後閑駅に到着。切符を東京まで買おうとして考え直し、高崎までにしました。順調にJRで帰れるとは限りません。切符代が無駄になるのをためらって、状況判断を誤る(俺ケチだし)可能性があるからです。

上越線は遅れはあるものの、運行していました。次の列車まで1時間待ち。なんだか大地震がウソのような旅情あふれる景色を堪能しました。

写真

上越線を待つ間に、16時に新幹線が復旧することを知りました。とはいえ、16時に高崎に来る訳ではないだろうし、混んでいて乗れないかもしれない。また駅間も長く、高架上で他の路線と切り離されているため、余震などで列車が止まればそのまま身動きが取れなくなります。状況の変化に対応できなさそうなので、15時過ぎ、あまり期待せず高崎にむかいました。

上越線は混雑や混乱はなく、再びtwitterで情報収集。高崎線は動いているものの、赤羽駅に列車が入れず頻繁に止まること、都内のターミナル駅はかなり混乱していることが判明。

混乱に巻き込まれるのは避けようと思いました。混乱の中で強い余震があれば何が起きるかわかりません。都心を回避して、

高崎→大宮→川越線で川越→西武新宿線 または
高崎→熊谷→秩父鉄道で寄居→東武線で川越→西武新宿線

というルートも選択肢に。このとき役に立ったのが「まるごと路線図」というアプリ。乗り換え案内アプリでは最短距離しかわかりません。自分の頭でルートを考えるにはこのような路線図アプリの方が短時間かつバッテリーを温存することが出来ます。

高崎駅に着いたのは16時過ぎ。やはり新幹線が来る様子はありません。16時30分に高崎線快速アクティに乗車。グリーン券を買って座席を確保することも考えましたが、やはりグリーン席惜しさに判断が鈍りそうなので普通席へ。数人が立っている程度の混雑でした。

当初順調に走っていましたが、途中で快速運転を取りやめ、深谷でしばらく停車。この先一駅ごとに列車が詰まっており、順次発車するとのアナウンス。これでは赤羽はおろか大宮でさえいつ到着できるかわかりません。twitterで「都心のJRはかなり混雑、駅は混乱」「秩父鉄道は1時間に1本程度で運転、というかそれはいつもと同じ」「東武と西武は全線で運転再開」というつぶやきをみて、熊谷で秩父鉄道に乗り換えることに決定しました。

写真2

17時45分、秩父鉄道熊谷駅は閑散としていました。旧国鉄101系だった車両も入線してましたが残念ながら反対方向。発車まで時間があったので、新聞を買って暇つぶし。再びtwitterで情報収集。東武東上線と西武新宿線が通常ダイヤで運行していることを知り、21時過ぎには帰宅できるめどが立ちました。

その後は、川越駅→本川越駅の徒歩乗り換えに手間取ったり(東武側にはまったく改札が無いなんて!)、新所沢で酔っぱらいがホームに落ちて救助されたり、田無と小平を間違えたりしましたが、順調に進み、21時16分帰宅。iPhoneのバッテリーは残り16%でした。

苗場を出てから実に7時間かかりましたが、混雑や混乱をさけてほぼ座ったままでしたので、意外と楽でした。もっと早く帰れるルートはあったかもしれませんが、正解だったと思っています。

今回威力を発揮したのはまずiPhoneです。使えるメールが携帯メールだけだったら家族の無事を確認するのは遅れ、判断を誤っていたかもしれません。地図アプリがなかったら川越駅→本川越駅の乗り換えで道に迷っていたかも知れません。そしてgmailやtwitterといったグローバルなサービス。日本からのアクセス集中ではびくともせず、活きた情報を得るばかりか、同様に帰宅困難に陥っている人に情報を与えたり、日頃やりとりのあるフォロワーから激励されたり…誰かと繋がっていることは非常に心強く感じました。

地震から1週間が経ちましたが、事態は収拾するはずも無く、スキー界への影響も大きいようです。目標としていた上越国際3連戦も中止になりました。とはいえ、仕事も遊びもすべて繋がっているのが社会というものなので、余震や原発事故、被災者への配慮で縮こまっていても何も解決しないばかりか悪循環になるでしょう。私は、極力いつも通り過ごそうと思っています。
スポンサードリンク

なんだかとてつもないことになってしまいました。

被害に遭われた方、亡くなられた方にお見舞いとお悔やみを申し上げるとともに、災害や事故の現場で作業に当たっている方に敬意を表します。

地震発生当時、私は苗場にいました。金曜日に休暇を取って、翌日の土曜日にスキーバスで帰京する予定でした。

地震の瞬間はスラロームのポールを滑っていて、ゴールするなり「地震!」と言われて気づきました。ので一番激しい揺れはよく分からなかったのですが、リフトの支柱が揺れているのは見ました。ただ生命の危険は感じませんでした。

地震による点検のためリフトは停止、薄いレーシングスーツ姿でリフト乗り場に足止めされ「寒いー!」…妻からの「大きい地震が来ています」というメールで無事が確認できたこともあり、この時には事態の重大さは知らなかったのです。

練習を終え、休憩所に戻った時にはじめて「宮城で震度7、東京で震度5強」という事実を知りました。すぐに妻に電話をしましたがもはや不通。

しばらくすると、携帯メールも徐々に送れなくなってきました、しかしtwitterでは東北での被害の状況や、東京から帰宅困難について書き込まれています。なぜ?

つまり、負荷がかかっているのは携帯メールのサーバーだけで、PCのメールやgmailなどネットワークへの接続は問題ないのでは??

そこでPCメールとgmailのアカウントをONにして、妻に「PCのアカウントをオンにして、会社で待機すること」と送信。やはりスムースに送信成功。持つべきはスマートフォン!

品川行きのスキーバスは既に出発、新幹線は再開の見通したたずで、その夜は苗場にとどまることに。結局妻と連絡が取れたのは深夜、勤務先の非常用電話から「会社に泊まる」とのことでした。妹から両親の無事も伝えられました。

家族の無事が分かれば、あとは自分が帰るだけ。新幹線の早期の復旧に期待しつつ、最悪でも夕方に予約してあるスキーバスで帰ろう、と床に着きました。

翌朝は快晴。新幹線の復旧にめどが立たないことを確認。予約してあったスキーバスは運休との連絡。部屋でテレビを見ていても有効な情報は得られそうにないので、苗場プリンスで情報収集をすることに。

充電100%のiPhoneと充電器、十分な水とお湯、食料、防寒用にビニール袋と新聞紙を用意して午前10時30分頃に部屋を出発。

プリンスホテルは閑散としていました。高速道路は復旧していましたが多くの人がスキーを取りやめたのでしょう。

越後湯沢までのバスは運行していたので、まず考えたのが高速バス。しかしベルキャプテンによると予約の電話がつながらない(関越道の高速バスは要予約)。バス停のある湯沢インターで乗車を断られるのは最悪だし、昨夜の降雪と気温の変化で国道17号に雪崩のリスクもあるので、この選択肢はナシ。

次に他のスキーバスを考えましたが、旅行会社に連絡するもどこも運休。予約していたバス会社からは明日以降も運休の連絡。いよいよ「このままでは帰れない」事態になりました。

ここで、twitterから「水上より南の在来線は動いている」という情報を入手。幸い本館ロビーにはATMがあり、お金の心配はいりません。三国峠の太平洋側なら降雪も少ないでしょう。JR東日本のサイトでウラをとり、決断しました。

「タクシーで水上方面へ出て、在来線で帰京する」

あ、こんな時間だ。節電しなければ。続きはまた明日。
スポンサードリンク



みなさま、新年開けましておめでとうございます!昨年中は大変お世話になりました。本年もよろしくお願いします!画像は今年の年賀状です。
スポンサードリンク

IMG_0749

10月24日に陸上自衛隊朝霞訓練場で行われた、自衛隊観閲式に行ってきました。本来は一般の観覧はできないのですが、ある方の好意で入場券を譲って頂いたのです。

観閲式とは、最高司令官(日本では首相)が軍隊を行進させて錬度をチェックするイベント。簡単いえば軍事パレードですね(昔は神宮の絵画館前でやっていました)。

たくさん写真や動画をとりましたが、その一部をご紹介します。

参加する部隊や車両の具体的な所属は一部をのぞき明らかになっていません(車両の表示は消されている)が、何の部隊かは「普通科部隊」という形で説明されます。

空挺部隊。パラシュート部隊ですね。持っている小銃が折りたたみ式なのが特徴。ヘルメットも一般隊員とは違う。
IMG_0751
敵の背後に降下して孤立無援で闘うので精鋭と言われます。関東だと習志野にあります。

海上自衛隊部隊。会場は朝霞ですが、自衛隊全体のイベントなので、陸海空三自衛隊すべてが参加します。
IMG_0752
海自は「帝国海軍の跡を継ぐ」を自認しているので、軍装も旧軍の雰囲気を感じさせます。この時の行進曲はもちろん軍艦マーチ。規則で決まっているらしい。

自衛隊中央病院高等看護学院学生隊。
IMG_0754
看護士さんの卵たちです。だから銃ではなく赤十字入りのバッグ(救急セットみたいな物か)を持ってます。

看護学生以外にも女性自衛官の方がたくさん参加していますが、なにやらみんなキレイに見えます。私の持論は「姿勢の良い女性はキレイに見える」ですが、その通りだと思いました。

隊員達はパレードの前後は整列してるわけですが、微動だにしません。人間訓練すればあそこまで出来るんだな。

人間の後は車両もパレードしますが、後述する展示車両の写真の方が写りがいいので割愛。

航空機も参加します。
航空自衛隊のF-15J。先頭の一機は副座のDJかも。
IMG_0763
旅客機と同じターボファンエンジンなので、「ブオー」という音。さほどうるさくない。

F-4EJ。昨年の入間航空祭の記事でも書きましたが、一番好きな戦闘機。
IMG_0764
F-15と異なり、ターボジェットエンジンなので「キーン」という音。かなりうるさい。

式典終了後に日米安保50周年を記念して飛来した米空軍のF-16。
IMG_0784
編隊の間隔が狭い!危ないなあ、他人ん家の上で何やってやがる!とおもいつつその錬度の高さに度肝を抜かれ、音は覚えてません。エンジンが同じなので、F-15と同じはずです。

日米の音楽隊による演奏もあります。演奏に大砲を使うことで有名なチャイコフスキーの「序曲1812年」!

当たり前ですがスゴい音。耳が大切な音楽隊の隊員たちは大丈夫なんだろうか?

上の動画にも出てくる高機動車にBOSEのスピーカーを積んだ車両。スピーカーもオリーブ色で塗られている。こんなのもあるんだ。
IMG_0786


式典の他に、装備品の展示もあります。

左が74式戦車、右が90式戦車。
IMG_0793

74式はよく怪獣映画に出てくる奴ですね。旧式ですが、「これぞ戦車」という形が好き。プラモデル作ったなあ。
IMG_0797
絞り込まれた砲塔、低く広い車体はスポーツカーのよう。

亀の甲らのような形は、滑らかで斜めの面にすることで、砲弾をはじくという効果があります。ただし現代の戦車砲弾には意味が無いらしく、その分車高を低くして隠れやすくしています。
IMG_0802
材質は鋳鉄です。触ると完全に鉄のカタマリという感じ。

冷戦時代、ソ連の戦車に対抗するために開発された90式戦車。
IMG_0796
鋼板でセラミックをサンドイッチした複合装甲なので、角張った外観。最近の戦車砲弾を複合装甲で防ぐ場合、74式のように斜めにする意味はないので、垂直になっています。

なんと、動きます。車体の姿勢を前後させても、砲筒の傾きが変わらないことに注目。


新型戦車も展示されていました。いつの間にか10式という名前がついてました。各部隊に配備されるのは来年からだそうです。
IMG_0794
90式がその目的から北海道での運用を想定していたため非常に大型(それでも外国の同等の戦車より小さい)で、他の地域で使えなかったのと、時代が変化して都市部でのゲリラやテロに対応するため、コンパクトになっています。

90式と違い、戦車砲弾には効果が無いはずの斜めの面がたくさんあります。またハンドルも付いてますね。
IMG_0795
これは装甲が2重になっていて、表側の装甲はゲリラやテロリストの小火器(斜めの面ではじくことができる)から奥にある複合装甲を守るためだと思います。この表側の装甲を外すと重量が40トンになり、トレーラーに乗せて一般道を運ぶことができるらしいです。だからハンドルが付いているわけですね。手前にある4つの穴は発煙筒です。従来は剥き出しでしたが装甲に内蔵されたので、なんか未来っぽい。

先頭車両以外にもいろいろな展示があります。これはお風呂。
IMG_0098
災害時には我々もお世話になるでしょう。その他には野戦病院の展示もありました。とは言っても中に入ると消毒薬の臭いがする普通の病院です。弾丸を噛ませて痛みをガマンさせて…なんてのは映画の話のようですね。国内外の災害派遣で使ってるんだから当たり前か(笑)。

隊員の詰め所に使っているであろうテント。とんがり帽子がカワイイ。
IMG_0103

印象に残っているのは、パレードに参加する以外に、会場の案内や警備のためにたくさんの隊員が動員されていること。やることは何であれ、たくさんの部隊を動かすこと自体が訓練なんでしょうね。

昨年の航空祭につづき、陸自が見れたので、次は海自の観艦式だな(観艦式は一般公募あり)。いや、富士の総合火力演習も見たいなあ。

何はともあれ、入場券を譲ってくれた方、その方を紹介してくれた妻に感謝です。 
スポンサードリンク

このブログの前にやっていた個人サイト
「スキーヤーは幌付き車の夢をみるか?」が消滅しました。
元々使っていた無料HPサービスに「一定期間更新の無いサイトは削除する場合がある」という規約があったのですが、そのサービスそのものが消滅したみたいです。 

このサイトをきっかけに知り合えた方もいるので感慨深いですが、まぁ、世の流れですな。

元データは手元にあるので「見たい」と言う方はご連絡ください。いねえか。
スポンサードリンク

「定年?年金?世の中どうなるかわかんないし、そんな先のこと考えてもしょうがないよ〜」と思ってきた私ですが、段々と「そんな先のこと」でもなくなってきた(笑)ので、年金とか退職金とか、自分の蓄えとか、退職後の生活費とか、いろいろ試算してみました。

インフレも起きず(ここが私の立場と違うが、まあよしとする)、金利も変わらず、年金や退職金の諸制度もそのまま、と仮定すると…

「バラ色と言うほどでもないが、失望するほどでもない」って感じでしょうか。

一番あてになるのは公的年金ですが、この制度がこのまま続くとは到底思えません。ある程度給付額が減額される可能性が高いと感じました。しかし、いわゆる標準的なモデルケース(妻が専業主婦で、子供が2人、ローンで一戸建てみたいなパターン)の方には、公的年金が減額されるのは相当厳しいのではないでしょうか。(今時こんなモデルケースが多数派とは思えないのですが)

また、公的年金が減額では済まず完全に破綻したり、退職金制度が廃止されたりという最悪の事態を、預貯金や個人年金などの自助努力でカバーするのはかなり難しいことも分かりました。 

この先どのようなことが起きるか分かりませんが、一度試算しておくと、状況が激変した時に、慌てることなく対応を考えることができそうです。40代以上の方には是非オススメします。
スポンサードリンク

4

写真
私が車載時に使用しているのは、iPod用の「BELKIN Tune Base FMII」(iPhone3G発売当時はそれしか無かった)。

やはりレザーケースのままでの装着は無理ですね。iPhone4をケースから出して、アタッチメントをiPodtouch用につけかえると、やや緩めながら問題なく使えそうです。
写真 2

妻はまだiPhone3G+シリコンジャケットなので、そちらを使う場合はアタッチメントの付け替えが必要ですが、妻は白モデル待ちなので年内は仕方ないかな。まあ、がたがた言わずにiPhoneに正式対応しているこれを買えばいいんですが。 

次回はiPhone4のインプレをそろそろまとめようと思います。

スポンサードリンク

5
43g
やっと入手しました。iPhone4!
iPhone3Gは発売日当日に入手したので、端末の分割払いが終わるまで少しガマンのはずだったのですが、ソフマップとビックカメラの買い取りキャンペーンを知り「じゃあ3G売ったお金で相殺すれば良いじゃん」ということでビックカメラに予約を入れていました。

予約から約3週間が過ぎた先日「そろそろ入荷するのでは…」と急に思い立ち、会社の帰りに受け取れるように予約票をカバンに入れた次の日…まさに入荷の電話が!このカンの良さには自分でも驚いた。

いやあ、快適です。マルチタスクは便利(例えば、TwitterアプリからSafariに切り替えてURLをコピー→Twitterアプリに戻ってペーストとか)だし、動作も軽い軽い。動画も早速Youtubeにアゲてみました。

デザインは3Gよりも明らかに平凡(かといってミニマルな訳でもない)ですが、作り込みは相変わらずスゴいです。

ケースはいままでシリコン派だったのですが、今回はレザーケースにしてみました。
4case
なぜかというと…
4suica
これです。Suicaを一緒にケースに入れてなんちゃってオサイフケータイ。車内でいじっていたiPhoneをカバンにしまう→定期入れを出す→定期入れをしまってまたiPhoneを出す、という手順が面倒だったのですが、これで一気に解決です。
また、レザーケースは着脱が楽なので、家や職場など落下リスクの低い場所ではケースなしで使ってみようと思います。両面ガラスとブラスト処理した金属フレームの質感をケースで覆うのはモッタイナイ!

問題になっているアンテナ感度問題は、発生したりしなかったり。金属フレームをショートさせていると必ず発生する訳ではなさそうです。正直ケースを配布するほどのことではないと思うのですが、もらえる物はもらっておこう、ということでこれを注文しました。丈夫そうなのでゲレンデ用にしようと思います。 

明日は車載にチャレンジします! 
スポンサードリンク

ボクスターの残価設定ローンの残債は24回払いで再ローンすることにしました。下取り額がいくらだかわかりませんが、残債を差し引かれるとその分次回の頭金が減るわけですし、2年後に残債分以上に下取り額が下がるとも思えない。つまり少々時間をかけても残債は返した方がトクと思ったので。まあ、まだ乗りたいんですよ(笑)

でそこいらの手続きのために再びポルシェセンターへ。そうしたら911GT2(2600万円)が商談中、911GT3RS(1600万円)が売約済みになってました。
このクラスのポルシェで在庫期間は5〜6ヶ月。911やボクスターはもっと短期間で捌けるそうです。

今年に入ってから売れ行きがよく、在庫車が足りない状態で、複数持っているお客さんから納車前に下取り車をもらったりしてつないでるそうです。

お金ってあるところにはあるんだなあ、と思いつつ帰り道に「BURUTUS」を買ったらTVウオッチャーの堀井憲一郎氏がトレンディドラマについて面白いことを書いていました。

「いまよりちょっといい素敵な生活がどこかにあり、いつか自分たちも近づけると信じられた時代だけトレンディドラマが輝いていた。」

そうなんだよね。

昔は「ひとクラス上」なんて言葉があって、自分の延長線上にそれがあると思ってた。でも今はそんなの要らないなあ。

私自身ボクスターが乗り続けられれば十分(つうか贅沢)。GT2はおろか素の911すら欲しくない。
今度の週末も美味しい物を探しに出かけると思うけど、アラン・デュカスの店には行かない。
一度くらいは911も乗ってみたい。アラン・デュカスも食べてみたい。

けど、

「911乗り回して、アラン・デュカスとか普通に食べちゃう生活」とか欲しくないし、そのために「頑張って仕事しよう!」とか死んでも思わない。絶対イヤだ。

不景気といいながら、現代はすごく豊かだよ。もう今の状態で「お腹いっぱい」とみんな思ってるんじゃないかなあ。

例えばイタめしなら、今は「アルデンテ」とか「ペペロンチーノ」とか街角のチェーン店でも安く食べられる。昔は探して食べに行ったんだよ。ケチャップで和えたぶよぶよのスパゲティしかない時代に「本場ではゆで加減はアルデンテ、ニンニクと唐辛子のシンプルな食べ方があるらしい」なんて聞いたら「ひとクラス上」に行きたくもなるでしょう(笑)今はバブルの頃のような飢餓感がないよね。

さらに。

「ひとクラス上」の存在は知ったけど、そこを目指すためには大変な努力と大きなリスクを負わなければいけないことも知ってしまった。それはちょっとムリ。

今は何でも良い物が安く簡単に手に入るのに、そんな苦労までして「ひとクラス上」を目指す必要なんかない。

今のままでいいとみんなが思って頑張るのをやめれば経済成長率はゼロ。景気は回復しない。

景気回復なんて誰も望んでいないことになる。
強いて言えば「先行きが読めること」を望んでいるのかな。
スポンサードリンク

5
IMG_0675

春から作り続けていた巨大ガンプラがついに完成。友人の新築祝いに持っていきました!
IMG_0667

いやあ、デカイ。展示場所からはみ出してます。
IMG_0676

IMG_0674
どうやったらこんなカタチをおもいつくのか?
カトキハジメは間違いなく天才デザイナー!
IMG_0669

IMG_0671

肝心のガンダムはここ↓にいます。
IMG_0829

カッコいいところをアップで…
IMG_0673

IMG_0672
仕上げはリアルタッチペンで墨入れと陰影をつけ、デカールで注意書きをいれて、反ツヤクリアーを吹いて終わり。塗装と継ぎ目消しは最小限。それでもここまでリアルに出来ます。良い時代になったもんだ。

オフシーズン最大の宿題が完了。こころきなくシーズンを迎えられそうです。
スポンサードリンク

5
322324d9

一部では有名ですが、私は飛行機が嫌いです。とはいっても乗るのが嫌いなだけで、飛行機そのものは大好きです。特に戦闘機が大好きで、間近で見れる航空祭は一度行ってみたかったイベントだったのですが、なかなかタイミングが合いませんでした。しかし今年は速めに紅葉ツーリングにいったこともあり、航空自衛隊入間基地の航空祭に行くことが出来ました。

航空祭というのは、基地を一般に開放して、航空機や機材を展示したり、航空ショー(展示飛行)をやったり、模擬店をだしたり、というイベントです。まあ、文化祭とか学園祭みたいなもんです。

当日はほぼ快晴の航空祭日和。会場は「軍オタ」みたいな人は意外と少なく、子供連れからお年寄りまで様々なお客さんでいっぱい。まるで地元のお祭りみたいな雰囲気のなか、まずは航空機の地上展示をチェック。
IMG_0624
おお、F-15Jイーグル。日本の主力戦闘機。上空から侵入してくる敵の戦闘機や爆撃機を迎え撃つための戦闘機。でもお尻下がりのスタイルがあんまり好きじゃない。

IMG_0628
E-2Cセントリー。背中の円盤に内蔵されたレーダーで敵機の位置をさぐり、戦闘機をそこまで誘導するための航空機。元々は空母に載せるためのものなので、省スペースのため翼を折り畳めるようになっている。 

IMG_0627
C-135Hハーキュリーズ。世界中の空軍で使われている信頼性の高い輸送機。航空自衛隊が海外派遣される時に使う。

IMG_0629
この写真だとなんだかわかりませんが、対戦車ヘリコプターAH-1Sコブラを正面から見たところです。敵の弾があたりにくいように、超薄型です。厚み(幅)はマジで人間の肩幅くらいじゃないか?と思えるくらい薄いです。やっぱり写真を撮るならこのアングルということで、正面付近は大混雑でした。

IMG_0645
北朝鮮関連で有名になったパトリオットミサイル。実はこれ以外にレーダーや発電機を積んだ車両もあって、全部揃わないと使えない。

IMG_0644
ずらりと並んだ川崎T4練習機の尾翼。入間基地は現場を離れたベテランパイロットの腕が鈍らないように再訓練をする基地なのでT4はたくさんある。

IMG_0638
三菱F-2B支援戦闘機。攻めて来る敵の艦船や、上陸した敵の地上部隊を攻撃することで、味方を支援するから「支援戦闘機」。普通は「攻撃機」と呼ぶけど、専守防衛なので…。日米で共同開発した飛行機で、アメリカのF-16がベースですが、流用部品は尾翼と胴体の一部のみ。見た目の印象はすごく小さく見える、まさに軽戦闘機という感じ。

IMG_0641
F-4EJ改ファントムII!これが私の一番好きな戦闘機。上のF-2Bと比べるとデカイ!ほぼ同じ大きさのF-15と比べても大きく感じる。
IMG_0640
どこもかしこもカッコいいなあ。60年代的なメッカっぽさがイイ!
IMG_0639
プラモデルしか知らなかったせいか、本物なのについつい「良く出来てるなあ」と思ってしまう。お台場のガンダムを見た時と同じ気感覚があります。それだけあのガンダムは良く出来ていたということか。 開発から50年!ですが、根強いファンが多い機種。人垣が消えることはなかったです。

さていよいよ展示飛行が始まります。印象に残ったのは2つ。まずは川崎C-1輸送機。
IMG_0622
国産の双発ジェット輸送機。物資だけでなく、兵員も運んでパラシュート降下にも使用。大きな飛行機なので鈍重そうですが、意外な機動性の高さを披露してくれました。

残念だったのは強風のため、習志野の第一空挺団によるパラシュート降下が中止になったこと。

そして展示飛行の花形は「ブルーインパルス」。使用している機体は前述の川崎T-4の特別仕様。何はともあれ動画をご覧あれ。

この動画以外にも「どうして飛行機でこんなことが出来るのか?」というアクロバットが次々に披露されます。これは理屈抜きで面白い!軍オタじゃなくても航空ファンでなくても楽しめること間違いないです。なるほど子供連れからお年寄りまでたくさんの人が航空祭にくるわけです。

多くの人のお目当てブルーインパルスの飛行が終われば、当然予想される大混雑。それを避けるため、彼らの18番「スタークロス」を見上げつつ家路につきました。
IMG_0663

想像していた以上に楽しいイベントで、是非来年も!と思いました。いやそれとも首都圏の戦闘機のメッカ百里基地は是非行ってみたいし、米軍機が見れる横田基地もはずせない。来年のオフは忙しくなりそうです。
スポンサードリンク

5
今日はオタクに徹した一日でした。

まずは昨晩手を入れた巨大ガンプラのパーツをクリア塗装。ここまで出来ました。もう少しでコアの部分が出来ます。
IMG_0425
ここから先はユニットごとに仮組してから作ろうかな。

次は待ちに待ったお台場の原寸大ガンダムを見に行きました。
IMG_0551
 なんというか、「おお本物!」という感じ。細かいところまでよく作り込まれているので、今にも動き出しそうです。
IMG_0550

IMG_0552

34647587_4009200328

IMG_0554

34647587_1173169023


松戸のガンダムミュージアムにあった上半身の原寸大ガンダムを見た時も思ったのですが、この大きさなら操縦できそう。
34647587_2791097558

なんだか民間人に避難を呼びかけているようにも見える。IMG_0559

プロポーション的にはもうすこし頭が小さくて、前腕のボリュームがあると良かったかな。あと腕がやや長すぎる気がする。
しかしよくぞ作ったなあ。期間限定とはもったいない。世界文化遺産に登録して欲しい。

最終日は頭と右腕を取り外して足が溶けた状態で横倒しにして、上半身強制排除してコアファイターで仲間の元に帰れる権利を抽選で一名様にプレゼントしてはどうでしょう。
 
そして「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」観てきました。
エヴァンゲリオンの重要なテーマの一つである、主人公たちの「心の問題」がより分かりやすく描かれていて「王道」とも言うべき作品になっています。ちょっとクサいくらいです。そしてめくるめく戦闘シーンはまさにエヴァって感じですげーカッコいい。息をのんで見入ってしまいました。 

もう一つの見所は美術面です。もともとエヴァという作品は、背景の美術や細かい設定などのビジュアルが登場人物の心象として最も効果的に使われたアニメだと思うのですが、その点でもやはり素晴らしくとても映画的な作品なので、DVDの発売を待たずに是非映画館の大スクリーンで観ることをおススメします。

王道的なストーリーに映画的なビジュアル、ある意味ハリウッド的と行っても良いかもしれません。

リメイクして分かりやすく面白くなった、という意味では劇場版Zガンダムを思い出しました。やはり作り手側としては年齢や経験を重ねると王道で勝負してくなるものなのでしょうか。流行作家でしかなかった秋元康が「川の流れのように」を書いたみたいに。
 
以上、オタクに徹して充実した一日でした。 
スポンサードリンク

プロレスリングノアの三沢光晴選手兼社長が試合中の事故で亡くなりました。残念なニュースです。

私は熱烈な格闘技ファンという訳ではありませんが、格闘技はおしなべて好きです。立ち技系なら一瞬で勝負が決まる骨が軋むような打撃の迫力。総合格闘技ならサブミッション(関節技)の妙技とマウント(馬乗り)で人間がボコボコにされるカタルシス、そしてそこに持ち込むまでの駆け引き…種目やスタイルによって面白さのポイントは違いますが、プロレスなら目を見張る大技でしょう。

2メートルの大男がやはり2メートルの大男を後頭部から地面に叩き付ける。普通なら死んでしまうような大技がなぜ可能なのか?それは受け身をとっているから。なぜ激しい闘いの中で受け身がとれるのか?誤解をおそれず言えば、技をかける側と受ける側の阿吽の呼吸があるからでしょう。

この「技を受ける」こそプロレスの妙味であって、お互いに相手のかける技を受け止め合って、その上で最後に立っているのはどっちだ?10回技を受けてバテる選手と11回でも平気な選手、強いのはどっちだ?というのがプロレスだと私は思います。それが「イカサマだ」というのは、時代劇を観て「カツラじゃないか!」と文句を付けるようなものです。
 
三沢選手はこの「技を受ける」ことで闘志を表現できる稀有な選手でした。投げられ、打たれ、しかしなお立ち上がり相手をたたみかける…プロレスの体現者だった思います。
その一方で私の忘れられない試合は、高校レスリング部の後輩である川田選手との試合です。全くプロレスらしくない、大技もなく地味なスープレックスとエルボーとキックの応酬。それでも溢れ出る闘志…

つくづく惜しい人を失ったと思います。最近はCMでぎこちないながらもコミカルな面もみせていたので、将来は往年の馬場さんのように前座で盛り上げてくれるのかなあ、と楽しみしていたのですが…

ブルーザー・ブロディが亡くなり、スタン・ハンセンが去り、今度は三沢か…残念です。 
スポンサードリンク

3
IMG_0172
遅くなりましたが、中国出張と上海リニアの話です。

今回出張したのは蘇州市。上海に近い歴史ある街です。中国は前回の珠海市つづいて3年ぶり2回目でした。 珠海とくらべると蘇州は大都会です。中心部には首都高のような都市高速(無料)と巨大な高層ビルがいくつもあります。道幅が広く、四輪車と二輪車(自転車と電動スクーター。普通のバイクは見かけない)が分離されているためかドライバーの運転にも余裕が感じられます。とはいえ「スキあらば突っ込む」というアジアンスタンダードは健在なのであくまで「若干余裕がある」程度です。
IMG_0371

中国では3番目に犯罪の少ない都市だそうで、確かに夜になっても道ばたで人がタムロったりすることも少ないようですし、ホテル近くの繁華街にも徒歩移動でも平気です。偽物ブランドバッグの店や海賊版DVDの店もありますが、店構えはまったく普通の店で怪しい雰囲気は皆無。Apple専門店もありましたよ。

驚いたのは高層マンション。日本の高層マンションを1.5倍したような巨大さなのですが、エアコンの室外機が、外壁に直付けされているのです。室外機置き場やバルコニーに乗せてあるのではありません。外壁に直接ボルトオンです。落下したら大変な事に…いやいや交換する時はどうするんだ??

蘇州と上海の間の高速道路はなんと片側4車線で最高制限速度は120km/h。舗装も滑らかで継ぎ目の段差も小さく日本の高速道路よりはるかに快適です。もっと素晴らしいのは、レーンごとの「最低速度」がきめられていること。追い越し車線は110km/h以上、真ん中の2車線は80km/h以上、もっとも低速のレーンは60km/hと表示されています。「スピードは悪」の日本とは正反対の合理性、見習うべきです。

高速道路ではスピード違反の車は少ないです。不思議に思い調べたところ、オービスがたくさん設置されており、違反車は高速を降りる際にETCで料金に反則金が上乗せされるという問答無用のシステム!さすがなんちゃって社会主義国。

走っている車種は、セダン中心ですがけっこう多様です。トヨタ、ホンダ、日産、プジョー、VW、アウディ、ビュイック、ヒュンダイなどなど。珠海ではメルセデスEクラスやBMW7シリーズなど高級車が中心でしたが一気に大衆化が進んだ印象です。

沿道にショッピングセンター(日本で言うマイカルみたいな)がいくつもあるのですが、大きさが東京ドーム並みです。とにかく何もかもデカイ。

出張最終日、早めに上海空港に到着しいざリニアへ!リニアの駅は第1ターミナルと第2ターミナルの中間にあります。「磁浮」というとても分かりやすい案内標識に従って進めば迷う事は無いと思います。
IMG_0164

開通しているのはとなりの駅までのみで、料金は普通車で片道50元。往復の割引や当日の航空券があると割引してもらえるらしいです。15分から20分間隔で運転されています。 車内のシート配列は3人がけ×2列となっており、最高速度だけではなく輸送力も考慮に入れた本格的な鉄道である事が伺えます。
IMG_0174

乗り心地ですが、新幹線が300km/hなら、430km/hはこんなもんだろうな、という感じです。無振動無騒音の夢の乗り物ではありませんが、高速鉄道としては妥当だと感じました。そしてなんと言っても速い速い!

ただしいつも430km/hで運転しているのは9:02〜10:47と13:02~16:47の時間帯で、それ以外は300km/hでの運転なので注意が必要です。

日本の中央リニアも実現に向け動き始めましたが、一刻もはやく実現すべきだと思います。ただし山梨実験線の車両ではダメでしょう。2人がけ×2列では「実験レベル」。かつて新幹線がそうであったように、スピードばかりでなく輸送力や料金も視野に入れた志の高いものを目指して欲しいものです。

このリニアばかりでなく前述の無料の都市高速や高速道路も、この数年で出来たものだそうです。これだけの社会資本整備をあの広大な国土で進めるならば、近い将来中国政府がアメリカのように財政赤字に苦しむのは必至でしょう。 また、個人レベルでは若いサラリーマンがかなり無理なローンを組んで住宅を購入している、という話も聞きました。アメリカのサブプライムローンを彷彿とさせる話です。 中国が世界経済の牽引役からリスクになる日はそう遠くないと感じた出張でした。
スポンサードリンク

1
ウソのような本当の話です。
勤務先の現地法人(蘇州市)への出張だったのですが、機内検疫で新型インフルエンザと疑われ、検疫所で4時間ほど拘束されました。もちろん私はインフルエンザはおろか風邪すらひいていなかったのですが。

上海空港に着陸するとすぐに防護服を着た検疫官が機内に乗り込んで来て、乗客の額を赤外線センサーで一人一人検温して行ったのですが、私だけ何度も測る。次に電子体温計で口の中を2回ほど検温。パスポートの提出を求められ、私だけ機外に連れ出されました。検疫官からマスクを渡され、英語で「健康診断をする。4〜5時間かかる」との説明。すぐに携帯電話のスイッチをいれ、まずは出張先の責任者に連絡。

イミグレの手前にある検疫の詰め所の前のベンチに座るよう指示され、また検温。「詳しい健康診断をするよ」という意味と思われる中国語と英語の文書を渡され、ここで職場と家族に連絡。すると今度は出張先の人事担当副社長から「空港まで迎えに行く。」との連絡。しばらく放置されていると入国手続きが終わったらしくパスポートが返却されました。

次に空港内の診療所前のベンチに移動。今度は水銀体温計を渡されまた検温。問診があるわけでもなく、しばらく放置プレイの後、車で空港外に連れ出されました。「行き先は空港の近く、病院ではない」との説明。

このあたりから会社から借り出した業務用携帯電話が発信も着信もできなくなり、もっぱら自分のiPhoneで人事担当副社長や家族と連絡をとるようになります。

行き先は検疫施設のような所でした。応対した係官は平服で現れ、私を連れて来た係官に即されて防護服に着替える始末。先ほどからの度重なる放置プレイといい、かなり事務連絡がマズい印象。

ベッド2つにソファとテーブル、トイレとシャワーのある個室に通され、「4〜5時間検温して経過観察をします」と理解できる怪しい日本語の文書をみせられる。もちろん厳重に密閉…ではなく窓も扉もフルオープン。涼しい風がどんどん入ってくるし、「水を飲むことで体温が下がります」(と思われる日本語)ということで白湯を盛んに勧められるしで、「感染者を見つけ出す」のではなく「さっさと体温をさげて厄介払いしたい」という本音がミエミエ。

ベッドでゴロゴロしながら30分おきに検温。機内で読むつもりだった本とマンガが役に立ちました。
午後5時過ぎ、何度目かの検温の後、平熱が確認されたとのことで解放。空港まで送ってもらい、人事担当副社長と無事合流。車で蘇州市に到着したのは午後8時過ぎでした。

しかし風邪でもインフルエンザでもない私がなぜ引っかかったのでしょう?考えられることは…
(1)私は食事をすると汗をかくくらい体温が上がります。3時間程度の短いフライトで機内食をとったので、体温が下がっていなかったかも。
(2)私は肌寒いのが嫌いなので機内で毛布をずっと使っていました。たしかにポカポカでした。
(3)機内でソウルミュージックを題材にした韓国映画を観てノリノリだった。ちなみにスゴく面白かった。
(4)そもそも飛行機に乗るのが大嫌いなので緊張して興奮気味だった。

しかしよく考えてみれば、何時間も経過観察をしなくても簡易ウイルス検査をすれば10分で済むことなのに、なぜこんなことをするのでしょう??まったくわかりません。これでは機内で飲酒した人は全員アウトです。

ちなみに他の乗客はそのまま入国させ、私が感染者だった場合には呼び戻して隔離するのだそうです。

とにもかくにも、多数の感染者が発生している日本への視線は相当厳しいものがある、ということはあらためて認識する必要があります。とくに中国に行かれる方は、風邪を引いたままの渡航を避けるはもちろん、機内で体温を上げるようなことは避けた方が良いでしょう。平熱が高いだけだったとしても、問診はないので申し開きの機会は全くありません。

また、会社の携帯がつながらずiPhoneでしか通話できなかったのは、iPhoneをGSMモードに切り替えていたからだと思われます。中国での3G通信は、登場当時のFOMAのような状況のようです。携帯電話を海外に持ち出す際はGSMへの切り替え方法を確認しておくことをおススメします。

ながくなったので、蘇州市の様子や最終日の空き時間に乗った上海リニアの話はまた明日。
スポンサードリンク

twitter、始めました。

いまハヤリのつぶやきを見せっこするやつです。
このブログの右側に私のつぶやきが表示されるように設定しました。

つぶやきなんぞアップロードして何になるんだろう?とおもいつつ始めてみましたが、
意外に面白い…

このブログに載せるまでもないことや趣旨と外れることをかき込んで行こうと思います。
スポンサードリンク

5
ガンダム好きな友人が家を新築するという。これは何かお祝いを…
速攻思いついたのが史上最大のガンプラ「HGUC デンドロビウム」。
ガンダムに兵器コンテナとブースターを合体させて宇宙要塞を防衛したり攻略するための超巨大兵器という設定で、1/144スケールでも完成すると1メートルを超える超巨大キット。
是非作ってみたいけど、狭いマンションには置き場所が…一戸建てなら全然OK(笑)

メーカー希望小売り価格は29400円もするので、ヤフオクで半額以下でゲット。届いてみたら箱のでかい事。重さは8キロ!
dendolo

部品点数は460点。いつもどおり完全塗装したりすると新居の完成に間に合わなそうです。
大きいキットなので、細かい完成度よりも雰囲気重視でサクサク作るつもりです。

スポンサードリンク

4
といえば、少年役で有名な声優さんです。今日の「アニメギガ」のゲストでした。
声優をゲストにした番組でよくある、その場でアテレコするコーナーがありました。
画面左にアニメの映像(勝平とかジョバンニとか)、画面右で台本を手にした田中真弓さんが演じるわけですが。
普通は、画面右の女性が画面左のキャラクターの声をあてているように見えるはずなんですが、そうは見えないんです。
どこかの少年が、画面右の女性の声をあてているようにしか見えない!
さすがというかすごいプロフェッショナリズムです。スゴい物がみれました。受信料の払いがいがあるってもんですね。
スポンサードリンク

このページのトップヘ