hanabi_SHOKO
井上昌己さんの浴衣姿のイラストの第二作です。前作はもう4年前!

今回再び画題に取り上げたきっかけは昨年の夏のライブで昌己さんが浴衣で登場したこと。

さらにライブ後のお見送りでは個別に浴衣姿を撮影させていただき「これは描かないとな!」と思ったわけです。
しかし同じようなものを描いても芸がないので、ポーズやシチュエーションを考え抜くこと約10ヶ月。ポーズとしては難易度が高いしゃがみ姿勢と、花火で照らされた光と陰影にチャレンジすることにしました。
hanabi03_base
トルソーからしっかりデッサンをとったつもりでも、浴衣を着せて描いていくとおかしなところが見つかるものです。

ここ数年、主線は手書きでなくパスで引き直し、強弱だけ手でコントロールしていましたが、今回は手書きに戻してみました。
hanabi_line
井上昌己さんの作品に「花火」という曲があります。夏の思い出に重ねて恋人の面影を追う歌詞に、三拍子のリズムとアメリカンロックバラード調のアレンジがマッチした名曲です。寂しげな歌詞ですがコートはメジャーで、最後にはどこか前向きな気持ちが歌われているので、それをイメージして表情はあえて笑顔にしています。ツールはペンでなく鉛筆ツールで、本来自分が得意である鉛筆スケッチのタッチにすることでそこいらのニュアンスを表現したつもりです。

着彩は前作と同様、和装にふさわしい水彩風を意識。背景は陽が落ちきっていない夕暮れ時をイメージして、茜色から紫へのグラデーションにしています。影のトーンもそれに合わせて、赤系から紫系に変化させています。

せっかくの水彩タッチを活かすため、和紙風のプリント用紙に出力して色紙にはりつけて仕上げました。


本当は色紙に直接プリントアウトしたいのですが、プリンターが対応していないのでそれはちょっと難しいですね。



スポンサードリンク