AVアンプを買ったのは随分前で、そこから2ch→3.1chと徐々にアップグレードしてきた我が家のAV環境ですが、ついにというかやっと5.1chサラウンドとなりました。
私の世代は、MTVの放送開始やビデオデッキのHi-Fi化など、「オーディオ&ビジュアル」という言葉にある種の憧憬を抱いて大人になった世代です。その後、大画面テレビの低価格化やブロードバンドによるコンテンツ配信など、大画面と高音質を楽しむ敷居が下がる一方、ホームシアターまで踏み込めないネックの一つが「リアスピーカー」でした。
フロントスピーカーと異なり、AVボードやテレビラックのような置き場所がないため、スタンドを立てて床に置くか、壁や天井から吊るす事が必要です。メインのスピーカでもないのに床を占領するのは割に合わないですし、天井や壁への設置は、壁材の強度や取り付け金具とスピーカーの互換性など、クリアしなければいけない事が多いです。
そんなわけで二の足をふんでいたのですが、それらを一気に解決するアイテムを発見しました。
それがこのYAMAHAの「VXS1MLW」です。
このスピーカー、壁や天井への取り付けと角度調整を内蔵したデザインになっています(逆に言えば床や机の上には置いても座りが悪いですし、裏側は中身が丸見えです)。
なんでこんなジャストフィットな商品に今まで気付かなかったのか?と思いますが、実はこれ、店舗でBGMを流すための商品で、メーカーサイトでも「プロオーディオ」のページに載っています。黒モデル(VXS1MLWB)もあります。
ので、量販店の店頭にはありませんが、Amazonやヨドバシドットコムで普通に買えます。
一点要注意なのは、店舗用なためか、ケーブルは壁内配線を前提にしていることです。自宅に設置する場合は、事前に取り付けるブラケット(画像の黒い部品)と壁との間にスペーサーを入れて、ケーブルを引き出す隙間を作る必要があります。
私は短く切った割り箸をブラケット背面にいくつか貼り付けて対応しました。
また、ケーブルの末端処理も「ユーロブロック」とい端子を使うのも店舗用ならではかも知れません。とはいえ所謂ソルダーレスプラグの一種なので、被覆を剥いたケーブルを差し込んでドライバーで締めるだけです。
端子をスピーカーに差し込み、ブラケットに被せるようにしてスピーカーを設置します。
スピーカーケーブルは壁面やスピーカーの色に合わせてオーディオテクニカのAT567Sをチョイス。
10m以上が必要なコストと、スピーカーの大きさ、サラウンドのリアスピーカーという目的を考えると、この程度のグレードで十分ではないでしょうか。
スピーカーのレイアウトはおなじみのこちらの動画を参考にさせていただきました。
リアにスピーカーを追加することで音場を広げる効果は大きく、映画は映画館で観てるみたいです(語彙力)。音楽ソースも音像がぼやけることなく音場が広がった気がします。これを2chオーディオでやろうと思うとスピーカーやら部屋の造作やらに高額な投資が必要になるわけで、「AVアンプはChを増やすことで低価格かつお手軽にハイエンドみたいな音を出すもの」というのは本当だな、と思いました。
生活環境改善シリーズはまだ続きます。つぎはネット環境編です。
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