
東京五輪からまもなく一年。いろいろと感動的なシーンがありましたが、個人的には女子体操競技の村上茉愛選手の活躍が印象に残りました。
彼女自身は出場枠獲得には怪我で貢献できず、逆に枠を獲得した寺本選手が怪我で五輪に出場できない、という状況は、とても複雑かつプレッシャーを感じていたのでは、と想像します。
村上選手は私が体操競技に興味を持つきっかけになった選手の1人なので、厳しい状況にもかかわらず、自分らしさを貫く彼女の演技を手に汗を握って応援していました。
あれから約一年、僅差を制し女子体操個人で初めてメダルを獲得した、種目別ゆかのフィニッシュを描くことにしました。
体操競技を描くのは初めてですし、レオタードはごまかしが効かないので、さまざまなポーズやアングルをスケッチして、自分なりに形を捉えていきました。




デジタルだと自在に拡大縮尺しながら描けてしまうので、顔はついつい細い線で書き込んでしまい、結果的に印象が弱くなりがちなのがいままでの反省点でした。そこで、全身像で見た時のバランスを考慮し、書き込みを抑えつつ目は大きめにするなど、ややディフォルメ気味に描いています。

そもそも私は「ダイナミックに描く」ことに苦手意識があり、それを克服するべくアスリートを題材にしています。今回どこまで村上茉愛選手ならではの弾むような躍動感が表現できたかわかりませんが、描いていて本当に楽しかったですね。
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