愛用のMacBook AirのSSDを1TBにアップグレードした件の後日談です。

ハードもOSもアプリ、ユーザーデータも問題なく完了したのですが、iCloudにログインできないという問題が残っていました。

環境設定からApple IDとパスワードを入力、2ファクタ認証を済ませても何も起きず、再びApple IDの入力画面に戻ってしまいます。メモやカレンダーなどのアプリを起動しても、iCloud上のデータにアクセスできません。
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ではiCloudにログインできてないのか?とiCloudのサイトにアクセスすると、使用中のデバイスとしてMacbookAirが確認できます。
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つまり、iCloudのデータが使えないのにログインはしている、という矛盾した状態なのです。

iCloudのサイトからMacbookAirを削除したり、パスワードをリセットしたり、OS(Mojave)をインストールし直したり、と定番の対策を打ってみましたが改善しません。最後には、最新OS「BigSur」へのアップデートを余儀なくされました。

SSDをアップグレードしたばかりの試運転状態でOSまで手をいれるリスクや、古いOfficeなど32ビットアプリが使えなくなる不都合を抱えたままの決断にもかかわらず、現象は改善されません。

ここまでくると、めったやたらに思いつく対策を打つよりも、原因を切り分ける方が近道と思い直し、パラメータを変えて実験を繰り返すことにしました。

まず、Mac上にダミーの新規ユーザーをつくり、そこで私のApple IDにログインしてみました。結果、正常にログインでき、iCloudのデータも参照できました。つまり、Apple ID自体に問題はありません。最後の手段「Apple IDの回復」をAppleに申請しても、対策にはならない、ということになります。

次に、Macに私のユーザーでログインし、他のApple IDでiCloudにログインしてみました。これもまったく正常。これでOSや換装SSDに原因はないことになります。

つまり、Mac上の私のユーザーと私のApple IDを組み合わせたときだけ問題が起きるのです。OSを再インストールしてもユーザーフォルダはそのままですから、ユーザーフォルダのライブラリに保存されている、私のApple IDと紐づいている「何か」がおかしいと推測されます。

では、単純に私のApple IDの名前を変えれば、その「何か」をOSは参照しないのでは?と思いつき、やってたところ大成功
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結果的にはBigSurへのアップデートは必要なかったのですが、先行きのない32ビットアプリを一掃するいい機会になりました。こんなことでもなければなかなか決断できません。新しいSSDと最新のOS、64ビットアプリへの完全移行で、このMacBook Airはまだまだ使えそうです。
 
 
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