アルペンレーサーにとって欠かせない物の一つがザックです。トレーニングでも大会でもヘルメットやプロテクター、アウターウエアやチューナップ用品まで何かと荷物が多いんです。
今まで使っていたのはオスプレーのECLIPSE 42+5。
元々はバックカントリー用に購入し、十数年愛用してきましたが、一昨年あたりから裏面の防水コーティングが劣化して雨が染みるようになり、買い替えを検討していました。
オスプレーはバックカントリー用ザックの定番で、使いやすさと耐久性は群を抜いていますが、価格もそれなりにしますし、ECLIPSEで気に入っていたコンプレッションパネルが廃止されてしまったので、他のブランドで探してみることに。
最近バックカントリーはやっていないので、ヘビーデューティーさよりもゲレンデでの使い勝手と価格でORTOVOX TRAVERSE40を選びました。
生地は薄手で色や柄もオシャレなので、ポイっと地面に投げ出すのは抵抗がありますね。裏面の防水コーティングはありますが、これも薄めです。レインカバーが標準装備なので、それを使ってね、という事なのかも。
ザック自体は軽いです。オスプレイが空でもちょっとした荷物のような重さがあるのとは好対照です。
スリムなので収容力はあまり期待してなかったのですが、ブーツも入ります。下すぼまりなシルエットなので、ソールを上にして、一番上に入れます。ただし私は足が小さい(ソールサイズ285)ので特別かも知れません。
オスプレイのようにバックパネルの長さ調整は出来ないので、背負い心地やフィット感は一歩譲ります。「これだけの荷物がこんなに軽く背負えるの?」という感じでは無さそうですが、ザック自体が軽いためか、下すぼまりで重心が良いのか、バランスは悪くないです。
トップはコードで絞るタイプ。開閉はしやすく、気持ちよく決まります。サイドコンプレションの調整幅は大きくないので、収納量は前後方向でなく上下方向で調整するコンセプトなのだと思われます。これもバランスの良さに効いてそう。
面白いのは底面にコンパートメントがある事。大事な物は落としてしまいそうだし、何に使うんだろう、と思ったですが、おそらく雨具用ですね。濡れたまま入れても他の荷物を濡らさない工夫と思われます。レインカバーもここの蓋にはいってます。
全体的には、ヘビーデューティーではないものの、軽さと使い勝手の良さでそれを補う(結果的に価格も安い)という、車で言えばフランス車のような、ドイツ車的なオスプレイとは真逆のコンセプトのザックで、これはこれでアリ、と思います。
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