先週末はNegiccoのイベントに参加するために、ららぽーと柏の葉にボクスターで行ってきました。
私は基本的にライブやイベント会場に行くのにクルマは使わないことが多いです。渋滞などで時間が読みにくいですし、そもそもタイムリミットがあるような状況で運転するのはロクなことがありません。会場が都心なら駐車場も心配ですし、ライブハウスならお酒も入ります。
ただ、先日の小田原ダイナシティでの井上昌己さんのイベントもそうだったのですが、クルマを使うことも増えてきました。最近増えてきた郊外型ショッピングモールは工場跡地などに建設されていて、最寄駅からのアクセスが悪かったり、その最寄り駅まで行く路線への乗り換えが面倒だったりします。その一方で駐車場はきちんと整備され、料金も安いですね。
私が免許をとったころ(昭和61年)、今のようなコインパーキングはなく、大きなビルや商業施設に駐車場が無いのは普通のことで、クルマを停める場所を探すのは結構面倒なことでした。
道路網も今思えば発展途上でしたね。その頃の道路地図がこれです。
都心にむかうアクセス路線は現在とほぼ変わりませんが、圏央道はもちろん、外環も首都高の中央環状もありません。海沿いに湾岸線はありますが、レインボーブリッジが無いので都心環状からのアクセスは辰巳ICのみ(大井ICは千葉方面には行けませんでした)もちろんアクアラインもありません。どこに行くにも一旦は都心環状に出なければならず、都内(特に都心は)高速も一般道も年中渋滞してました。
バブル崩壊以降、これらの問題はかなり改善されて、特に郊外から郊外に移動するならクルマは「使いやすい交通機関」になってきました。
一方、鉄道網はというと(同じ地図帳にある鉄道と地下鉄の路線図)
まず大江戸線とつくばエクスプレスがありません。半蔵門線が東武に接続しておらず、南北線〜埼玉高速鉄道、副都心線による西武/東武と東横線の接続もありません。JRは京葉線が東京駅に乗り入れておらず、上野東京ラインや湘南新宿ラインなどの都心を跨ぐ運行もありません。
新路線の開通は郊外から都心へのアクセス線や鉄道空白地帯の解消が主で、迂回は既存路線同士の乗り入れや接続で解決しているので、乗り換えは少なくなっても「郊外から郊外に行くには都心を通る」というナンセンスはあまり改善されていません。
なんかここまで書いて「ダメじゃん鉄道」と思ったのですが、よく考えるとそんなことはなく、
鉄道と道路(クルマ)をきちんと相互補完させている。
のじゃないかと。人は鉄道、物流は道路ってことですね。ドーナツ化とか都心回帰とか色々あったり、オフィス街に商業施設が出来たりとかありますが、郊外の家から都内に通勤するという大きな構造はなかなか変えられない。そもそも人間を勤め先に集めないと人の輸送は目的が達成しません。なら、鉄道は都心都内へのアクセスを整備する。一方、生産地から消費地の物流は最終的に小口輸送への載せ替えが必要なので、地方からのアクセスをさらに都心都内に食い込ませるよりも、郊外の物流センターとそれらを結ぶ環状道路を整備する方が合理的です。
練馬から柏の葉までNegiccoのイベントに行くのに外環を使うと便利なのはそういう大きな動きのおこぼれに預かっているわけですね。
で、本題のイベントはかなり楽しめました。会場は階段(傾斜)→踊り場(水平)→階段(傾斜)→踊り場(水平)になっており、身長の低い私でも見通しのいい嬉しい設計。
ライブ開始時刻が迫ると、不思議なことにファンの皆さんは階段部分に集中。踊り場部分は通路のように空いています。であれば階段の下側よりも、前に進んで踊り場の前端の方が近くで観れるはずで「どうして?」と思っていたのですが、開演したら謎が解けました。
メンバーが歌いながら、この空いてる通路を練り歩くんです!
まさかの苗場式!フリーのイベントでこれは凄い!
パフォーマンスも絶好調だったし、終演後の特典会ではサインの間にメンバーと少しお話しもでき、スタッフの「剥がし」も緩やかで「柏の葉は聖地」と言われる所以がわかりました。
これも私が苗場で感じた運営とファンの間の信頼関係の賜物。
ライブやイベントは基本立ちっぱなしで終わった後はかなり疲れるのですが、必ず座って帰れるのもクルマのメリットですね。
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