例年ですと、12月の後半、雪がたっぷり積もってから初滑りをするのですが(寒暖差で硬くて狭いコースで混み合うのが嫌)、今年はちょっと早めに行ってきました。というのも、Little Gree Monsterと並んで私がここ数年注目している新潟のローカルアイドルユニットNegicco(ネギっこ)のライブイベント「私をネギーに連れてって」が苗場で開催されたから。
このイベントは昨年から始まったのですが「まだ滑れないのに新幹線代払って苗場まで行くのはどうも」と参加に踏ん切りがつきませんでした。
しかし今年はカメムシも多く雪が早い気がしたので、初滑りを兼ねてチケットをゲット。
越後湯沢は前日からの雪が残り、なかなか寒い朝。否が応でも盛り上がります。
ゲレンデは例年より早くみつまたに雪があり、広い中間斜面で基本的な動きやポジションの確認、昨シーズンからの宿題のおさらいができました。例年この時期だと、急で混んでて硬いかぐらのメインゲレンデしか滑れないので、これはラッキー。幸先のいいシーズンインになりました。
Negiccoの方は、単純に苗場プリンスのブリザーディウム(ユーミンのコンサートをやる会場)で2日間ライブをやるだけかと思ったらさにあらず、歴代のポスターや衣装の展示、プロデューサーと一緒にミニ四駆を楽しめるサーキット!スタッフが店主をつとめる居酒屋(ファンとスタッフが語り合うイベントもあり)、メンバーの描いた絵の個展、ファンから募集した似顔絵コーナー、と「年に一度のお祭り」という様相で、翌日もライブだけでなく、朝からメンバーによるラジオ体操、エアロビ、ヨガのレッスン(?)があったり、食事もネギや彼女たちがCMに出演している地元企業の食材を使った特別メニューだったりと、二日間に渡り苗場プリンスという空間を使い切るかなり濃いイベントでした。
私は物販コーナーの予想以上の大行列に時間をとられ、それらのイベントを見る時間がなかったのが惜しまれます。
ライブ自体はかなり満足度の高いものでした。バラエティ豊かでありながらかなり聴かせる楽曲のクオリティの高さは兼ねてから認識していましたが、ステージで躍動する彼女たちの唄とダンスのパフォーマンスレベルは、事前にネットで見ていた映像よりも格段に高かったです。また映像では伝わらない、メインで歌っていない時の表情や仕草など、三人三様の個性とステージに対する真摯さが垣間見えて、やはり現場は大切だな、と思いました。
印象的だったのはファンとの信頼関係。意外にもコアなドルオタ世代の男子は6〜7割で、それ以外は彼女たちと同年代や女性や、壮年から老年のご夫婦、子供連れ、とローカルアイドルらしい幅広いファン層が印象的で、コアなファンたちも、誰もが一緒に楽しめるように配慮してか、過剰に統率的でない熱くもユルイ抑えの効いた応援スタイルだったのが好印象でした。
それに応えるように、彼女たちも間奏では幾度も客席に降り、メンバー全員取りこぼしのないように通路を巡ってハイタッチ。そればかりか、通路から離れたお客のために客席の中に入り込む熱の入りよう。
この距離感はファンがオトナで、アーティストやスタッフとの信頼関係がないと不可能です。
Negiccoの結成は14年前、1か月限定の企画だったのを自らの意思で延長し、孤立無援の中でメンバー自身や家族、ファンの手弁当で活動を続けここまで来た、というストーリーをステージのこちらと向こうで「自分の事」として共有している証だと思います。私のイチ推し井上昌己さんとファンの間にもそのような空気がありますが、こういうアーティストは強いです。おそらくこれから10年20年、彼女たち自身が望む限り活動していけると確信しました。
翌日はやはりみつまたで。やや気温は高くなりましたが、いい天気の下、シーズンオフのブランクは感覚的には解消したので、昨日練習したポイントを抑えつつ滑り込みました。
スキーとアイドルという私の二大趣味を満喫した有意義な初滑りでした。
来年も行くかも…
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