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981ボクスター納車から1週間、都内と首都高を走った中での簡単な感想、特に981からの新しいフィーチャーである、アイドリングストップとPDK、スポーツモードについて僕なりのインプレをしようと思います。

ウザすぎるアイドリングストップ
とにかく隙あらばエンジンストップ、一時停止して左右確認している間に止まります。もちろんブレーキを離せばすぐ再始動するので発進が遅れるようなことは無いのですが、ウザったいことこの上なし。アイドリングストップ付きの国産車にも少し乗ったことがありますが、こんなにすぐ止まるか?こんなにセルを回していたらバッテリーがすぐに逝きそうなので、ディーラーに確認したところ「アイドリングストップ車は特殊なバッテリーを装備しています。交換となると高額です。ちなみに国産バッテリーではありません。」とのこと。ただでさえ私はチョイ乗りが多くバッテリーに負荷をかけるので「アイドリングストップは必ずオフ!」することにしました。

ちなみに前回エントリーのDRLと同じように、「アイドリングストップオフ」をデフォルトにすることもできるらしいのですが、お金をかけてまでやることじゃないかな。

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スポーツモードはオフで十分
まずはスポーツモードをオフにして乗ってみたのですが、PDKはショックもなくさっさとシフトアップしてエンジンは静かなものですし、電動パワステの軽さ+太くなり柔らかな握り心地になったステアリングホイールとあいまって、ものすごく薄味というか、レガシィか何かを運転しているような錯覚に陥るほどでした。

そこでしばらくスポーツモードで運転。スポーツモードというと、常にレッドゾーンまで引っ張るイメージですが、そういうことではなく、ノーマルモードよりもシフトアップポイントがすこし高回転寄りになり、アクセルレスポンスがすこし鋭くなり、かつシフトダウンの時のブリッピングが派手になるくらいの差でした。なんとなく自分のマニュアル車での運転に近いですし、アイドリングストップもオフになるので、こっちを常用しようかな?と思ったのですが…アイドリングの回転数が高くなって停車中にうるさいのと、巡行ギアが一段低くなるのがガソリンの無駄っぽくてどうしても気になります。

そこでもう一度スポーツモードをオフにしてみると…しっかりアクセルを踏めば、きちんと反応してくれることがわかりました。首都高の短い加速車線でも必要十分な回転数まで引っ張り、かつ人間では到底不可能な途切れないクラッチ操作で素晴らしい加速。自分は安全確認に集中できるので、楽に合流できます。要は「どんどんシフトアップして燃費を稼ぐ」という単純なものでなく、ドライバーの意図をきちんと汲み取る賢いシステムのようです。少なくとも都内や首都高ではスポーツモードはオフで十分だと思いました。

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PDKの手動変速モードは趣味の世界
ステアリングのスイッチを使い。自分の意思でかつ素早くダイレクトにシフトチェンジできるのがPDKの最大の魅力ですが…PDKのとても賢い変速パターンに比べると、自分のシフト操作のあまりの無駄の多さにけっこう凹みます。たしかに首都高のコーナーが連続する区間で手動変速すると楽しい!のですが、それは完全に趣味の世界ですね。
自動変速モードでもスイッチを操作すれば30秒間はマニュアル変速モードになるので、前走車との車間距離の調整でエンジンブレーキを使いたい時や、自動変速モードが選んだ巡行ギアを上下させたいときには有効ですし、その時のレスポンスやダイレクト感はトルコンATでは到底味わえないものです。

スッと止めるのがめんどくさい
PDKは原理的には起こり得ないクリープ現象を擬似的に作り出しています(おそらくトルコンATベースのティプトロニックの後継技術だから?)。それゆえ停止するまで駆動力がタイヤに伝わっているので、MT車のように「止まる直前にクラッチを切って、ブレーキを抜いてスッと止める」ということができず、どうしても「ガクン」となってしまいます。これは死ぬほどダサいので、クラッチを切る代わりにセレクターレバーでニュートラルにいれてます。止まってすぐ発進するタイミングだったりするとさらに面倒なことになりますが、これはしょうがないですね。ちなみにオプションのパドルシフトを付けると、左右のパドルを引いてニュートラルにすることが出来ますが、そのために10ウン万円は払えないなあ。

スイッチの操作性はイマイチ
ちなみにこれらの切り替えスイッチはシフトレバー後方にあり、ブラインドタッチの目安になるよう、メッキされた凸形状のパーツがスイッチの間に配置されてますが、私のように小柄な方だと、位置が後方すぎて操作しにくいです。まあ、走行中に頻繁に切り替えるものではないよ、という設計思想なのでしょう。

高速道路と峠が楽しみ
PDKはマニュアルトランスミッションの代用品ではなく、また違った楽しさがあるような気がしてきました。スポーツカーのメインステージである高速域とワインディングでどんな体験を味わえるのか、とても楽しみです。
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