ボクスターを買って以来、ずっと気になっていた事がありました。

「そう言えば、初めて買ってもらったラジコンって、ポルシェだったなあ。もう一度画像だけでも見たいなあ。」

時々ググったりしていたのですが、先日すとりーむさんのブログ「ヤフオク・フリマ・リサイクルショップーお宝発見できるか?」にてついに発見!(以下画像お借りしました。すとりーむさんありがとうございます!)

この箱絵、クリームイエローのボディ、今考えると不思議なチョイスのタルガルーフ、間違いなくこれです!

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それは今から40年近く昔。世に言うスーパーカーブームがやってくる直前の事でした。

ある日ぼんやり見ていたテレビから飛び込んできたのは、手元のボタンを押すとキューンと左右にカーブを切るラジコンカーのCM!「ニッコー、セミデラコン!」これだ!俺が求めていたのはこれだ!これが欲しい!そして誕生日かクリスマスのプレゼントに両親にリクエストしたのです。「ニッコーのセミデラコンが欲しい」と。

そして手に入れたのがこのラジコンのポルシェ。うーんまさにこれです!ボンネット上の円盤と赤い三角形に注目(これが大事なんです)

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箱から出し、電池を入れ、スイッチを入れると、いきなり走り出します。その段階でちょっと疑問を感じつつ、送信機に一つしかないボタンを押すと…

クルマはいきなり急停止。と同時に、ボンネット上の赤い三角形がゆっくり右に回り始めます。

次に送信機のボタンから手を離すと、三角形の方向に向かってくるくる走り始めます。

つまりこのラジコンの操縦方法は…

(1)方向を変えるためにはボタンを押して一時停止

(2)行きたい方向に赤い三角形が向くまでボタンを押してジーッと我慢。
左に曲がりたければ、三角形が270度以上回転するまで待つしかありません。

(3)後は三角形の方向に走り続ける

(1)に戻る。以下繰り返し。

CMで見た「ニッコーセミデラコン」は、ボタン一つで走りながら好きな方向にカーブしてたはず…

「コレジャナイ!!」

「セミデラコン」というのは、要は「無線操縦」を意味するニッコーの商標で、同じ「セミデラコン」でもこのポルシェのようなショボい物から、CMで見たような自由自在に操縦できる高級機まで色々あったわけですが、そんなこと子供の私にわかるはずもなく…

まあ、せっかく買ってくれた両親をガッカリさせないよう、楽しげに遊んでましたけどね。良い子だったので。

その後の私は、この悲しい出来事の反動か、京商やタミヤといった、本格的なラジコンにどっぷりハマる小学校時代を過ごすことになるのです。
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