先日ローンの支払いが終わった我がボクスター。車検証上の使用者は私ですが、所有者は信販会社。これってどうやって手続きするんだろう、と思ったら信販会社から案内が来ました。
今までのクルマは勤務先が斡旋するローンで買っていた=ディーラーには現金払い=所有者は初めから私、だったのでローン完済に伴う名義変更は初めての経験なのです。

手続きとしては、
(1)信販会社が、私に所有権を移転する=信販会社が所有権を放棄するための書類を私に交付する。
(2)私はその書類を持って陸運局に行って所有者を私に書き換える。
という流れなのですが、問題は(1)。いちいち信販会社がローン契約者に実印を押印した委任状やら印鑑証明を配っていたら大変な事になります。手間もかかるし、改ざんして悪用されるかも知れませんし。

そこは上手く考えたもので、信販会社各社は「登録管理ネットワーク」という会社にそこいらの業務を委託して、かつその出店が各陸運局の近くにあるのです。つまり…
■まずローンを払い終わったクルマのオーナーは所轄の陸運局の近くにある「登録管理ネットワーク」に出向いて、(1)に必要な書類を受け取る。
■その足で(1)で受領した書類とその他申請に必要な書類を揃えて陸運局に提出、所有者を私に書き換えた新しい車検証をもらう。
■手続きが完了した車検証を「登録管理ネットワーク」に見せて確認してもらう。
という流れをつくることで、委任状やら印鑑証明やらを手渡す手間を省きつつ、不正使用等のトラブルも防ぐという仕組みなのです。またユーザーにとっても、必要な手続きが一発で済むというメリットがあります。

てなわけで、先日その手続きをやって来ました。
まずは練馬の陸運局(正確には練馬自動車検査登録事務所)の駐車場にクルマを置きます。「登録管理ネットワーク」の事務所に電話すると「陸運局の外に出て、信号をわたってすぐ」とのこと。
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画像中央の茶色のビルがそれなのですが、気づかず通り過ぎた私を係の人が呼び止めてくれました。「ずいぶん親切なんだなあ」と思ったのですが、彼の次の一言で合点が行きました。
「陸運局に提出する書類はこちらで作成しましょうか?」
つまり
彼らは行政書士事務所、つまり代書屋。「登録管理ネットワーク」は実際の業務を代書屋に委託してるんです。いやーよく出来てる(笑)
おそらく自分で作ることも可能なのでしょうが、午前中の受付時間終了が迫っていた(練馬自動車検査登録事務所の場合は、11:45〜13:00の間は窓口が閉まってしまう)ので、時間を節約するためにお願いする事にしました。私がローンを組んだ信販会社は合併をしたため書類が通常よりめんどくさく、お金を払った(約5000円)かいはあったかも。

出来上がった書類を持って、自動車検査登録事務所へ。
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ここでの手続きは5分程度で完了。次は同じ敷地内にある都税事務所に行け、と言われます。
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私は使用者として自動車税を納めてあるので、書類(検査登録事務所で渡される)を提出すればとくに問題は無し。最後に初めの代書屋に戻って車検証を確認してもらって完了。これで名実共に「私のクルマ」になりました。

ちょっと世の中の仕組みをかいま見るような面白い体験だったので、レポしてみました。ローン完済が近い方の参考になれば、と思います。

あ、「登録管理ネットワーク」からのお知らせには明示されていないのですが、自分の印鑑証明は2通必要(「登録管理ネットワーク」と陸運局それぞれに1部)なのでご注意を。
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