
新型ボクスターが発表になりました。前回の987型は私の986型のビッグマイナーチェンジでしたが、今回はおそらくフルモデルチェンジですね。
ボクスターのデザインの難しい所は、一目見てポルシェのクルマだとわかる、でも911の廉価版には見えないようにしなければならない所でしょう。さらに金型など設備投資との兼ね合いもあります。そんな条件のもと、モデルチェンジごとに911と異なる独自部品を増やしてきましたが、今回はついにドアパネルが911と別になり、外観の共通部品はゼロになりました。
全体のプロポーションはホイールベースが伸び、前後のオーバーハングが短くなったようです。このアングルの画像がよくわかります。スポーツカーの定石に則ってるのでこれは歓迎ですね。

ヘッドライト周りが987の三角形からより四角形っぽくなってます。

これはおそらく917等のレーシングポルシェへのオマージュでしょう。

フェンダーの張り出しを抑え気味にしつつ、ヘッドライトレンズを突出させることで、911との差異を出しているようにも感じられます。ただちょっとMR-Sに似ちゃったかも(笑)

細かい所を見て行くと、まずフェンダー内側にエッジが立っているのは良いと思います。柔らかさの中に少しシャープさを入れるのがカーデザインのトレンドですし、いままでのボクスター(特に986)がちょっとメリハリが無くブヨっとしていたのが上手く解消されています。また911との差異も出ますね。

ただし、サイドのエアインテークまわりの造形とか、リアスポイラーとリアランプを関連づけた造形のアイデアはちょっとやりすぎかもしれません。

基本フォルムとディテール(それも機能に根ざしてないとダメ)のバランスをどうとるか、がスポーツカーのデザインの肝だと思います。そういう意味ではちょっとディテール過多でロータスっぽい?

もうすこし「余白」があったほうがポルシェらしさが出たと思います。
ちょっと前述と矛盾しますが、むしろ我が986のシンプルさが際立つかもしれませんねー、ホイールちっちゃいけど(笑)。

987でかなり質感が向上したインテリアですが、さらに向上してそうです。

インテリアはぶっきらぼうなくらい素っ気無く「男の仕事場」って感じがポルシェらしさかもしれませんが、私自身初めて986のインテリアを見たときは「これは酷い!」と思いましたし、世間の趨勢から考えても妥当な線でしょうね。
一つ気になるのはエアインテークの上に今まで無かった分割線があること。

ケイマンとの作り分けのし易さか、それとも、ソフトップカバーが廃止されたので、組み立て上必要になったか?ひょっとして、実はボクスターにクーペカブリオレが予定されていて、それとの作り分けのためとか?うーん、ちょっと気になる。
とりあえず日本上陸したら新型911とあわせて見に行こう。買えないけど。
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