
大塚にあるライブハウス 「Red-Zone」で行われた、「Go!Go!エレキ合戦2011冬の陣」というライブイベントに行ってきました。友人夫妻がボーカルとリードギターを担当するバンド「Noisy Babyz」が出演するためです。
井上昌己の応援でライブハウスにはよく足を運ぶ私ですが、よく考えてみると、アマチュアの演奏で行くのは初めてかも?
ライブ終了後の感想としては、率直に「上手いもんだなあ」と感嘆しました。何人か「この人…上手くない?ほんとにアマチュア?」というプレイヤーもいましたし、観客も満員でみな満足度も高そうです。日本の音楽シーンの底辺の広さとレベルの高さを感じるとともに、日本って先進国なんだなあと思いました。(例えば中国でもこういうイベントはあるかも知れないが、これだけの演奏力があるとはとても思えない。)
しかし、あまりの演奏の良さに、プロとアマの境界についてついつい考えてしまいました。
例えば絵画。市民会館などで「市民絵画展」的なものをよく見かけますが、「画材は使えているが絵になっていない」作品はざらですし、せいぜい「上手に描けているが心は打たれない」のが関の山です。
スポーツなら、プロとアマチュア(実業団とか大学体育会という意味でなく、野球で言えば草野球)の差は歴然です。
何事にも例外はありますし、出演されていたバンドのみなさんがアマチュアとしてどれくらいのレベルにあるのかわからないので、上記のような比較はふさわしくないのかもしれません。プロで通用するレベルでもあえてアマチュアの道を選ぶ人もいるでしょうし。
たぶん、想像ですが(私は演奏経験は無いので)、音楽でのプロとアマチュアの境界って、「薄くて固い」のです。技術は同等でも「この人の演奏を聴きたい」と思わせる個性があるか?とか、どんな要望にも応える懐の深さや技術の幅があるか?とか。差は小さいけれど、その差を越えるのはとても大変(あるいは努力では越えられない)のではないでしょうか。
では自分はどうなんだろう?デザイン、特にプロダクトデザインにはアマチュアはいません。プロダクトデザインは産業の中で成果を生み出すものなので、産業に関われないアマチュアは存在しえません(強い得て言えばデザイン科で勉強している学生でしょうが、彼らはアマチュアというより予備軍です)。たぶんプロの中に「どうなってもプロとしてやっていけるプロ」と「アマチュアがいないからプロでいられるプロ」がいるんでしょう。なんだか自分は後者に含まれる激しい予感がしますが…
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