昨年はケガのため行けなかったバックカントリー、今年は行ってきましたよ。

メンバーは私とスキー仲間の2名。当日は春とは思えない低温で雪もちらつく空模様でしたが、ゲレンデ内では視界も良好。かぐら第5ロマンスリフト降り場からハイク開始。しかし開始早々、ガスにより視界が悪くなり始めました。

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約40分で神楽が峰北の鞍部に到着し昼食。雪もちらつき始め、気温もさらに低下。念のためフリースを着ておいて良かった。木々には雪と氷がびっしり。4月とは思えない景色。

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昼食後、北に延びる尾根づたいに行動開始。霧の塔方面を目指すものの、約10分後に視界はさらに悪化し、降雪も本格化。これ以上北上するとゲレンデに戻ることが困難になるため、行動を断念。

このまま東に滑走すれば、中尾根を回り込んでゲレンデに戻れる「はず」だが、厳しい条件の中でリスクが高すぎると判断、昼食をとった鞍部まで引き返すことに。
 
約30分の登行で鞍部へ到着。視界が一向に改善しないため、自分達の足跡を辿ってリフト降り場に戻ろうとするも、降雪のため足跡が消えていたため、念のため地図とコンパスで方向を再確認、ピンポイントのリフト降り場でなく、リフトの線上を目指して滑走開始。
 
すぐに中尾根の南斜面に到着。なーんだ。ここまで降りれば視界は問題ないじゃん。

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結局このまま第5ロマンスリフトに向けて滑走。視界も良いので同リフトに乗車して、再び中尾根の南斜面を滑走。さっき我々を悩ませた季節外れの降雪のおかげで望外のパウダーランを満喫。滑走とトラバースを繰り返してかぐらメインバーンに無事帰還。

結局、終わり良ければ全て良しで満足ではあったのですが、視界が悪い中での行動や判断などいろいろ教訓のあった1日でした。

特に印象深いのは、我々が鞍部に戻って来たときに、まったく見当違いの方向(津南方面)から鞍部に現れ「あ!戻ってきた」と安心しているグループがいたこと。先日、神楽峰から津南方面に迷い込んで救助された事件がありましたが、津南はゲレンデと真反対なので、迷ったのでなく意図的に津南に向かったのでは?と私は思っていたのですが、考えを改めました。視界が悪ければ十分ありえます。数100メートルの視界なんて山では役に立たないです。

田代湖が見えない時(逆に田代から神楽峰の稜線が見えない時)はバックカントリーはナシですね。
 
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