帰ってきた「スキーヤーは幌付車の夢をみるか?」

「オープンカーで如何にしてスキーに行くか?」という難題に挑戦してきた迷サイト「スキーヤーは幌付車の夢をみるか?」がブログで復活!

カテゴリ:アート/デザイン > アート/エンタメ

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ゴールデンウイークに行けなかった石川雲蝶の彫刻を見てきました。
石川雲蝶は幕末期の新潟で活躍した彫刻家で、真に迫る造形と絵画にも及ぶ幅広い才能から「越後のミケランジェロ」とも呼ばれます。

特に多くの作品が遺されているのが魚沼市の永林寺西福寺開山堂です。
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永林寺では雲水龍や天女の欄間彫刻が有名ですが、私のオススメは孔雀ですね。残念ながら撮影禁止なので画像はありませんが、「こんな所どうやって手を入れて彫ったのか?」という作品がたくさんあります。境内にある雲蝶の手形を見るとその秘密がわかります。
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手が小さい!私も相当手が小さい方ですがさらに小さい。これなら彫れるかも?とはいえ6年間の滞在期間でこれだけの作品を残したのですから超人的な集中力を持った人だったんでしょうねえ。まさにミケランジェロ。

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西福寺開山堂は建物外部にも雲蝶作の彫刻が施されています。
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開山堂の天井彫刻がなんといっても有名で見所満載ですが、私のオススメは書院の障子と本堂の襖絵です。障子は木枠で三保の松原を表現していて、幕末とは思えないモダンさがあります。襖絵は日本画の定番、孔雀を描いていますが、羽毛一つ一つの細やかさだけでなく、孔雀の体全体の立体感やマス感も表現されているのが素晴らしいです。伊藤若冲より全然上手い(と思います)。

昼食は十日町に寄り道して「由屋」でへぎ蕎麦をいただきました。
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こちらのお店の特徴は薬味がワサビでなく辛子であること!
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ちょっと驚きますが、十日町近辺では昔はよく辛子で食べられていたそうで、その名残だそうです。
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こちらのお蕎麦は私好みの香りがシッカリしたタイプで、これがまた辛子とよく合います。これはアリかも。

デザートは越後湯沢駅前の「んまや」で越後姫のかき氷をいただきました。
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この甘みは間違いなく越後姫!かき氷は4種類ありますが、間違いなくおススメです。


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先週の三連休は「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」に行って来ました。2000年から開催されていますが、今回はピンとる作品がいくつかあったので初めて訪れてみました。

清津峡渓谷トンネル内の作品は混雑するらしいので朝一番に行って来ました。駐車場が限られているため紅葉の季節はかなり渋滞した記憶があります。「ライトケーブ」はインスタでもたくさん画像が上がっているだけあり、息を呑む美しさです。
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この手前にある作品も(これもおそらく「ライトケーブ」の一部)もなかなか良かったです。
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開催期間外でも展示されているようなので、紅葉や雪景色(厳冬期は休業)になるとまた違った趣がありそうです。

次に訪れたのは「川の向こう、舟を呼ぶ声」
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村の古老たちから聞いた昔の暮らしの様子をレリーフにした作品です。レリーフといっても、こちらに凸っているのではなく、奥側に凸った面があり、手前側は透明な樹脂で満たされています。
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レリーフは壁に彫られているのではなく、独立した物が壁に取り付けられており、奥側に凸になっている分、壁からは浮いています。この浮いた分の影が白い壁に柔らかに落ちていて、作品に不思議な奥行と空気感を醸し出す素敵な作品でした。

「裏側の物語」はちぎり絵と影絵を組み合わせた作品です。
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あらかじめ「裏側に秘密がある」と解説されており「ネタバレじゃん?」と思いつつ作品の裏側にまわると…
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想像とは全く違う景色にびっくり。ネタバレの心配は杞憂でした。
間近で見ると不思議な奥行き感があるこの部分、
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裏側はこうなってます。
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こんな驚きを含んだ体験もアート=作者の企みなんでしょうね。

この建物自身が作品でもある「うぶすなの家」で昼食をいただいたら…
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メイン会場とも言える「キナーレ」へ。ここにはたくさんの作品がありますが、一番はこれ「Palimpsest: 空の池」ですね。
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水で満たされた中庭に建物が映っている…と思いきや、底に描かれた鏡像がそう見えているだけ。リアルな空は曇りでも、水面に映るのは青空。そこに立つ人の姿は青空に浮かぶように。現実と虚構が入り混じる不思議な空間がそこにあります。

いずれも大掛かりであったり、地域の歴史や生活と結びついていたり、と都内の美術館では体験できないものばかり。次回3年後が楽しみです。


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以前、ResimのLAFを痛板にしたエントリーを書きました。これがけっこうな人気記事なのですが。
実は昨年購入したATOMIC REDSTER FIS SL、ご存知のとおりサンドイッチ構造なので痛板にはうってつけ。ニューモデルであることを隠せば盗難予防にもなるだろう、と痛板化しました。
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こんなグラーデーション+非対称ロゴのレーシングスキーらしくないデザインに(よく考えると痛くない)していたのですが…
3月に練習中に大転倒、剥離してしまい新品交換になりました。
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これを機にデザインを変えてまた痛板化しました。
今回はこの2度にわたる作業を通じて、痛板化のノウハウをご紹介したいと思います。

デザイン検討
今年のデザイン、実は昨年悩んでボツにしたデザインです。どちらにするか悩んだ時は、Macの画面や頭の中だけで考えず、実寸で試作することをおすすめします。雰囲気を掴むだけなので、安いプリンタ用紙に印刷して切り抜いたものをセロテープで仮止めした物で十分です。左右を作る必要もありません。
こちらが昨年採用したデザインの方。
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グラーデーションと非対称(片方だけだとわかりませんが)の大きなロゴはフリーライド系のスキーではよくあるデザイン。なぜかレーシングスキーになると原色+ハイコントラストの「強そう」とか「速そう」なデザインばかりなので、そういう固定観念を打ち破ってみるのが狙いでした。
履いていると知らない人から声を掛けらたり、中には「来季モデルですか?」といってくる人もいて、ウケはよかったのですが、盗難防止にはなってなかったかも(笑)。
そして今年のデザイン。
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いわゆるレトロ復刻デザインですね。ロシニョールが4Sの、ディナスターがクープドモンドの、オガサカがユニティの復刻をやっていますが、それをアトミックもやったなら…というコンセプトです。昔の画像などを検索して、作りやすそうな幾つかデザインを組み合わせました。この系統のデザインの時代、実際にはSL用はブルーだったようですが、元の板の色がどうしても見えるところがあるので、止むを得ず色は赤(テストプリントなので薄くなってます)。

作り方
色を元の板にきちんと合わせる。
今回素材になる元の板はSL用で真ん中にプレートがあり、それを外すことができません。そうすると、どうしてもその周囲は元の板の色が見えてしまいます。その継ぎ目で違和感が出ないように、正確に色合わせをする必要があります。
デザイン業務に携わっていれば常識なのですが、画面の色はプリントアウトされる色に正確ではありませんから、あくまでプリントアウトした色を実際の板と合わせて確認する必要があります。
そこで、何種類か色をつくり、チップ状にならべて本番の紙に印刷したサンプルを作りって比較します。
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これなら紙と作業時間を無駄にすることなく、正確に色を決めることができるわけです。

ラベル用紙の耐水性テスト
以前の痛板では、板の周囲に対して余白を残してラベル用紙を貼り、ラベル用紙が雪の水分に触れないよう、その余白部分を保護テープでカバーしていました。今回は余白を残さず完全にラベル用紙で板の表面を覆うので、どうしてもラベル用紙の切り口が雪の水分に触れます。今回使ったラベル用紙の取説では「そういう使い方をすると色が滲む」とありますが、それが実際どの程度なのか?を実験しました。
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一昼夜水に浸けておきましたが、問題になるような色の滲みはありませんでした。

トップ形状の型紙をつくる。
普通の板ならいらない作業です。SLスキーの場合はトップフィンがついていて、板の表面と段差があります。そこは「貼り付けてから切り抜く」わけにはいかないので、事前にぴったりの形状に切り抜けるように、あらかじめ厚紙で型紙を作っておきます。
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ぴったり段差にあうまでなんどもやり直します。また、左右で若干形が違うのでそれぞれ作ります。

印刷用データの準備
本番のラベル用紙に印刷するためのデータでは3つの注意点があります。
1つ目は、幅方向に「切り落とししろ」をつけることです
デザイン検討の時は、板にぴったりのサイズでデータを作っていると思いますが、そのままでは「誤差ゼロで切り抜き、誤差ゼロで板に貼り付ける」ことが必要になります。そんなことはできるわけないので、幅方向にやや太くデータを修正し(私の場合は左右で5ミリづつ)、貼り付けた後に余った部分を切り落とすようにします。
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2つめは、接ぎ目を合わせるためのマークいれておくことです。
A3のラベル用紙を使っても、トップ側は2枚のラベル用紙に分割する必要があります。その接ぎ目をぴったり合わせてカットするための目印をいれてプリントするとズレを抑えてキレイに仕上がります。下の画像のように私は斜めのラインをいれてます。そして接ぎ目の前後のラベルは、接ぎ目でぴったりではなく、重なり合う部分が出るようにデータを作ります。(作業方法は後述)。
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3つめは、左右がわかるよう余白に目印を入れておくことです。
(このスキーのように形状に非対称がある場合)もちろん、余白を切り落とすと目印は消えてしまうので、裏面の剥離紙に手書きで転記する必要がありますが…
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2種類のヘラを用意する。
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プリントしたラベル用紙には保護用のシートが同梱されており、それを貼り付ける作業があります。さらにそうして完成したラベルを板に貼り付ける作業、さらにその上に保護シートを貼り付ける作業がありますが、どの作業もヘラを使うと気泡が入らずキレイに仕上がります。
まずゴム製の広いヘラで広い範囲をムラなく圧着します。
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プラスチック製の硬いヘラはしっかり圧着し気泡を出すのに使います。
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下の画像を拡大すると、しっかり圧着できてる所と、気泡が残っている所の差がわかると思います。
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また、トップフィンのキワなどの細かい所をきっちり圧着するのに使えますし、板のエッジ部分でラベルをしごいて折り目をつけておくと、余分な所を切り落とす作業の目安になります。
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接ぎ目をぴったり合わせるためには
プロ用の大判プリンターでも使わない限り、どうしてもできてしまうラベルとラベルの接ぎ目。ここをキレイに合わせるためには、ラベルを板に貼り付けるときではなく、その前の段階にあります。
切り抜く前の接ぎ目の前後のラベルを、接ぎ目を合わせるマーク(斜めの黒線)を目安にぴったり合わせます。マークを黒の斜め線にするのは、前後左右のズレがよくわかるからです。
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そうすると、ラベル同士が重なり合う所ができるはずです。ここを真ん中あたり(でかつデザイン的に接ぎ目が出ても目立たない所)で2枚まとめてカットします。
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そうすると、接ぎ目がぴったりの2枚のラベルが出来上がります。
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この後、印刷の外形で切り抜きます。この外形は板の外形より大きくなってますから、ラフで大丈夫です。
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このラベルを板に貼り付け、板に合わせて余分な所を切り落とし、さらに保護テープを貼り付けます。

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最後に保護テープの余分な所を切り落とします。このとき、カッターの刃を斜めに当てると保護テープがめくれにくくなります。
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以上で完成です。元のデザインと、オリジナルデザインのビフォーアフターはこんな感じ。
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以上、痛くない痛板の作り方でした(痛いかどうかはあまり関係ないかも)「俺もやってみよう」というみなさんの参考になれば幸いです(ただし、自己責任でお願いします)。

※「ATOMIC」や「ARC」、「REDSTER」などの商標はアメアスポーツが権利を所有すると思われますので、私がこの板全体や一部、あるいはプリント用データを販売したり配布する事は絶対にありません。また製作の代行等もやりません。あしからずご了承ください。
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先週末、苗場でアルペンのワールドカップが開催されましたが、私は近年恒例のニセコに行ってきました。大会期間中はスクールのポールトレーニングがお休みだったり、コースが規制されたりして、満足に滑れなさそうだったので。

また、世界トップの滑りを生で観る、という選択肢もあまり考えませんでした。
なぜなら、レベル的に自分とかけ離れていて参考にならない(笑)からです。将来のあるジュニア選手ならともかく、染み付いた悪癖の矯正が必要なおっさんレーサーは距離を滑ってナンボであって、良い滑りを見た所で上手くなるわけではありません。
また応援したい、しがいのある選手がいないのも理由の一つですね。どのスポーツでもそうですが、特にアルペン競技は応援する選手がいないと観るスポーツとしてはかなり退屈です。

しかし結果的には、ニセコでは雨と濃霧に見舞われ、さっぽろ雪まつりと北海道グルメツアーになりました。というわけで、観光と美味しい物を中心に、何回かに分けてお送りします。

実は雪まつり観光は予定していたわけではなく、たまたまタイミングが合ったのですが、以前から観てみたかったのでとてもラッキーでした。
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定番の大雪像は、やはりライトアップやプロジェクションマッピングがある夜観た方がより素晴らしかったかも。
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大雪像以外にも、市民や海外参加者が作成した雪像もあるんですね。技術や個性の差が現れててなかなか面白い。降雪の後に気温が上がったした最終日だったこともあり、雪が積もったり融けてしまったりで、ポンペイ遺跡の石膏像みたいに曖昧なカタチになってしまっている雪像もある中で、綺麗に残っているものも沢山ありました。
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日当たりの影響も大きそうですが、おそらくマメに手入れしているんでしょう。

これなんて、細く透し彫りになっている所がよく融けないもんですね!
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雪像の場合、立体として美しいようにバランスよく彫るよりも、大げさに凹凸をつけて陰影を強調したほうが見栄えがしますし、融雪にも強いですね。
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海外勢はなにか選抜が行われているのか、名のある作家さんなのなか、とてもレベルが高く、感心しきり。
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コンテストになっているらしく、優勝はラトビア代表。
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東欧っぽいアバンギャルドさが好きだなあ。

雪まつりは雪像だけでなく、たくさん売店があって、買い物や食事もたのしめます。
牡蠣は粒も大きくプルプル!旨味もギッシリ。こんな牡蠣食べた事ない!1皿に4コで1000円。
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焼きイカとホタテ、それぞれ300円。
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ホタテ汁はこれでなんと350円!
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テレビ塔よりには巨大なキッカーが作られ、スキーとボードのビッグエアイベントも!


雪とウインタースポーツ、そしてグルメ…北海道らしさがギュッとつまった雪まつり。たくさんの人で賑わうのも納得の楽しいイベントでした。
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スターウォーズの新作「フォースの覚醒」ですが、三連休も終わり、みなさんもう観ましたよね?ということで、若干のネタバレも含め、今後の続編に向けて楽しみなことと心配なことをまとめてみました。

楽しみなこと

なぜルークは出奔したのか?
弟子がダークサイドに寝返ったからといって、姿を消すのはジェダイとしてはちょっと無責任ではないでしょうか?出奔する理由がなにかあるのか?それともルークですらまだジェダイとして未熟なのか?まさかダークサイドに…?右手の義手が「クローンの攻撃」のラストのアナキンのようなクラシカルなものになっているのも気になる!

ルークは差し出されたライトセイバーを受け取るのか?
いままでのスターウォーズでは海や海岸が舞台になった記憶がないので、とても印象的なラストシーン、「え!ここで終わるの?」という終わり方でした。スターウォーズの続編は前作のラストシーンの直後ではなく、数年経過したところから始まるので、おそらく次回作は「ルークがレイからライトセイバーを受け取るのかどうか?」は直接描かれないと思います。やはりレイはルークのパダワンとして鍛えられるのでしょうか?

弱すぎるカイロ・レン。そしてダース・◯◯ではない理由は?
以前のエントリーでも書きましたが、スターウオーズの配役は血縁を意識してますね。祖父アナキンに魅かれて暗黒面に堕ちたカイロ・レンはアナキン似の面長。しかし明らかに自信に欠ける表情で、ライトセイバーで初心者のレイに敗れるなど、弱いです。だから悪役にもかかわらずダース・◯◯という名前ではないのでしょうか?
ラストに最高指導者が「修行を完成させる時が来た」と言ってますが、続編では修行を終え、晴れてダース・◯◯として登場するのでしょうか。
いままでの悪役は主人公に対して絶定的に優位に立っていて、それに恭順するか打ち勝つ姿が作品のテーマでしたが、主人公も悪役もともに成長していくのなら、それはそれで面白そうです。

やはりレイはレイアとハンの娘か?カイロ・レンとの関係は?
まあ、たぶんそうなのでしょうね。演じるデイジー・リドリーはシミ、パドメ、ルークとの血縁を暗示する丸顔ですし。そうすると、カイロ・レンとは兄妹(または姉弟)ということになります。前述の通り、カイロ・レンはまだ発展途上ですから、主人公だけでなく敵役も成長していく姿が描かれるのでしょうか?成長しつつぶつかり合う兄妹の姿が次回作のメインテーマであって、彼の正体は重要なテーマではない?だからあっさり素顔をさらしたのでしょうか?

最高指導者スノークの正体は?サイフォ・ディアス?
カイロ・レンを修行するくらいですから、シスの暗黒卿の一人なのでしょうが、生き残りなんていましたっけ?私が思いついたのは、クローン兵を惑星カミーノに発注していたサイフォ・ディアスです。彼の正体も明らかになっていません。パルパティーンないしはドゥークーかもしれませんが、そうでなくても筋は通ります。

ポーは何者?フィンの活躍は?新シリーズは群像劇か?
冒頭に登場するXウイングのパイロット、ポー。あっという間に死んだかと思いきや、最後に主人公たちを助けるべくカッコ良く再登場します。観たときはそれだけのキャラかな?と思ったのですが、メッツのボトルに登場してるので、意外と重要人物?まさかレイアかルークの息子とか?そういえば優秀なパイロットだったりするし…一方のフィンは、レイの相手役として活躍するのでしょう。そうすると、登場人物が多すぎる気もします。新シリーズは一人の主人公の成長物語だけでなく、より群像劇寄りになるのでしょうか?


心配なこと

レイ役のデイジー・リドリーの魅力について
過去のシリーズでは、ヒロインの魅力って実は大事な要素だったと思います。
レイア役のキャリー・フィッシャーの美貌について悪く言う人もいますが、私はそうは思いません。幼心に「綺麗だなあ」と思いましたし、「新たなる希望」が初めてTV放映された時も愛川欽也が解説そっちのけで「レイアいい女だなあ」と言ってましたし。
パドメ役のナタリー・ポートマンの魅力は言うまでもありません。同時期に公開されていた「ロードオブザリング」のリブ・タイラーと並んで、新作の公開が本当に楽しみでしたね。
そしてスターウオーズシリーズで、地味に大事なのが、ちょっとしたお色気。
「ジェダイの帰還」でジャバに捕らえられたレイアの格好とか、闘技場でモンスターと戦うパドメのピタピタの服(それも途中で破けたりする)のはやはり狙っているとしか思えません。
今シリーズのヒロイン、レイ役のデイジー・リドリーは、こういった面でちょっと物足りなさを感じます。

このままオリジナルを踏襲し続けるのだろうか?
今作が、新しいシリーズの幕開けとして、「新たなる希望」をある程度なぞるのはやむを得ないというか、ある意味正しいのですが、今後はどうなるのでしょうか?要塞を破壊されたファーストオーダーが反撃するのと、最後はジェダイと同盟側が勝つ、という大枠は変えようがない気がするのですが…今後の作品も4〜6をなぞって、エピソードVIIIが「ファーストオーダーの逆襲」で、エピソードIXが「ジェダイの帰還ふたたび」にならなければ良いのですが…
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意外とこれを指摘している人がいないようなので、今回ちょっと書いてみることにしました。

スターウオーズのキャスティングってよく考えられてるなあ、と。それはキャストの顔立ち。

まず、オリジナルシリーズだとルーク役のマーク・ハミルは丸顔で、妹のレイア役キャリー・フィッシャーは面長。この時は、ルークは少年らしさ、レイアは高貴さが必要だった、くらいの意図だったのかもしれません。

これがアナキン編になると、ルークとレイアの父になるアナキン役のヘイデン・クリステンセンは面長で、母になるアミダラ役のナタリー・ポートマンは丸顔です。娘は父親に、息子は母親に似ていることで、親子であることを観客が自然に理解できるようにする意図が感じられます。

さらにアナキンの母、シミ役が丸顔のペルニラ・アウグストなのが興味深いですね。幼くして唯一の肉親である母と生き別れたアナキンが、母の面影をもとめてアミダラに魅かれたのでは?と想像をかき立てられます。

また、アナキンは愛するアミダラを失う恐怖からダークサイドに落ちますが、そこには母も失っているという伏線が仕組まれています。ここでアミダラとシミを同じ丸顔でキャスティングすることで、このアナキンの想いを観客がイメージしやすくなっていると思うのです。

そして今回の「フォースの覚醒」でも、この点はしっかり受け継がれていますね…おっと、これ以上はネタバレになるのでやめておきましょうか。
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例年この週末が初滑りですが、今年は違います。雪がない、ってこともありますが…これの公開があったから!

STAR WARS episode VII「フォースの覚醒」!!

製作が発表されてから首を長くして待っていたこの日!早速見てきました。

以下、ネタバレしないように感想だけ。

あっと驚くことが起きます!

えー!って所で終わります。早く次を観せてくれ!

ハン・ソロ大活躍!チューバッカ強い!

やり過ぎと思うほどのオリジナルへのオマージュとリスペクト。ニヤリとする所多数。

だからファントムメナスみたいな「え?」と思うようなハズしはない。

その代わり、アクションやメカ、戦いの進み方は新鮮味に欠ける。

まとめると、

そして次の話はどうなるのか?と期待は膨らむソツなく作った正しい続編。

って感じでしょうか。どうしてepisode 6の後にこれを製作しなかったのか?と思わされます。


従来作をどの順番で観るべきか?

ストーリー順に観るか(1→2→3→4→5→6)

製作順に観るか(4→5→6→1→2→3)

がよく議論になりますが、今作を観てしまうと、ストーリー順に観るべきかなあ、と思いますね。


デザイン的な視点

前述のとおり、オリジナルの世界観の継承を大事にしてるからか、メカや衣装のデザインに30年経ったという感じがしません。強いて言えばストームトルーパーのヘルメットくらいでしょうか。
episode1から3では、優美な美意識の旧共和国が徐々に銀河帝国に変貌していく様子がメカや衣装のデザインの変化で表現されていたのに比べるとやや物足りないかも。


新しい楽しみが始まった

物語の着地点が見えていたepisode1〜3に比べると、何が起きるのか?どんな結末になるのか?さっぱり見通しが効かない新シリーズが始まって、今後数年間の楽しみが増えました。次回作が本当に楽しみです!
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ブログネタ
今年に入って読んだ面白い本を3つ教えて! に参加中!
三島由紀夫には「ふんどしを締めたナルシストのホモ右翼」=気持ち悪いという先入観があり、食わず嫌いだったのですが、友達がFacebookであげていた感想から興味を持った「命売ります」と、借りた全集で一緒に収録されていた「複雑な彼」で初めて彼の作品を手に取りました。
(ひょとしたら「金閣寺」は読んだ気もするのですが、よく覚えていない)

まずは「複雑な彼」。読み始めるとすぐに「なんかこれ聞いた事ある話だなぁ…あ!『渋谷ホンキィトンク』だ!」。「渋谷ホンキィトンク」は作家の安部譲二が自らをモデルにして原作したマンガです。「複雑な彼」のモデルはやはり安部譲二で、主人公の名前からペンネームを取ったそうです。
簡単に言うと、世界のお洒落スポット(笑)を股にかけ、洗練されたマナーと立ち振る舞いで女性を魅了する主人公は、実は前科持ちだった…というお話で、文学作品というより、当時の女性の願望を具現化したような恋愛小説です。その願望自体が古臭くて時代を感じさせますが、モデルの安部譲二でなく、映画版で主人公を演じた田宮二郎でイメージすれば、すんなり楽しんで読めます。

「命売ります」は、一話完結的な短いエピソードの連続なのですが、その根底には一つの謎が流れていて、謎が謎を呼び、最後に全てが明らかになる、というお話しの構造は、「MOZU」とかにも似ていてTVドラマにしたら面白そうな作品でした。ただ、主人公のイメージがどうしてもナルシストでホモっぽい三島本人が頭に浮かぶのを振り払うのには苦労しましたが(笑)。

どちらの作品もあまり文学文学してません。「複雑な彼」は女性セブン、「命売ります」は週刊プレイボーイの連載だったそうで、三島作品の中では娯楽的な作品らしいです。だからでしょうか、主人公が映画を見ているようにイキイキとビジュアル化され、楽しく読めました。

印象的だったのは読後感。イージーに話に結末をつけない、読者を突き放すような印象で、そこは文学っぽいかな、と感じでしたね。

これからも食わず嫌いせず「大人の嗜み」にふさわしい作品は目を通しておこうと思います。







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Amazonがプライム会員向けに動画配信を始めましたが、興味深いことにオリジナル作品の制作もやっているようで、その一つが、フィリップ・K・ディックの「高い城の男」です。



お話としては、ドイツ第三帝国と大日本帝国が第二次大戦で勝利した「もう一つの戦後」のアメリカを舞台にした所謂「歴史改変SF」です。この手の作品としては、ルトガー・ハウアー主演の「ファーザーランド」もあり、私的には結構好きなジャンル。こちらの作品がユニークなのは「米英が勝利した戦後」がフィクションとして作中に登場すること(いわゆるメタ小説)で、結構これが面白そうだったのですが、残念ながら日本のAmazonでは見ることができません。

じゃあ原作本を読んで、自分の脳内で映像化しよう、と図書館で借りて読んでみました。

感想としては「微妙〜」って感じです。(以下ネタバレ注意)

せっかくの画期的な設定「米英が勝利した戦後を描いた小説」は、劇中の現実(日独が勝利した戦後)に大きな影響を及ぼしません。何かのトリガーによってこの2つの歴史が交錯したり入れ替わったりするのかな?と期待して読み進めたのですが、そういうことはなく、ちょっと肩透かしを喰らいました。

小説世界の中の課題や問題(この場合はナチスや大日本帝国中心の秩序)は解決されることなく、また形而上は形而上のまま終わるような結末で、娯楽作品に慣れた私には「え?これで終わり?」という感じ。

まあ、「電気羊はアンドロイドの夢を見るか?」も「ブレードランナー」をイメージして読むと「え?!」という感じなので、これがディックらしさなのかも知れません。

アマゾンプライムの有効期限内に日本でも公開されたら、ぜひ見てみたい作品です。


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さて、旅行記、再開します。パリ滞在の合間に、ブリュッセルでも一泊してきました。
ブリュッセルは小さい街です。同じ縮尺で東京、パリ、ブリュッセルを比べてみます。まずはわが故郷、東京都区部。
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次にパリ。環状道路の内側がパリ市の20区です。東京でいうとだいたい明治通りの内側くらいでしょうか。ただしパリ20区には、東京で言う世田谷や練馬、葛飾のような農地のあるような郊外は含まれてないです。
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そしてブリュッセル。真ん中にある盾のような逆五角形の部分が中心街です。ブリュッセル市の市域ははもう少し広く、さらにブリュッセル首都圏はこの地図いっぱいに市街化されていますが、観光の主な見所はこの逆五角形の中にあります。
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それでは、王宮から歩き始めてみましょう。王宮は逆五角形の右下の角にあります。
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王宮は夏の約2ヶ月間、無料で公開されています。公開にあわせて色々な展覧会を同時開催するのが慣例みたいです。今年は科学と歴史についての展覧会らしく、先生に引率された小学生がたくさんいました。
ベルギー王室は現国王アルベール2世で6代目と比較的新しいせいか、王宮もややモダンです。この部屋は白+ゴールドだけの抑え気味の装飾。
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こちらの白と深いブルーなんてオシャレではありませんか。
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内装の基本色は白で、それに1色だけ加えるというのは、ルーブルやベルサイユの「これでもか!これでもか!」という世界に比べるとずっと洗練されてますね。王宮なのに抑制されている、というのは面白いなあ、と思ったのですが、それなら京都御所や桂離宮の方がもっと抑制的で洗練されているわけで、宮内庁への事前申請が必要な現在の公開の仕方はもったいないなあ、と思います。是非世界の人に広く知ってもらいたいです。

王宮を出て、ロワイヤル通りをすこし北上、映画博物館の横の階段をぬけてブリュッセル中央駅付近へ。ブリュッセル中央駅は、最近になって南駅と北駅を結ぶように作られたので地下駅です。
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ルボー通りを南下。台地の斜面にはりついて蛇行する坂道は、自動車以前の古い道である証でしょう。建物の年代も古そうです。どこもかしこも19世紀風+直線路のパリに比べると、ブリュッセルは多彩な顔を見せてくれます。
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グランサブロン広場。ここはピエールマルコリーニやヴィタメールといった有名なショコラティエが軒を連ねています。
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ちょっと遠回りをしましたが、今度は五角形の中心に向かいます。こんなペイントをされた建物も。
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有名な小便小僧を通り過ぎ、ブリュッセルの中心広場「グラン=プラス」に到着です。世界一美しい広場として、世界遺産にも登録されています。
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「世界名作劇場」とか「まんが世界むかし話」といったアニメで我々が親しんだ「おとぎの国」としてのヨーロッパってまさにコレですね。

ブリュッセルは「小パリ」とも呼ばれるそうで、グラン=プラス北のブルス広場はそんな感じはしますね。
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ここまで、食事やら買い食いしながらダラダラ歩いて、東京で言えば渋谷から原宿を歩いた位のイメージでしょうか。

今度は逆五角形の上の辺にあるホテルに向かって歩いてみます。

ブリュッセルにも、パリと同じようなギャルリーがあります。これはギャルリーサンテュベールのアーケード街。
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王立モネ劇場の脇を通ってヌーブ通りへ。ここはショッピング街ですが、服と靴のお店ばかりで、レストランはおろか、カフェですら通りの北端近くにいくまで見当たらないという特異な街です。観光地というより、地元の人(特に女性)が買い物に来る街のようで、東京で言うと吉祥寺とか自由が丘のような所でしょうか。画像は通りの北端、逆五角形の上辺のすぐ近く。右はデバートとMEDIA MARKTが入った近代的なショッピングモール、左は古い教会。吉祥寺で言えばヨドバシ吉祥寺と月窓禅寺か。
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ここを抜けると、逆五角形の上の辺につきます。パリほど厳格な景観規制は無いと思われるブリュッセルですが、ここまで外れると高さ規制も緩和されるらしく、高層ビルが目立ちます。
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ここまでグラン=プラスから直線だと1キロ強、原宿から表参道交差点よりやや遠いくらいだと思います。ブリュッセルの街の大きさが、だいたいイメージして頂けたでしょうか。
東京人にとっては、建物が新旧入り乱れていたり、狭い路地や坂も多かったりと、パリのようなテーマパーク感が無いリアルさがあって、馴染みやすい街ですね。

街行く人をみて驚くのは移民の多さです。地下鉄の車内では中東や北アフリカ系の人が大多数でかなり面食らいました。パリも移民が多いですがここまでではありません。ヌーブ通りのZARAでもチャドル姿の女性を沢山見かけましたし、王宮を見学していた小学生も、ヨーロッパ系の子供は半数よりやや少ないくらいの印象でした。それもそのはず、ブリュッセルで一番多い男の子の名前は「ムハンマド」なのだそうです。

多彩な顔を見せる街並み、多様な人々とそれを受け入れるオープンな雰囲気…小さな大都会。ブリュッセルはそんな街でした。
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痛車ではありません。痛板です。
事のきっかけは今年の春、かぐらでアニメキャラをあしらったスノボを見かけたことでした。ぱっと見は既製品に見えましたが、そんなニッチなボードが売られているとは思えず、また私は以前からプリンターを使ってオリジナルステッカーを作っていたりしたので、
「これは自作に違いない」
と思い、ネットで調べてみると相当数の人が「痛板」と称して、家庭用プリンターとラベル用紙を使ったオリジナルデザインのスキーやスノボを作っていることがわかりました。

足下をみれば4シーズンを過ぎたReismのLAFはすでに1度の化粧直しを経てだいぶくたびれた様子。
Reismステッカー
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考えてみればこれほど「痛板」に適した板はありません。なにせ「ラベルやステッカーを貼る事を前提にした」板なのですから。

絞っても板を買い替えるお金は出てきませんが、板のデザインのアイデアは出てきます。すでに沢山の痛板を作ってらっしゃるEUROPAさんなど先人たちのブログを参考にしながら、作製に取りかかりました。


■まずは素材選び

素材は先だって「GENGA展」が好評だった大友克洋氏の「AKIRA」を選びました。一つ一つのコマを抜き出しても、絵としての完成度が高いですし、マンガマンガしたねちっこさのない洗練されたドライなタッチがなんとなくオシャレな感じもします。もちろん、デザイナーとして大きな影響を受けた大好きな作品でもありますし、単行本全巻もっているので画像が簡単に手に入る、というのも理由の一つです。
というわけで、単行本をひっくり返して、絵柄をチェックします。ついつい内容を読んでしまって時間を忘れるので注意!
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「AKIRA」を選んだときから、どの絵を使うかは頭に浮かんでいたので、「どの絵を使うか」ではなく「使いたい絵は何ページにあるか」を確認する作業になりました。好きなマンガはたくさんありますが、印象に残っている絵が次々に浮かぶなんてのは他にありません。絵を選んだらスキャナーで読み込んで、コントラストや明るさをフォトショで調整します。


■板の外形を計測する。

板に沿った形でラベル用紙を切らなければならないので、板の外形を計測します。トレーシングペーパーでなぞったり、板をスキャナーで読み取る方法もありますが、職業柄寸法で抑えないと気持ち悪いので計測する事にしました。曲率のキツいとことは細かく測る事が大事です。
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このデータを基に、イラレで板の外形を描きます。


■デザインを考える

デザインで大切なのは「制約」です。今回の最大の制約は、使用するプリンタが最大でA4サイズまでしか使えないことです。つまり、板全体を覆うためには必ず「継ぎ目」が発生することになります。それを前提に考えたのがトップの画像です。
絵はA4サイズに収まるように拡大し、「AKIRA」らしくダイナミックに配置しました。絵と絵の間に隙間を空けることで、マンガの「コマ割り」をイメージさせつつ、継ぎ目をごまかしています。また、万一ラベル用紙が剥がれても貼り替えが簡単です。基本はモノトーンで、「AKIRA」のロゴと「あのカプセル」だけをカラーにしてアクセントにしています。絵柄は板の外形との間に5ミリ程度余白が出来るよう小さめにしておくのがコツです(理由は後述)。


■ラベル用紙にプリントアウトする

今回使ったラベル用紙は次の2種類です。発色を揃えるなら1種類にすべきなのですが、売り切れだったのでやむを得ず。
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174センチの板左右1ペアで、A4用紙8枚に収まりました。
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■切り抜き

プリントアウトしたラベル用紙を外形にそって切り抜きます。絵柄は板の大きさよりも5ミリ余白が出るようにしてあるので、板の外形より5ミリほど小さい大きさで切り抜く事になります。
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よく切れるカッターナイフを使うのがコツです。


■板のクリーニングとビンディング取り外し

板に貼ってあったロゴやステッカーを全てはがし、ビンディングを取り外します。スキーのビンディングを留めているのはセルフタップネジなので、ネジを外すのはあまり良くないですが、まあ、1度くらい平気でしょう。
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ネジ穴の周りは盛り上がっていて、ラベルを貼るときにシワ等の原因になるのでカッターナイフで削り取っておきます。板の縁のササクレも切り取っておき、縁が大きく削れているようであれば、エポキシ系接着剤を盛りつけ、硬化後にカッターナイフで整形しておきます。


■ラベルを仮置してみる

切り抜いたラベル用紙はいきなり板に貼付けず、借り置きして様子をみます。
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サイズのズレなどあれば、ここで微調整します。大丈夫そうならセロテープで仮止めします。
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■ラベルを貼付ける
仮止めしたセロテープはそのままでラベルの裏紙をはがし、板にラベルを貼付けます。指でなく、定規等でシゴくように貼付けるとシワや気泡が出来にくいです。
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■保護シートを貼る

この状態で滑ってしまうと、ラベル用紙を切り抜いた断面から水が浸入して絵がにじんだり、またエッジで傷ついたり、剥がれたりする恐れがあるので、上から保護シートでカバーします。ラベル用紙をスキーの外形よりも5ミリほど小さくカットしておくのは、この保護シートの貼付け代を稼ぐためです。スキー板は細長いのではみ出さないように貼るのは結構難しいですが、貼り直しができるので大丈夫です。


余った部分は板の外形に沿って切り落としますが、この時に、カッターナイフを斜めにあてると、外形より僅かに内側で切り落とせるので、滑走時にエッジが引っかかって保護シートが剥がれてしまうのを予防できます。前述の板の縁のササクレをとっておいたり、削れた部分を整形しておくのは、この作業がラクにかつキレイに出来るからです。

ビンディングをとりつけて完成。
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さらに万全を期すなら、保護シートの周囲をエポキシ系接着剤で固めると良いと思っていますが、補修時にはがすのが大変になるので、そこまでやるかは考え中です。

以上、けっこう手間はかかりますが、難しいわけではありませんし、愛用の板がお気に入りのデザインになるばかりでなく、ピカピカの新品のようになるので満足度は高いです。(ATOMICのD2のような凹凸のある板は無理ですが…)

それにしても凄いのは大友克洋氏の画力です。マンガの原稿は縮小して印刷される事を前提として描くので、今回のように拡大してしまうと、粗が目立って当然なのですが、彼の絵はそういうことが全くありません。また、マンガの絵は、極論すればストーリー説明のための記号でしかないはずなのに、一枚の絵として抜き出しても鑑賞に値するというのは本当に凄いです。

※痛板の作成については、2016年度版の最新情報があります。ココをクリック!

※「AKIRA」は大友克洋氏の著作物ですので、私がこの板全体や一部、あるいはプリント用データを販売したり配布する事は絶対にありません。また製作の代行等もやりませんので、欲しい!と思った方は自分でトライしてください。また、その結果何が起きても私は感知しませんので、自己責任でお願いします。
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私が一番好きな絵の一つ、フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」をついにこの目で観ることが出来ました。飛行機嫌いの私は死ぬまで観れないだろう、と思っていたのですが、所蔵しているマウリッツハイス美術館が改装のため、日本にやってきました。

会場は東京都美術館。混雑をさけ、1日200名限定のプレミアム鑑賞権を購入して挑んだ彼女との初対面!…第一印象は…「意外と顔色悪いんだな」…様々なメディアや印刷物に掲載されている画像はコントラストや色調がやや強調されているものが多いようです。ターバンも思っていたほど青々としていませんでした。上の画像(Wikimediaからリンク)はコントラストの低い物を選びましたが、実物はもう少しコントラストが低くて明るい印象です。

しばし時間を忘れ、この絵(というより描かれている少女の美しさ)に没頭して感じたのは、「この美しさを描き留めておきたい!」という衝動のようなものでした。彼女の美しさに突き動かされて、描かずにはいられなかった…そんな気がするのです。鼻やほほの陰影、くちびるの輪郭あたりのマチエールからも即興的に描かれた絵ではないと思うのですが、かと言って、何ヶ月も構想を練ったようには私には思えず…なぜそう思うのか上手く言えないのですが。強いて言えば、瞳や口元の城の絵の具をポンと乗せただけ(に見える)ハイライトとかですかね…

この絵は当時流行していた「トローニー」(特定のモデルはおらず、画家の想像で描いた人物画)なのだそうですが、ついついこんなストーリーを想像してしまいました。

時は1665年、オランダはデルフト。所用を終えて帰宅する途中のヨハネス・フェルメール(33歳)は何気なく居酒屋に立ちよった。

「おーい、ビールくれ!」

「はーい!」

振り向いたのはいつもの女主人ではなく、可憐な美少女。フェルメールに衝撃が走る!

「ちょ…超カワイイんだけど…つか、絵に描きてぇ!」

モデルとして彼女を雇い、じっくりアトリエで描くことももちろん出来る。でもそれは何かが違う…今描かなければ!この衝撃が薄れてしまう前に…!

しばしの逡巡の後、彼はやおら席を立ち店を後にした。注文したビールには目もくれず…

「お客さーん!ビール!」

アトリエについたフェルメールはすぐさま筆を手にした。

「やべぇ、超カワイイ!超タイプ!」

彼は3日間描き続けた。瞼の裏に焼き付いた彼女の美しさを、この出会いの衝撃をカンバスに描き留めるべく。

晴れて絵は完成、件の居酒屋に足を運ぶフェルメール。しかし顔を出したのはいつもの女主人。聞けばあの少女は、床に伏した女主人が代わりに田舎から呼び寄せた遠縁の娘、つまり臨時のアルバイトだったのだ。かくしてフェルメールは二度とあの少女に出会うことはなかったのである…

以上、なんの根拠も考証も無い私の勝手な妄想ですが、こんな事があったんじゃないかと思えてならないのです。それくらい私にも衝撃的な出会いでした。やはり絵は実物を観ないとわからんもんですなあ。
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アーサーCクラークの「幼年期の終わり」を読みました。
物語中盤以降になるまで結末は全く予測不可能。起きていることはさほどドラマチックでもスペクタクルでもないのに、「次はどうなるんだ?」とぐいぐいと面白く読めます。なので、ストーリーについては詳しく書きませんが、1950年代前半にこのストーリーを構想したっていうのはスゴいです。

当時すでにユングによって集合的無意識は提唱されていたはずですが、有人宇宙飛行はおろか人工衛星の打ち上げすら達成していない時代に、宇宙時代を越えたその先にある究極の未来を、科学的な物ではなく集合的無意識への融合という精神的な物であると定義しているのですから驚きです。

そういった未来像は、おそらくエヴァンゲリオン(というよりは「人類補完計画」)の下敷きだと思われます。ただ、この作品では人類の精神の進化が主題であるのに対して、エヴァの主題はあくまでシンジの心象であって精神の進化は状況でしかありません。しかしながら、「攻殻機動隊」と「人形使い」もそうであったように、いま世界で注目されている日本のアニメーションが、欧米の古典SFをシーズとしているのは興味深いことです。

私が個人的に興味を持ったのは、クラークが21世紀の人類の価値観についても実際に見て来たかのような正確さで予言していることです。人類や生命の進化と言った大きなテーマよりも、むしろ実生活に近いことを予言している方がスゴいと思いませんか?そんな2つの文章を引用して終わりたいと思います。

「アマチュアとプロの区別なくアーチストは無数にいた。」

「今の時代、乗り物のグレードを見てゲストの社会的地位を推測することはできない。」



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だいぶ前に読み終わっていたのですが、下書き放置状態でした。言わずと知れた映画「ブレードランナー」の原作です。このブログの前身のサイトの名前はこのタイトルをもじってつけました。

この小説の世界観や設定、そしてなにより、人間と見分けのつかないアンドロイドという道具立てを使って、人間を人間たらしめている物は何か?を問いかけるという主題は映画に引き継がれています。しかしながらその読後感は映画とは全く結びつきません。ビジュアルイメージが全く違う(映画のような暗くてジメジメした東洋的な街の描写はありません)しストーリーもかなり違います。また映画には登場しない未来の宗教が重要な位置を占めていたりもします。

ストーリーは面白く、主題は示唆に富み、SF的なアイデアもありますが、この小説をストレートに映像化したとして「ブレードランナー」のような傑作になるか?というと疑問です。つまり「ブレードランナー」の魅力は監督であるリドリー・スコットや、脚本、シド・ミードのビジュアル、俳優陣の個性が生み出しており、そこに「ブレードランナー」のオリジナリティがある、と言えるでしょう。極端なことを言えば、この小説を下敷きにしたまったく別の作品といえる?とはいえ、アンドロイドを刑事が狩る、という骨格は他になく、勝手に映画をつくったら批判は免れないでしょう。

一方で、「マトリックス」や「攻殻機動隊」は「ニューロマンサー」やこの小説と、道具立てや世界観の一つ一つのアイデアを同じくしながらも、問いかけてくる主題は異なるし、

要は体験が新しければ良い。いままでにない体験があればよい。
そのままでなく自分成りの解釈があればいい。
新しい価値があればいい。

道具が同じでも、骨格が新しかったり、過去に例がなければ、別作品とは言えない。


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ニューロマンサー (ハヤカワ文庫SF)
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ウィリアム・ギブスンの「ニューロマンサー」を読み終わりました。

正直すごく読みづらかった…まず単純に文字が小さい(笑)。作品世界でのみ通じる用語が唐突に(これ自体はSFではよくある話)それも大量に出てきて、かつ情景の描写にもかかわらず抽象的な言葉や観念的な言葉が沢山使われていて、自分の頭の中でイメージを構築するのが大変でした。
電脳空間と現実世界さらに他の視点の現実世界…と場面展開もスピーディーでストーリーも入り組んでいるので非常に疲れます。

仕事柄、頭の中でイメージを形づくる事は得意な私でも読み進めるのはかなり難渋でしたので、そうでない方は「さっぱりわからん」人もいるかもしれません。正直私も2回読んでやっとストーリーが理解できたくらいで、主題まで読み取れませんでした。いやひょっとしたら、ストーリーや内容ではなく、文章から想起されるスピード感や猥雑な都市のイメージ、電脳空間に浸る恍惚感などのきたるべき未来を先行体験することがこの小説の主題なのかもしれません。

なにより驚くのはこの小説が1984年の作品だと言う事です。確かに既にパソコンはある程度普及していたものの、アメリカでもパソコン通信はまだ始まって数年という時代です。ネットワークに接続したコンピュータを操るという体験があまり一般的でない時代に、その高揚感を描き出したのが凄い。むしろ現代のネットワーク社会がこの小説を模倣しているかのようです。さらにアメリカから数年分は遅れた状況の日本で、この作品の醍醐味を理解できた翻訳家はもっと凄いと思います。

ところで、この小説を読んでいて不思議な体験をしました。読み進めるうちに眠気を覚え、うとうとしてくると、文章を読んでイメージしているのか、夢を見ているのか判らなくなるのです。こんな体験をもたらすポテンシャルこそ、この小説のオリジナリティかもしれません。

コンピューターの中に人間が入り込む、というのはこの作品が初めてではない(映画TORONなど)し、アジア的に猥雑で退廃的な都市のイメージも映画「ブレードランナー」などが先行しています。
設定やイメージに先行例があっても、作品を通して得られる体験が新しければ、それはオリジナルと言えるという事を示してくれた小説だと思います。
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人形つかい (ハヤカワ文庫SF)
人形つかい (ハヤカワ文庫SF)
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最近図書館に通い始めたのですが…
ハイライン(1940年代から80年代にかけて活躍したアメリカのSF作家)の著作を探していて目に入ったタイトル「人形使い」…って「攻殻機動隊」??日本のSFアニメが古典的SFから着想を得ているのはよくある話なので、借りてみました。

あらすじとしてはざっとこんな感じです。
アメリカの地方都市にUFOが着陸。中から現れたナメクジ状の宇宙生物は人間の脊髄に取り憑き、意識を浸食して操り人形にしてしまう。徐々に増える被害者。やがてアメリカの都市の多くがナメクジに占領される。この事態をいち早く察知した秘密捜査官達は人間の尊厳を取り戻すべく立ち上がる…

だから「人形使い」というタイトルなんですね。かたや「攻殻機動隊」をざっと説明すると、

身体の一部(または全部)を機械に置き換える「義体(サイボーグ)化」や、脳に埋め込んだコンピューターチップを介して意識を直接ネットワークに接続出来る「電脳化」が一般化した近未来に起きるサイバー犯罪やサイバーテロに立ち向かう「公安9課」の活躍を描くサイバーパンクSF。劇場版第1作「GHOST IN THE SHELL」に他人の電脳に侵入し意のままに操る「人形使い」といわれるハッカーが登場する。

宇宙生物が登場する古典SFと最新技術を前提としたサイバーパンクSFとまったく趣向は異なりますが、多くの共通点があります。

(1)主人公が所属するのは最高権力者直属の秘密公安機関。
(2)その公安機関のリーダーは、禿頭で杖をついている。
(3)男性を凌駕する格闘能力をもち、かつセクシーな女性捜査官が登場する。(攻殻では主人公、ハインラインでは主人公の恋人)
(4)秘密捜査官同士は相手の聴覚に直接話しかける通信装置を使う。
(5)敵は意識を浸食し自由意志を奪う。

攻殻機動隊にとっては、(2)と(3)はメインキャラクターの造形ですし、(4)は作品世界を表現する欠かせないアイテムで、作品を特徴づけるアイデアをハインラインから引用していることがわかります。

しかしだからといって、「攻殻機動隊はハインラインのパクリ」とするのは全く的外れです。先述の通り世界観がまったく異なりますし、そもそも作品の主題が違います。

ハインラインの小説の主題は「精神を乗っ取られることの恐ろしさ」を通して語られる「自由意志の重要性」と「それを守る為に戦う事の意義」だと思います。

一方「攻殻機動隊」では「精神を乗っ取られる云々」はテロリストの手口(それもあたりまえの)として登場するだけです。作品の主題は「GHOST IN THE SHELL」では「脳も身体も機械になった時、人間を人間と定義する物は何か?私という自我の正体は何か?」というアイデンティティとか自己同一性への問いかけです。

また「攻殻機動隊」のエンターテイメント体験は、「義体化」や「電脳化」で人間離れした活躍を見せる登場人物達へ自己投影することによって得られる「全能感」や「自己拡大感」への陶酔や高揚感だと思います。また犯罪捜査が舞台ですので、ミステリーや謎解きといった面白さも見逃せません。ハインラインの「人形使い」はミステリーというよりロマンティックな冒険ものです。

つまり、設定やキャラクターといった「道具立て」は引用していても、作品の主題や、受け手が感じる「面白さのツボ」が違えば、異なった価値を生み出す事が出来るというわけです。

とはいえ、機械化された人間のアイデンティティの問題や、意識をコンピューターに接続する高揚感は、「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」や「ニューロマンサー」で扱われているので、「オリジナリティは何ぞや」という問いに答えるのはせめてこの2作を読んでからにしたいと思います。(すでに図書館に予約済みです)
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国立近代美術館に「パウル・クレー展」を観てきました。

事前に「混んでいる」との情報があり、最終日でもあったので、早めに出かけてきましたが、確かに混んでましたねえ。
展示の前半は狭い通路のような会場レイアウトになっていましたし、手帳サイズの小さな作品も多いので、よけい混雑していたのだと思います。
しかしながら、作品展数も多く後半の展示は分析的で興味深く観れたので、見応えのある展覧会でした。

多くの方がそうだと思いますが、絵を観る時は、絵から離れて全体を眺めたり、顔を寄せて細部を観察したりします。そうすることで、どのようなディテールが絵を構成しているか、とか、どのようなタッチやテクニックで描かれているか、それが全体の印象にどのような役割を果たしているか、を感じ取るわけですが、いずれにせよ、細部は全体を構成する部品であるのは変わりありません。
でもクレーの絵はちょっと違う気がしました。
細部が全体を構成する手段や部品なだけでなく、別の何か独立した何かとして描かれてると感じました。ちょっとした色のぼかしも、輪郭を際立たせる効果だけでなく、そのぼかし具合自体も彼が描きたかった事のように思えたのです。だからこそ彼は一度完成した絵を切り離して別の作品に仕立てたり出来たのかもしれません。

完成した絵の切断の他にも、素描を再構成して転写し着彩して作品に仕立てたり、色彩をモザイク上に分割したりと、再構成や分解という独特の面白さがクレーの作品にはありますね。これってIllustratorやPhotoshopといったアプリを使った作業を連想させます。もし彼が現代に生きていて、Macを使えたらどんな作品をつくったのかなぁ。

彼の絵はなにか底知れぬ思慮深さを感じます。しかし彼の思考が絵に置き換えられているよう論理性を絵から感じることはありません。彼は論理でなく、絵そのもので思考していたのかもしれません。

帰りはちょっと遠回りをして、エコール・クリオロのチーズケーキを買ってかえりました。
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ふんわりと軽く、淡白な味わい。日本人好みという感じですね。
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東京都庭園美術館で行われた「香水瓶の世界」展をみてきました。 現代はもちろん、古代ローマ時代からの様々な香水瓶が展示されていました。

特に私の印象に残ったのは18〜19世紀ですね。この時代の七宝と金細工の細やかさは超絶です。まるで小さな香水瓶の中に宇宙があるみたい。

細工を凝らした小さいモノを愛でるっていうのは根付とか日本的な文化と思ったけどそんな事ないんだと発見する一方で、近現代のデザインに対する疑問が頭をもたげました。

近現代のデザインは華飾を退けますが、その背景として生産性への配慮があり、その結果、現代の我々はおしなべて欲しいモノに囲まれた暮らしをする事が可能になりましたが、これが本当の豊かさなんだろうか?これが本当に我々が欲しかった世界なんだろうか??

近現代の抑制的なデザインは、バウハウスに始まり、ラムスに受け継がれ、80年代のポストモダンで途絶えそうになりながらも、21世紀の今日、Appleと無印良品として街に溢れています。グロピウスの夢が90年の時を経て実現してしまったと考えると、今こそ「現代の次」を考える時なのかもしれません。

デザインは世相を映す鏡です。消費と多様化が進んだ果てに閉塞感に苛まれる現代、デザインも積年の夢を具現化しモダニズムの袋小路に入り込んでいるように見えます。しかし、地下では抑えつけれて来たエネルギーがマグマのように溜まっていて、もうすぐ地表に、時代の表舞台に噴き出すんじゃないか?そんなことを感じさせる展覧会でした。
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先日、仕事で調べ物をしていて、この美人画に目が止まりました。

現代的な可愛らしさがあって、てっきり最近の日本画家の作品だと思ったのですそうではありませんでした。江戸時代後期の京都で活躍した肉筆浮世絵師でした。

私はどうも浮世絵の美人画は馴染めませんでした。お茶屋の看板娘も、廓に君臨する花魁も、みんな同じ顔、同じ表情。どんな人だったか全然伝わって来ません。

それぞれの個性は否定され、一つの美人像にあてはめられているように感じます。

なぜ描く方も鑑賞する方もこれに満足していたのかずっと疑問だったのですが、江戸後期になると女性の個性を描こうとした絵師も少なからずいたようで、祇園井特もその一人なのだそうです。


例えばこの「美人図(左)」。 美人画としてみると、えっ?と思いますが、こういう雰囲気で魅力的な女性はいますよね。たとえば気象予報士の半井小絵さんや歌手の岡本真夜さんとか。彼は悪意やからかいでなく、本気でこの女性を美しいと感じていたのだと思います。

さらにこの資料10ページ目右下の図22「娘半身図」。 呼び止められて振り返る女性の表情を活き活きと写してます。アイドルの写真集みたい。女性がふとした瞬間にみせる何気ない表情に魅かれることはよくありますが、その気持ちを素直に絵にしているのだと感じます。 

こんな直球の美人画もありますが、やはりどこか現代的。

美人画の類型的な女性の描き方に飽き足らない人々のニーズにマッチしたのか、個性を描き出す彼のリアリズムは人気があったそうです。 ただ、他の浮世絵のような版画ではなく、肉筆画家として活躍していたので、メジャーなトレンドではなかったのかもしれません。

彼の絵が現代的に見える、ということは、当時より現代の方が一人一人の個性が認められる世の中なのだと思います。 美しさの基準は多様になり、美人という言葉のイメージも曖昧になってきました。

しかし、女性誌の美容ページに目を通すとデカ目、美白の文字が踊ります。ポートレートの教科書には女性は露出オーバーで色白に撮れと書いてある一方、男性ポートレートは被写体の個性を引き出せ、と書いてあります。

彼の時代から200年弱経ちましたが、一人一人の個性や人格が尊重され、ありのまま胸を張って生きられる時代まで、我々の生きる現代もまた道半ばなのかもしれません。
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久しぶりに関西方面で仕事があったので、ついでに「美の巨人たち」で紹介されていた、重森三玲作の東福寺方丈八相之庭を見てきました。

まずは仕事の前に腹ごしらえ。京都北山のマールブランシュのサロンで「焼きたてリンゴとバナナのさくさくパイ」を頂きました。
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温かいパイと冷たいアイスの組み合わせはサロンならではの味わいですね〜。

仕事とおつきあいの酒席のあとは本日のお宿、京都四条のカプセルホテル「nine hours」へ。
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こちらは基本料金+時間による加算という合理的なシステムと超今風のデザインが売りのカプセルホテル。
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非常用の懐中電灯でさえこのモダンさ。
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アメニティのデザインもばっちり統一されています。
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シャープでモダンなパブリックスペースとは対照的に、プライベートスペースであるカプセルはオーガニックな雰囲気で包まれるようなリラックス感があります。
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照明が徐々に暗くなり睡眠を誘い、そしてセットされた起床時間が近づくと照明が徐々に明るくなるというシステムを備えており、目覚し音がなくても自然に目が覚めます。
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予約やチェックイン時刻の変更もwebからできるし、料金も低廉でモダンで清潔、男女完全別フロア…ビジネスマン=居酒屋でビールでサウナで脂ギッシュというカテゴライズに納得いかない方、とくに女性のビジネスパーソンにおススメです。

今回のお目当て「東福寺方丈八相之庭」は古来の枯山水にモダンな美意識を注入した重森三玲氏の最高傑作です。



一見ランダムに見える石の配置にもリズムとムーブメントがあります。
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惜しむらくは夏の日差しで苔の色が良く無かったことですかね。
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徐々にまばらになって行く市松模様…カッコいい〜

枯山水に円柱ですよ、円柱。モダンですねえ。
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東福寺は境内を渓谷が横切っており、 やはり紅葉のシーズンがベストなのかもしれません。
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しかし夏空と蝉時雨と名刹を目と耳で楽しめる夏もなかなかのシーズンですね。
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他にもいろいろ写真を撮りました。ここで公開してます。

お土産は京都スイーツ界にこの人ありと言われる津田陽子氏の「ミディ・アプレミディ」のタルトリンツァとおばあちゃまのタルト。 
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タルトリンツァはシナモンのスパイシーさが印象的、おばあちゃまのタルトは素材の良さを活かしたタルトの王道という感じ。9月には津田陽子氏のお店が東京にもできるようなので、とても楽しみです。

いままで京都は夏と冬にしか訪れたことがないので、今度は紅葉と食材が充実する秋に訪れてみたいと思います。
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なんか書くのが遅くなっちゃいましたが、ネイチャーセンス展
行ってきました。

全体的にはもう少しインタラクティブな感じが欲しかった一方で、次の時代の表現の予兆を感じさせてくれました。

※以下の写真は「クリエイティブ・コモンズ表示-非営利・改変禁止 2.1 日本」ライセンスでライセンスされています。

まずは吉岡徳仁の「スノー」
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風に舞う羽毛の動きや、その結果積み重なった姿…それらは空気の流れと重力という摂理で決定されるわけで、アートでありながら作家本人が造形に直接介入しないアート。

そして栗林 隆の「インゼルン」
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堆く積まれた石の山の先端が実は世界地図の形になっている作品。

同じく栗林 隆「林のための林」
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グラスファイバーで作られた大地と森に潜り込み、穴から地表を眺めようとすると他の観覧者の顔が見えるという仕掛け。
いずれの作品も、事象の表と裏には、表層とそれを支える理(ことわり)という構造がある事を示唆している感じがします。

今回のお気に入り、篠田太郎「銀河」
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間接照明で照らされた水盆に天井から落とされた雫で波紋が広がる。とても身近で普遍的な現象を通じて自然の裏にある摂理を感じさせる作品。

同じく篠田太郎「忘却の模型」
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白い崖から赤い液体が流れ落ち、それが循環してまた崖から流れ落ちる。自然界の水循環と生物の体液の循環がオーバーラップしているイメージ。ちょっとエヴァっぽいけど、単純にヴィジュアルとして美しいと感じました。

今回の展示はすべてインスタレーションであって、なにかの道具ではない=デザインではないのですが、意図するところを伝えるべく企みを巡らすというアプローチはとてもデザイン的です。

おそらく今後どんな機器もコモディティ化がすすみ、それらのデザインはプレーンな方向へ収斂して行くと思います。しかしそれに飽き足らない人々は少なからずいるでしょう。
彼らの要求は、先日のポストフォッシル展や今回の展示のような、非工業的な表現に向けられるのではないでしょうか。その時、アートとデザインの境界は意味をなさないのかもしれません。
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英国の陶芸家、ルーシー・リー展が国立新美術館で開催されていたので観てきました。

昨年、21_21 DESIGN SITE で行われたルーシー・リー展も観たので「今回はパスでも良いかな?」と思ったのですが、行って正解でした。

 21_21とは展示の仕方が全く違って至近距離でじっくり観れたのが良かったです。手に取れるほどの距離(ガラス越しですが)だったので、手にしたときの重みや感触をイメージすることが出来ましたし、なんといっても微妙な色合いに感動しました。

「何でも鑑定団」の中島先生が「景色がいいですね」とおっしゃいますが、まさにそれですね。

どこまでも高い雪融けの空や、地平線まで続く草原が。またあるいは、分厚い雲の隙間から垣間見える青空や、果てしなく深い海が。そして原始の生命を宿した生まれたばかりの大地が、小さな器の中に閉じ込められているんです。 

それが筆で描かれた絵ではなく、釉薬と窯の営みと彼女の緻密な計算によってなかば偶然に産み出されているという奇跡!!

陶芸の秘めた奥深い美しさに胸をうたれました。

その一方で、プクプクと釉薬が泡立った緑色の肌からついつい抹茶のパウンドケーキを連想していまい、代官山のエニスモアガーデンで買って帰りました。
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下部の色の濃いところは抹茶味のお餅です。しっとりしたパウンドケーキと滑らかなお餅のコンビネーションはなかなかの美味!次ははゴマのパウンドケーキを食べてみよう。

お店の所在地が代官山と神泉の中間くらいなので、神泉までちょっと散策しながら家路につきました。毎朝みてる井の頭線の渋谷隧道も地上から見るとなかなか感慨深い。
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そして隧道脇の階段。東京のど真ん中とは思えない異次元感たっぷり(実はよく探すとこういう階段は東京にたくさんあるのですが)。
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この階段の先は国道246号を経て渋谷に出るわけですが、ちょっと信じられないですよね。なんだかタイムスリップしそうです。
 
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東京都現代美術館で行われている「フセイン・チャラヤン- ファッションにはじまり、そしてファッションへ戻る旅」展を観てきました。

ファッションからスタートしつつも、アートとの境界を越えて活躍している人な訳ですが、けっこう掟破りというか飛び道具を使う人ですね。変形する服もさることながら、モデルに服を着せないっていうのはたぶん誰でも思いつく反則技ですよねえ。無名のアートスクールの学生がやったら絶対落第と思うのですが、彼なら認められてしまう…どうしてなんだろう?

観に来ているお客さんは、洋服やファッションが大好き!な感じな、特に学生っぽい人となぜか美人が目立ちましたね。

クリエーションへの評価というものの不思議さ、難しさを感じた展覧会でした。

予定ではその後、石井スポーツのカスタムフェアに行き、その後スキー仲間との飲み会だったのですが、同時に開催されていた「トーキョーワンダーウォール」の入選作品展に立ち寄ってみたらこれが以外に面白く、ついつい長居してしまってカスタムフェアは観れませんでした。公募展というのは様々な作品がみれるので、自分がどんな作品が好きかが分かって面白いですね。新しい発見でした。
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ジョン・ルーリー展に行ってきました。

正直彼のことは「名前を知ってる」程度の認識で。「ストレンジャー・ザン・パラダイス」も観たことないし。でも「日曜美術館」で紹介されてて面白そうだったので行ってきました。会場はワタリウム美術館。
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感想は…何と言っても色がキレイ!鮮やかでスカッとヌケたスカイブルーとライトグリーン、そして大地のようなブラウン。すごく明るくてキレイな景色を見ているような色彩…
でも描かれてるテーマはとても内省的で見ている方にも何かを突きつけてくるような…
こういう組み合わせってあまりないかも。好きな作家が増えましたね。

あとは青山近辺をぶらぶら散策。246沿いでビルが取り壊されて六本木方面がスカーンと見える。なんか意表をつく空の広さ。
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なんかさっきまで見てたルーリーの絵を思い出した。ここって何が建ってたっけ…

 
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東京オペラシティアートギャラリーで開催されているー「エレメント」構造デザイナー セシル・バルモンドの世界ーを観てきました。

 セシル・バルモンドは、レム・コールハースや伊東豊雄と組んで、従来の枠組みにとらわれない彼らの着想を実現すべく、彼もまた従来の枠組みにとらわれない着眼点の構造設計をしてきた人です。

彼は、自然や宇宙の背後にある摂理やそれを記述する数学から着想を得るため、展示の大半はかなり難解です。時間をかけて良ーく観て良ーく考えれば理解できるのかもしれないのですが、ちょっと時間がないので、一番の見所「H_edge(ヘッジ)」へ。





















柔軟な金属のチェーンが、いくつものX形の金属板と組み合わせると、なぜか自立してしまう不思議な構造。天井から釣っているのでは?と思うのですがそんなものはありません。狐に包まれたような、右脳と左脳の間がむずむずする感覚。この不思議な感覚を感じるだけでも足を運ぶ価値があります。

言葉や写真ではピンとこないので、ぜひ現場へ!と思ったのですが、すいません、今日まででした…
 
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今話題の3D映画「アバター」を観てきました。

結論から言えば、3Dは新しい体験です!映画としても面白く飽きる事無く観れますので、 特別料金を払っても後悔はしないと思います。

 3Dで観るCGは、圧倒的なモデリングと物理シミュレーションもあいまって、現実との区別が曖昧になるほどの没入感があります。
物語の中でも、主人公がアバターの自分と人間の自分、どちらが現実か曖昧になるという経験をします。
主人公の経験を観客がそのまま追体験するというのは、全く新しい演出だなあ、と思いました。

(以下ネタバレ注意)

肝心のストーリーの基本は「ラスト・サムライ」または「ダンス ウイズ ウルヴス」です。敵対していた原住民に共感した主人公が真摯な態度により仲間として迎えられ、彼らとともにかつての仲間と戦う、という話です。正直ありきたりですが、誰にでも楽しめるエンターテイメントとはそういう物だと思います。(面白いストーリーは17種類しか無いという説もあります。)

そこに「マトリックス」と「もののけ姫」と「攻殻機動隊」の要素を加えた感じ。アクションは「スターウォーズ」と「ロード オブ ザ リング」でしょうか。「どっかで観たなあ」というイイトコ取り感は否めないのですが、これだけの要素が破綻なく詰め込まれているので飽きる事がありません。そこいらへんは見事です。

つまりは「誰にでも楽しめるありきたりなストーリーを、新しい映像で魅せる」映画です。

これってまさに「スターウォーズ」です。我々世代にとっては斬新な映画でしたが、古典的な映画をよく知る先行世代は「アバター」と同じ感想を持ったのではないでしょうか。しかし前述したような名作を見た経験の無い子供にとっては一生忘れられないインパクトがあると思います。

そんなことを考えていたら「スターウォーズ」を3Dで観たくなりました。妻も同じ事を考えていたそうです。リメイクしないかなあ。
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東京都現代美術館で開催中の「ラグジュアリー:ファッションの欲望」展にいってきました。

18世紀から現代に至るまでの「贅沢な」服の数々の展示をとおして、「ラグジュアリー」の定義の移り変わりを俯瞰しよう、という展覧会で、大きく分けて4部構成の展示になっています。

第1〜2部の展示で、宮廷貴族の夜会服から、アール・デコ、ミッドセンチュリー〜現代までのコレクションを俯瞰して見えてきたのは、ファッションとはやはり「時代を映す鏡」だということです。

階級社会から市民社会へという社会の変革や、機械化によって希少な素材が一般化するなどの科学技術の変化、マスコミュニケーションや消費活動の活発化による他分野(例えばポップアート)との交流などによって、「贅沢」を表現する手法が変わっていることがよくわかります。しかし一つ一つの手法は実は昔からあるもので、変わって行くのはその使い方や見せ方。

「デザインは引用と模倣とコラージュだ」という言葉がありますが、そこにいかに「時代の気分」みたいなものが反映されているか?が重要なんだなあ、と思いました。

じゃあ、環境保護やら持続可能性やらが言われる現代の気分を反映した「贅沢」ってなに?という疑問に対する答えの一つとして提示されるのが第3部で展示されるマルタン・マルジェラの服たち。古着や廃品のリサイクルやリフォームので作られる故に、手作りの一点もの=希少性という贅沢、という可能性が示されます。これもまた「時代を映している」と言えるのかもしれません。

そして最後の特別展示。妹島和世の空間構成によるコムデギャルソンの展示。ここでは、川久保玲が従来の服が沿ってきた「時代を映した引用と模倣とコラージュ」という文脈から全く隔絶された孤高の存在であることが明らかになります。これってすごいことです。つま人類誕生以来の「装う歴史」とは関係ないところに立っているってことですから。川久保玲こそ本物のクリエイターなのかもしれません。

もし永遠の生命を誰かに与えられるとしたら(自分や家族をのぞけば)川久保玲は最有力候補の一人かも?とまで思ってしまう… 
「ラグジュアリー」をテーマにしつつ、その言葉とは一見対極にあるような人のすごさを実感できる、というなんとも良く出来た展覧会でした。ファッションに限らず創造的な仕事をしている人は必見だと思います。
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日本橋三越で開催された「第56回日本伝統工芸展」を見てきました。
この展覧会がどんなものかよくわからず見に行ったのですが、おそらく伝統工芸界のグッドデザイン賞みたいなものだと思います。

漆芸、陶芸、染織、金工…とグッドデザイン賞と同様にいろんなジャンルの工芸品が見れるので、何事も薄く広くの私にはぴったりでした。

伝統工芸というと保守的なイメージがあるかもしれませんが、展示されている作品、特に入選作はそんなことありませんでした。
技術はもちろん伝統工芸なのですが、表現していることやその手法はけっこう今風です。
それゆえに現代美術や建築、広告デザイン、工業デザインにも通じるところが結構あり、とくに工業デザインとの関連というか影響には興味を持ちました。
私はデザインは所詮2次創作物だと思っています。それに対して工芸は1次ないしは1.5次創作、つまりデザインに影響を与える側だ、と思っていたからです。しかしむしろ工業デザインから影響を受けているのでは?と感じられる作品が見受けられたのが意外でした。

昔は、同じ学部に工芸デザイン科と工業デザイン科がある場合、たいてい仲が悪いものだったのですが、時代は変わっているんだなあ、と実感した展覧会でした。

(ひょっとしたらこの賞の審査員たちが斬新で今日的な作品が好きなだけかもしれませんが…)
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グッドデザインエキスポとNEOREAL展に行ってきました。

グッドデザインエキスポは、グッドデザイン賞の一次審査を通過した製品を一堂に展示するイベントです。とは行っても二次審査の会場を審査終了後に解放しているだけなんですけど。

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いろいろなジャンルの製品を横断的に見ることができる数少ない機会です。また、店頭では売っていない製品( 工場で使うボイラーとか)も見ることもできます(むしろそっちが面白い)。

今年の感想は「一人一人のデザイナーが目指している事はそんなに違わない」ということですね。デザイナーの力量にそんな差は無いってことです。

一昔前には「各社の技術にはもう差がないので差別化のポイントはデザインだ」なんて言われた事もありますが、それがデザインにも当てはまるようになってきたと思います。
あとは、どれだけのリソースを製品開発に投入できるかが決め手になります。(リソースの投入先が市場のニーズにマッチしているか、そもそも企業に投入する気があるか?はここでは触れません)
その条件は以下のような感じでしょうか

(1)リソースにかかったコストを価格に転嫁してもお客さんが買ってくれるプレミアム性やブランドイメージがある。(ポルシェとかApple、ハイデルベルグ)
(2)リソースにかかるコストがそもそも安い。自社の人件費が安いか(SAMSUNG)、安い他社に外注(Apple)。

日本のメーカーは昔は(2)でしたが、貿易摩擦やらそれを是正するための円高やらで(1)を目指さざるを得なくなりました。しかしそれも道半ばで足踏み中という感じです。(1)に脱皮できないまま(2)の企業と戦うことになれば、我々サラリーマンは現在の社畜よりもひどい奴隷のような条件でもガマンするか、全員クビになるかです。

特に危機感を感じるのはSAMSUNGですね。社員の競争を煽ってある年齢までに課長にならないとクビとか、製品ができるまで何ヶ月も社員をカンヅメにして家に帰さないとかの噂をききます(あくまでもウワサですよ)。そうやって安く抑えた人的リソースを低価格だけでなく、製品の完成度に振り向けていることは展示されている製品を見れば一目瞭然です。これではデザイナーが同じ事を考えていても、出てくる製品の善し悪しでは我々は勝てっこないです。

ま、負け惜しみですけどね。

あと、グッドデザイン賞にはいろいろ言いたい事ありますが、ながくなるので別の機会に。

NEOREAL展の主な展示は2つ。ループをねじ曲げて立ち上げた立体的な構造にスクリーンを張り、そこに映像を投影するインスタレーション。
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もう一つは会場の人の輪郭を抽出してリアルタイムで平面に投影するインタラクティブアート。
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なんか文字で書いちゃうと「それの何が面白いんだ?」と思ってしまいますが、現物を目の当たりにするとどちらも非常に面白いです。自分の想像力の至らなさを痛感して帰路につきました。

みちすがらジャンポールエヴァンでケーキを購入。
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やっぱりパティシエというよりはショコラティエですね。チョコを使ったケーキの方が断然おいしいです。
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今日はオタクに徹した一日でした。

まずは昨晩手を入れた巨大ガンプラのパーツをクリア塗装。ここまで出来ました。もう少しでコアの部分が出来ます。
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ここから先はユニットごとに仮組してから作ろうかな。

次は待ちに待ったお台場の原寸大ガンダムを見に行きました。
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 なんというか、「おお本物!」という感じ。細かいところまでよく作り込まれているので、今にも動き出しそうです。
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松戸のガンダムミュージアムにあった上半身の原寸大ガンダムを見た時も思ったのですが、この大きさなら操縦できそう。
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なんだか民間人に避難を呼びかけているようにも見える。IMG_0559

プロポーション的にはもうすこし頭が小さくて、前腕のボリュームがあると良かったかな。あと腕がやや長すぎる気がする。
しかしよくぞ作ったなあ。期間限定とはもったいない。世界文化遺産に登録して欲しい。

最終日は頭と右腕を取り外して足が溶けた状態で横倒しにして、上半身強制排除してコアファイターで仲間の元に帰れる権利を抽選で一名様にプレゼントしてはどうでしょう。
 
そして「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」観てきました。
エヴァンゲリオンの重要なテーマの一つである、主人公たちの「心の問題」がより分かりやすく描かれていて「王道」とも言うべき作品になっています。ちょっとクサいくらいです。そしてめくるめく戦闘シーンはまさにエヴァって感じですげーカッコいい。息をのんで見入ってしまいました。 

もう一つの見所は美術面です。もともとエヴァという作品は、背景の美術や細かい設定などのビジュアルが登場人物の心象として最も効果的に使われたアニメだと思うのですが、その点でもやはり素晴らしくとても映画的な作品なので、DVDの発売を待たずに是非映画館の大スクリーンで観ることをおススメします。

王道的なストーリーに映画的なビジュアル、ある意味ハリウッド的と行っても良いかもしれません。

リメイクして分かりやすく面白くなった、という意味では劇場版Zガンダムを思い出しました。やはり作り手側としては年齢や経験を重ねると王道で勝負してくなるものなのでしょうか。流行作家でしかなかった秋元康が「川の流れのように」を書いたみたいに。
 
以上、オタクに徹して充実した一日でした。 
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