01
会社の休業期間も終わり、月曜日から通常勤務(大半の人はリモートワークですが)になりました。結局リモートで仕事をすることも多く、描けたイラストは予定の半分くらいかな?今回の作品もちょっと大作すぎて終わりが見えないので経過報告です。

今回のテーマは井上昌己さんです。昨年リリースしたミニアルバムに「心の中の小さな声」という曲があり、とても気にっているのですが、残念ながらPVがありません。だったら自分で作ればいいのでは?映像は無理だけどイラストなら!ということで曲を反芻しながらあれこれ想像を巡らせました。

そうこうするうち、なんとなく「停めたクルマに寄りかかって物想いに耽る」彼女の姿が浮かびました。歌詞の中にクルマは登場しませんが、自分の半生を振り返ることがテーマな詩なので、人生=旅路=クルマという連想なのかもしれません。

美女とクルマは男の永遠のテーマ!せっかく描くなら愛車を、というわけで過去の写真から情景にはまりそうなアングルをさがします。
IMG_2850
クルマは人間よりさらに左前の方が描きやすいので、画像を反転してざっとスケッチ。
00
これをベースにいつもどおりGMPで線画に。ここまでクルマを真剣に書いたのは学生時代以来?いやー難しい!写真をじかにトレースしないのは、正確に描くのが目的じゃなく、自分なりの解釈を入れてカッコいいところはよりカッコよく描きたいからです。
02
線の強弱をつけたかったので基本はペンタブで手書きですが、タイヤやホイールアーチ、ホイールのスポークなど、幾何的に抑えないとダサいところはパスを引いてなぞってます。全部の線をパスで描いた方が早かったかも?

同時に昌己さんも進めます。何かに寄りかかっている(重心が脚に乗っていない)ポーズはなかなか難しいです。
001

ドライブ中なのでカジュアルな服装なんだろうな、ということで、この映像を参考にしました。ハイヒールで運転しちゃダメだろ、というツッコミはなしでお願いします。

こちらも線描化。別々の画像で上げていますが、実際は重ねた状態で同時進行で描いています。
03
脚は長めに強調していますが、上の映像をみると決して大げさなディフォルメじゃないんですよね。

メカを描くのは好きだし、元プロダクトデザイナーの血が騒いでどんどん書き込みたくなるし、そうするとパースの狂いやデフォルメとの辻褄があわなくなったり、とえらく時間がかかりました。
また、人間とクルマでデフォルメのポイントが違いますし、それでいて一つの絵の中で破綻しないようにするのはとても難しいです。

これから着彩するうえで、どちらにどれくらい比重を置くのか、などなど悩みは尽きないので、今回はここまでで紹介しました。完成はいつになることやら!


スポンサードリンク