iPhoneのキャリアを格安SIM、つまりMVMO(私の場合はBIC SIM=IIJmio みおふぉん)に変更すると、いままでキャリアが丸抱えしてくれた様々な手間を自分でケアする必要があります。

そのための手順や手続きについては、既に取り上げているブログやサイトにゆずるとして、ここでは、私が経験した思わぬ盲点やコツをご紹介したいと思います。

BIC SIMカウンターは当日開通するとは限らない。

ほとんどのMVNOが、ネットでの受付して数日後のサービス開通(MNPの場合、この間電話が使えない)であるのに対して、BIC SIMは一部ビックカメラの店舗での受付当日開通をウリにしています。しかし、実は1日あたりのキャパが決まっており、受付終了時間直前だと「また来てね」になってしまうことがあります。新宿のビックロだと、午後7時が目安だそうです。


中古iPhoneはいきなり復元できない。

端末を買い換えると、今まで使っていたiPhoneのバックアップを新しいiPhoneに復元する事になりますが、そこに一つ盲点があります。実はiOSのバージョンが古いiPhoneには復元できないのです。
買い替えたiPhoneが中古品の場合、販売店で在庫として眠っていたわけで、現役で使われていた自分のiPhoneよりもiOSが古い場合が多いと思います。そこでアップデートが必要になるのですが、これが意外と時間がかかります。外出先の公衆無線LANだと残り時間5時間!という表示がでました。
かと言って、SIMのないiPhoneはアップデートできません。例えば、BIC SIMの契約時に母艦であるMacBookを持参して、その場で復元→即フルに使う、という事は現実には難しいのです。


APN設定は復元の後に

最も面喰らった盲点がこれです。
DoCoMoのiPhoneにDoCoMo回線を使ったMVNOのSIMを差すと通話はできますが、そのまではネットに接続できません。APNを設定しなおす必要があります。作業としては難しくなく、一瞬で終了(無線LANが必要)するのですが、実はこの設定、元のiPhoneのバックアップから復元するとクリアされてしまうのです。
SIMを受け取ってすぐAPNを設定して安心した私は、帰宅後に復元した翌朝、家を出るなりネットに繋がらなくなったiPhone 5cを手に、
「DoCoMo回線てってこんななの?」
とか
「格安SIMの罠?」
とか結構パニクりました。
しばらくして冷静になってくると「ひょっとして、APN?」と思い立ち、渋谷駅の公衆無線LAN回線でAPN設定をやり直し、事なきをえました。よく考えてみると、当たり前なんですが。


とまあ、ある程度のIT機器やサービスに慣れている人か、あるいはそのような人にサポートしてもらえる環境にない人は、MVNOはちょっとハードルが高いかもしれません。



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