あの話題のスマフォ、ことiPhone 6。買わないことにしました。

思い起こせば iPhone 3Gの発売日の翌日。灼熱のソフトバンク表参道に並んでまで買っていらい、2年おきに新機種に買い替えてきた私がなぜ?…

理由はいくつかあります。

端末の魅力が足りない。

画面が大きいのはアリだと思います。最近老眼が進んだことと、ナビアプリを使い始めたこともあり、「iPhoneとiPadの中間くらいの端末が欲しい」と思っていました。
実機を触ってみても、私の手(男性としては小さい)の片手操作は「ギリギリアウトだけど、許せるアウト」といった感じでした。

エッジがとれた丸みのあるスタイルも好みです。手に取る物は人に優しいカタチをしているべき、と元カメラ担当デザイナーとしては思います。またデザイン戦略としても、iPod、iPadは丸みがあるのに、iPhoneだけエッジが立っているのはどうかと思いますし。

しかし。

あのDラインはダメです。
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電波の関係上やむを得ない、しょうがない、としてもその解決策としてあまりに稚拙です。私の勤務先は世界を変えることも出来ないしがない日本企業のデザイン部門ですが、この解決策にOKは出ないでしょう。素材選びや仕様をふくめて根本から考え直すことが求められるはずです。

Appleには同業者同士で「しょうがないよね」と傷を舐めあうようなデザインはして欲しくない。「すごい!さすがAppleだ」と唸らせるAppleでいて欲しい。「デザインは妥協の産物だが、その妥協は知的なものでなければならない」とかのジョルジェット・ジウジアーロも言っています。

それでもApple Payが使えれば違っていたのかもしれませんが、予想通り、今のところ日本では使えません。

おそらく、スティーブ・ジョブズという後ろ盾を失って、ジョニー・アイヴ率いるデザイン部門のApple社内での発言力が落ちているのではないでしょうか。最近、マーク・ニューソンがAppleのデザインに携わることが明らかになりましたが、企業のデザイン部門が他部門や経営陣を説得するために「外部の大先生」の威を借りることはよくあることなので、とても腑に落ちました。


新しい端末に買い替える必然性を感じない。

よーく考えてみると、私が魅了されているのは、iTunesやiCloudを中心としたシームレスな使い心地と、Facebookやtwitterを通じた人とのつながりであって、iPhoneやAppleTV、MacBookというハードウエアではありません。(MacBookにはいまだプロダクト的な魅力を感じていますが)。感動的だったマルチタッチの操作性も当たり前になってしまいました。

また、いまやボトルネックは端末の処理能力ではありません。ネットワークのトラフィックです。いくら端末が速くても、ユーザーが集中した地域でサクサク使えるようにはなりません(たとえポルシェでも渋滞の中で速く走ることが出来ないのと同じ)

つまり、別に最高最新の機種である必要はないんです。たかが電話ですから。


料金や料金体系がユーザー体験に見合う物と思えない。

にもかかわらず、キャリア各社の価格政策は期間限定の下取りキャンペーンなど、最新端末への買い替えを促すものばかりです。買い替えなければ本来の料金に逆戻り。

その「本来の料金」もソフトバンクでiPhone5なら8500円程度。
正直、iPhoneを通じて得られるユーザー体験に見合ったものと思えなくなりました。

妥当な料金のためには、関心が無くとも最新の機種に乗り換える必要がある。これってバカバカしくないですか?

たかが電話、されど電話、欲しくなったら買い替えます。今はそのタイミングじゃないんです。

以上、私がiPhone 6を買わない理由です。じゃあどうするのか?は次の機会に。
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