すっかり年をこしてしまったパリ・ブリュッセルレポート。いよいよ本題、スイーツ編です。まずはパリから。独断と偏見で星をつけてみました。

(普通に美味しい)

ラ メゾン デュ ショコラ
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ルーブルの地下のショッピングモール「カルーゼル デュ ルーブル」のお店で購入。いわゆる日本で買う高級なショコラの味。ただし価格は6個入りで€8.00なので日本の半分程度です。特に感動無しなので中身の画像も無し。

ラ パティスリー バイ シリル・リニャック
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パリで最近人気のシェフ、シリル・リニャック氏がはじめたパティスリー。甘さ控えめで軽快な感じなので、東京のケーキみたい。それでいて東京の美味しいお店みたいな凝った味のハーモニーがあるわけじゃないので、ちょっと物足りない。パリの人には斬新なのかお店は凄く混んでいました。イタリアに行って明太子パスタを出された感じ(行った事ないですが)。価格はどちらも€4.50なので東京と同じくらいですね。
リニャック
お店はパリの中心から東側に外れた地下鉄9号線シャロンヌ駅から少し歩いたところにあります。あ、妻の後ろにいる男性、これがいわゆる「犬を連れた浮浪者」です。こうやってみると「ケーキを買っている奥さんを待っている人」にみえますが、出て来るお客に小銭をせびります。この後店員に追い払われてました。


★★(印象に残る美味しさあり)

ベルティヨンのソルベ
ソルベ
パリ発祥の地といわれるサン・ルイ島にある老舗アイスクリーム店。ソルベ、つまりシャーベットですね。いろいろな果物の味のシャーベットが選べるのは別に普通ですが、とっても濃厚なんです。例えばメロンなら、メロンの味のついた氷というよりメロンを濃縮した氷という感じですしキメも細かい感じがします。あと、メロン味がオレンジ色なのはちょっとびっくりした(考えてみれば当たり前。緑色のほうがおかしい)。

ジェラール・ミュロ
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一時期日本にも高級イメージで出店していましたようですがが今は撤退。ケーキだけでなく、パンやお惣菜もある地元密着、という感じのお店。高級店ではありません。見た目がキレイでどっしりしたいかにもパリっぽいケーキ。むしろお惣菜のほうが美味しそうだった…


★★★(これは美味い!パリに行ったら必ず食べるべき)

パトリック・ロジェ
ロジェ
パリに4店舗を構える新進気鋭のショコラティエ。こちらはレンヌ通りのお店。
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さまざまなフレーバーがあってどれも美味しいのだけれど、特に柑橘系のフレーバーのついた緑色のショコラが絶品〜!この画像の箱で30数個のショコラとその下にタブレットが敷き詰めてあって€34.00なのでかなり満足度高いです。日本語サイトもあるわりに日本未出店でオンラインショップも日本には発送してくれません。日本で食べるには伊勢丹の「サロン デュ ショコラ」等のイベントで買うしかありませんが、とても高い値段(16個入りで9660円!)がついています。

ラデュレのマカロンのケーキ
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日本にも出店しているパリの老舗。プランタンのお店で購入。日本で言えば三越に虎屋が入ってるような感じでしょうか。見た目がこんなだし、デパートに入ってる老舗ということであまり期待していたかったのですが、これが美味しい。もっちっとした食感としっかりした甘さのあるマカロンと濃厚な甘酸っぱさのストリベリーがナイスハーモニー。食べごたえがあるとてもパリらしいスイーツです。お値段€7.05は東京の高いケーキ並み。

ラ パティスリー デ レーヴ
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こちらも最近人気のお店(残念ながら?この旅行の前に京都に上陸)だそうです。上の茶色いのは、なんとエクレアです。ミルクチョコレートのエクレアをビターチョコレートでくるんであります!
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2種類のチョコレートのダブルパンチなのにまったくクドさがありません。さっくりとしたエクレアの生地(日本だとよくありますよね、喰いちぎらないと食べれないエクレア)がうまくバランスしてるのかも。美味〜。下の黄色いのは、レモンクリームをフワフワのメレンゲで覆ったお菓子。もう手で持てないくらいのフワフワ!メレンゲの甘さもレモンの酸っぱさもどちらもしっかりしていて、強烈な「甘酸っぱさ」!フワフワなのに強烈という食べたことのないハーモニーでした。
デレーブ
こちらもパリの中心からやや外れた住宅街にお店があります。こちらはメトロ9号線のリュドラポンプ駅の近くのお店。東京でもそうですが、郊外や住宅地で出店し、評価を得て中心部に進出する、というのがパリのパティシエのサクセスストーリーだとか。カフェスペースがお休みだったのでやむを得ずルーブルの前の芝生で食べました(笑)。お値段はそれぞれ€5.50と€5.40なのでちょっと高め。ケーキの相場は東京と変わらないですね。


行けなかったお店

ラ クレープリー デ カネット
サンジェルマンデプレにあるクレープとガレットのお店。行ってみたら休憩時間だった(笑)。ブリュッセルもそうだったのですが、お昼時や夕方前に休憩時間をもうけていたり、カフェスペースがお休みのお店はけっこう多いです(考えてみれば日本でも昔はそうだったような…)。クレープのように、バブル以前に日本に紹介されてあっというまに流行→定着したものって、独自進化してる疑いが強いので、是非本場の味を食べてみたかったのですが…下調べは入念にいたしましょう。


で、結局、東京のスイーツはどうなのか。

私はスイーツで一番大事なのは味のハーモニーだと思っています(さらに味が出てくるタイミングにズレ=ドラマがあれば完璧)。ただ柔らかくて甘いのはスイーツではありません。

パリのスイーツと東京のスイーツ、どちらが上、というのは正直ないです。あるのはハーモニーの違い。東京のスイーツはやはり繊細。一つ一つの材料は淡白でそれらが細やかに重なりあう感じ。パリのスイーツは、どの材料も味がしっかりしていて強烈に響き合っている感じ。でも「大味」とは違います。強いて言うなら「骨太」でしょうか。
映画に例えるなら、東京は主役と脇役がそれぞれの分をわきまえている文芸作品。パリは主役も脇役も個性がぶつかり合うミニシアター系。

こういった違いがなぜ生まれるのか…主食(ご飯、パン)と料理(おかず)の関係にも通じるものがあり、別の機会に考察してみたいと思いますが、水の硬度の違いがキーかなと考えています。

最近はシリル・リニャックのような甘さ控えめが話題になっているようなので、ただ単に甘さを控えただけではない繊細をもった東京のスイーツをパリの人達に問うのも面白いと思います。フランスやベルギーで修行した日本のパティシエたちの「逆輸出」をぜひ見てみたいです。

こんな違いに気づいたのも、やはり現地で食べたからこそ。やっぱり実際に行ってみないと分からんもんですねえ。
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