宇宙戦艦ヤマト2199の第2章、観てきました。
第1章も当然観ていましたが、評価するにはまだ早い、と思いあえて記事にはしなかったのですが…

これはイイ!

です。初めて予告編が公開された時には正直全く期待していなかったのですが…2つめの予告編で期待が高まりました。第2章まで観た限りでは期待どおりの出来です。

私が「ヤマト」を最後にスクリーンで観た「完結編」から30年弱。まさか40歳を過ぎてまた「ヤマト」で感動するとは思ってもみなかった!それも新作で!

実写版公開時にも述べていますが、「ヤマト」には現代では通用しない荒唐無稽な描写があるものの、それが作品の主題を表現するのに重要な要素だったりします。いわば「ツボ」ですね。

本作はその「ツボ」を押さえつつ「それは無理だろ」「今観ると物足りない」という所を上手く補完した作品になっています(もちろん突っ込みどころは無くはないのですが)。

なぜこんなファン目線に沿ったリメイクが可能なのか。その鍵は総監督(+絵コンテ)の出渕裕氏にあるのかも知れません。

総監督に出渕氏が起用されたのは初めの予告編公開時には明らかになっていましたが、私の感想は「なぜ出渕裕?」でした。不勉強な私の認識では彼はあくまで「カッコいいロボットをデザインする人」。「機動警察パトレイバー」やガンダムシリーズでの仕事が超一流なのは間違いないのですが、ロボット系の人がヤマトに関わるのは違和感があり、リメイクに際してハク付けのためにビッグネームを担ぎ出したのか?と邪推したのですが、さにあらず。氏はファンクラブ代表を務めたほどのヤマトファンであり、アニメーションの世界に入られたきっかけも「ヤマト」という方だったのです。まさに適材適所、やるべき人がやっているのです。これなら今後の作品も期待できるというものです。

もちろん、旧作のツボを押さえていることはさて置いて独立したSFアニメとして鑑賞しても、息をもつかせぬ非常にテンポの良い作品になっていると思います。本作を機に出渕氏の監督としての評価がさらに高まることは間違いないでしょう。

本作は劇場公開+DVD+ネット配信でリリースされ、来年以降TV放映される予定ですが、是非劇場で観ることをお勧めします。雄大な宇宙の描写、赤い地球と例のスキャット、宇宙を進むヤマトの勇姿…これほど大きなスクリーンにマッチするコンテンツはありません。アニメーション、特にSFアニメにおける美術や作画の重要性を再認識しました。

そんな作品ですが、一緒に観た妻曰く…

「良かったけど、劇場で観るのはもうイヤ」

だそうです。その理由は

「隣の席と前の席の人がオヤジ臭くて汗臭かったから」

40、50代のヤマト世代男子のみなさん!気をつけましょうね!

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