早速ベルキャプテンにタクシーを呼んでもらいました。タクシー代は1万円ちょっとであろうとのこと。本館ロビーのATMで3万円おろし(引き返す場合も考慮してタクシー代の2倍+α)、約20分でタクシーが到着。国道17号に最も近い後閑駅を目指しました。タクシー内でiPhoneのGPSを切り、バックライトを暗くし、余分なアプリを終了。これから先、通信と情報収集の手段の確保が最も重要なので、iPhoneのバッテリーを温存するためです。

40分ほどで後閑駅に到着。切符を東京まで買おうとして考え直し、高崎までにしました。順調にJRで帰れるとは限りません。切符代が無駄になるのをためらって、状況判断を誤る(俺ケチだし)可能性があるからです。

上越線は遅れはあるものの、運行していました。次の列車まで1時間待ち。なんだか大地震がウソのような旅情あふれる景色を堪能しました。

写真

上越線を待つ間に、16時に新幹線が復旧することを知りました。とはいえ、16時に高崎に来る訳ではないだろうし、混んでいて乗れないかもしれない。また駅間も長く、高架上で他の路線と切り離されているため、余震などで列車が止まればそのまま身動きが取れなくなります。状況の変化に対応できなさそうなので、15時過ぎ、あまり期待せず高崎にむかいました。

上越線は混雑や混乱はなく、再びtwitterで情報収集。高崎線は動いているものの、赤羽駅に列車が入れず頻繁に止まること、都内のターミナル駅はかなり混乱していることが判明。

混乱に巻き込まれるのは避けようと思いました。混乱の中で強い余震があれば何が起きるかわかりません。都心を回避して、

高崎→大宮→川越線で川越→西武新宿線 または
高崎→熊谷→秩父鉄道で寄居→東武線で川越→西武新宿線

というルートも選択肢に。このとき役に立ったのが「まるごと路線図」というアプリ。乗り換え案内アプリでは最短距離しかわかりません。自分の頭でルートを考えるにはこのような路線図アプリの方が短時間かつバッテリーを温存することが出来ます。

高崎駅に着いたのは16時過ぎ。やはり新幹線が来る様子はありません。16時30分に高崎線快速アクティに乗車。グリーン券を買って座席を確保することも考えましたが、やはりグリーン席惜しさに判断が鈍りそうなので普通席へ。数人が立っている程度の混雑でした。

当初順調に走っていましたが、途中で快速運転を取りやめ、深谷でしばらく停車。この先一駅ごとに列車が詰まっており、順次発車するとのアナウンス。これでは赤羽はおろか大宮でさえいつ到着できるかわかりません。twitterで「都心のJRはかなり混雑、駅は混乱」「秩父鉄道は1時間に1本程度で運転、というかそれはいつもと同じ」「東武と西武は全線で運転再開」というつぶやきをみて、熊谷で秩父鉄道に乗り換えることに決定しました。

写真2

17時45分、秩父鉄道熊谷駅は閑散としていました。旧国鉄101系だった車両も入線してましたが残念ながら反対方向。発車まで時間があったので、新聞を買って暇つぶし。再びtwitterで情報収集。東武東上線と西武新宿線が通常ダイヤで運行していることを知り、21時過ぎには帰宅できるめどが立ちました。

その後は、川越駅→本川越駅の徒歩乗り換えに手間取ったり(東武側にはまったく改札が無いなんて!)、新所沢で酔っぱらいがホームに落ちて救助されたり、田無と小平を間違えたりしましたが、順調に進み、21時16分帰宅。iPhoneのバッテリーは残り16%でした。

苗場を出てから実に7時間かかりましたが、混雑や混乱をさけてほぼ座ったままでしたので、意外と楽でした。もっと早く帰れるルートはあったかもしれませんが、正解だったと思っています。

今回威力を発揮したのはまずiPhoneです。使えるメールが携帯メールだけだったら家族の無事を確認するのは遅れ、判断を誤っていたかもしれません。地図アプリがなかったら川越駅→本川越駅の乗り換えで道に迷っていたかも知れません。そしてgmailやtwitterといったグローバルなサービス。日本からのアクセス集中ではびくともせず、活きた情報を得るばかりか、同様に帰宅困難に陥っている人に情報を与えたり、日頃やりとりのあるフォロワーから激励されたり…誰かと繋がっていることは非常に心強く感じました。

地震から1週間が経ちましたが、事態は収拾するはずも無く、スキー界への影響も大きいようです。目標としていた上越国際3連戦も中止になりました。とはいえ、仕事も遊びもすべて繋がっているのが社会というものなので、余震や原発事故、被災者への配慮で縮こまっていても何も解決しないばかりか悪循環になるでしょう。私は、極力いつも通り過ごそうと思っています。
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