今年もデザインの季節？がやってまいりました。が、いろいろ観て回るのは疲れちゃうので、昨年面白かったDESIGNTIDEだけ観てきました。
結果から言うと…低調でしたね。「あー、キレイですね」で終わってる物が多かったと思います。「なるほどー！」と膝を打つような仕掛けや企みに富んだ提案があまり見られなかった。
その中でちょっと面白かったのはこのスツール。

え？ビニール？空気？座れなくね？…実は鉄で出来てます。素材を欺いておや？と思わせる手法はどっかでみた気もしますが、面白いから良いとしよう。
出展者が昨年より多く、会場構成も順路を追って観るような感じになっていて、ちょっとイマイチ。エキシビションとマーケットの差もハッキリしないし、来年はもう少し絞った方が良いかも知れない。

その一方で面白かったのは、同じミッドタウン内のMUJIで行われた「愛のバッドデザイン・ワークショップ展」。こちらはリアルなプロダクトと言うより、ややアート的なプロトタイプの展示です。

お菓子の袋とかの口を閉じるネジネジをコードにしたイヤフォン。コードのカタチが決められるなら実はいろいろと便利かも。


打ち出の小槌のカタチをした塩とコショウのディスペンサー。振ってみたいなあ。


コンビーフみたいなスツール。


懐かしいロケット鉛筆みたいに使えるアイライナー。


越後屋が悪代官に差し出す小判…のような小皿。


身の回りのありふれて見慣れたカタチを捉え直すことを通じて、人とプロダクトの新しい関係を提示するといったところでしょうか。思わずニヤリとさせてくれる楽しい展示でした。
好評らしく、巡回展になるそうで、次回は池袋の無印で展示されるそうです。

ミッドタウンと言えばトシヨロイヅカ。お土産は柿のタルト「KAKI」とくるみとカボチャのプリン「バドーポティロン」


栗とヘーゼルナッツの焼き菓子「マロニエ」

素材を活かしつつも、技巧に富んだドラマチックな味わいはさすがでした。
かつて芸術の秋、食欲の秋と言われましたが、これからはデザインの秋、スイーツの秋に決定ですな。