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東京都庭園美術館で行われた「香水瓶の世界」展をみてきました。 現代はもちろん、古代ローマ時代からの様々な香水瓶が展示されていました。

特に私の印象に残ったのは18〜19世紀ですね。この時代の七宝と金細工の細やかさは超絶です。まるで小さな香水瓶の中に宇宙があるみたい。

細工を凝らした小さいモノを愛でるっていうのは根付とか日本的な文化と思ったけどそんな事ないんだと発見する一方で、近現代のデザインに対する疑問が頭をもたげました。

近現代のデザインは華飾を退けますが、その背景として生産性への配慮があり、その結果、現代の我々はおしなべて欲しいモノに囲まれた暮らしをする事が可能になりましたが、これが本当の豊かさなんだろうか?これが本当に我々が欲しかった世界なんだろうか??

近現代の抑制的なデザインは、バウハウスに始まり、ラムスに受け継がれ、80年代のポストモダンで途絶えそうになりながらも、21世紀の今日、Appleと無印良品として街に溢れています。グロピウスの夢が90年の時を経て実現してしまったと考えると、今こそ「現代の次」を考える時なのかもしれません。

デザインは世相を映す鏡です。消費と多様化が進んだ果てに閉塞感に苛まれる現代、デザインも積年の夢を具現化しモダニズムの袋小路に入り込んでいるように見えます。しかし、地下では抑えつけれて来たエネルギーがマグマのように溜まっていて、もうすぐ地表に、時代の表舞台に噴き出すんじゃないか?そんなことを感じさせる展覧会でした。
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