岡部杯トップ
先週の上越国際のSLのモヤモヤをぶっ飛ばすべく、軽井沢プリンスホテルスキー場で行われた「岡部哲也スラロームカップ」に参加してきました。
前日は苗場スキースクールで練習。今回は単独行でヒマなのでCookieの別冊で「NANA」のタクミ特別編を読んで、早めに就寝。
クッキー
朝6時に苗場を出発。昨日からの大雪で久しぶりの雪道。まずは月夜野ICに向かいます。
出発
考えてみたら、こんな早朝に雪の三国峠のを月夜野へ下るのは初めての経験。強烈な寒波のせいか、みんながブレーキをかけるせいか、カーブの手前が凍結していて、結構怖かった。PSMの効果絶大。PSMがなかったら無事に到着しなかったかも。高速には雪が無かったので、ここには書けないスピードで碓氷軽井沢ICへ。軽井沢は気温は低いものの、幸い雪は小雪程度で路面はドライ。なんとか予定通りに会場に到着。受付を済ませて開会式へ。
開会式
左端でマイクを握っているのが岡部哲也氏。日本人2人目のワールドカップ第一シード(簡単に言うと世界のトップ15人に入ること)。とても華のある人でまさにスター。野球で言えば長嶋茂雄かな?コースセットも前走ももちろん彼です。
上の画像、ゴールエリアなのですが、真ん中に赤いラインが引いてあるのがわかりますか?この線はワールドカップでも引いてあります。ゴールした選手が板を外してTVカメラに見せたりしますが、そういうことはこの赤い線より手前でやらなければいけないというルールがあるのです。もちろんアマチュアの大会でそんなことする奴はいないのですが、ここいらのコダワリが嬉しいじゃありませんか。

インスペクションしてみると、バーンはカチカチによく締まっていますし、コースも流行のストレートフラッシュ(後述)もあるかなり面白そうなポールセット。さすが世界の岡部。
ウオーミングアップの後、しばらく他の参加者の滑りを見学。ゴールするたびに自分なりにその選手のタイムを予想してみるのですが、かなり正解率高い(こんなこと上手でもしょうがない)!自分のタイムは41〜42秒と予想して、スタートへ。

今回参加者のレベルは非常に高く、参加人数も多いので、上位進出はおろか2本目に残るのも難しそう。その一方で先週の上越国際で結果は出しているので失敗しても「今シーズンは無駄だった」ということもない。てなわけで、悪い緊張もなくスタート!想像以上に硬い雪面に、私の技術も歯が立たない。スキーのエッジも歯が立たない(笑)。でも大きくラインを落とされることなく、積極的に滑れました。やっぱり硬いバーンは気持ちいい!
ゴールしてみるとタイムは41秒88。ズバリ予想通り=実力が発揮できたといえるでしょう。しかしながら、順位は97人中67位。2本目進出の50位まで約2秒及ばず一本目で敗退です。ちなみにトップは岡部氏を上回る33秒09!実に私より8秒以上速い!例えば上越国際での優勝者と私とのタイム差は例年4〜5秒ですから、とんでもなく速い連中です。おそらくアマチュアレーサーでは日本のトップレベルが集結している大会だと思います。

というわけで、勝負的には「負け」なのですが、自分的にはスッキリした妙な気分です。いいコンディションで悔いのない滑りが出来たことが大きいと思います。非常に楽しい大会でした。とはいえ、今後この大会に挑戦を続けても無駄にエントリー費と高速代を浪費し続けるだけ(笑)。上越国際でコンスタントに入賞できるとか、表彰台に上がるとか「上越国際とか湯沢パークとかのレースじゃ物足りない」レベルになったら再挑戦したいと思います。あの硬いバーンとテクニカルなポールセットでまともな勝負が演じられるなら、こんなに楽しいことはありません!「次の目標」を見つけることができたという意味でも、有意義な大会でした。

てなわけで2本目は関係なかったのですが、後学のため岡部氏の前走を見学。
岡部哲也
「いやあ、スキーって楽しいなあ、スラローム最高!」だそうです。
夕方帰宅して、テレビをつけたら岡部氏がワールドカップの生中継で解説をしてました。忙しい人だなあ。番組中でも「いやあ、スキーって楽しいなあ!」を連発してました(笑)

今回の参加賞はスポーツドリンクと小さなバランスボール。
参加賞
これで鍛えてまた参加してね、ということですかね。

※ストレートフラッシュ:旗門を縦に4つ並べたポールセットのこと。3つ並べた「ストレート」が一般的だったが、今シーズン、ワールドカップ等で流行。直滑降に近い浅いターンを連続するので、スピードが増す。そのスピードをいかに次の旗門につなぐかがポイント。そういう意味では難易度はストレートフラッシュ>ストレートとなる。
スポンサードリンク