紅葉3
さて、ワインディング編です。私のワインディングの走りには3つの段階があります。
(3)流す:ギア固定で、アクセルワークだけでノンビリと。遅い地元車に追従しているイメージ。
(2)飛ばす:減速→コーナリング→加速というサイクルを楽しむ走り。言い換えれば、楽しめるだけの「心の安全マージン」を確保して走る。
(1)攻める:減速、コーナリング、加速の各プロセスを、「自分なりに」がんばってみる走り。とは言ってもヘタレですが(笑)
最近は「飛ばす」程度にしています。やはり天下の公道、自分で「ちょっと怖いな」と感じるような運転をするべきではありません。また、バルケッタが「攻める」と難しいクルマだった(いや、私が下手なだけでしょうが)ことも理由の一つです。
バルケッタとボクスターでは、この各3段階での速度域が1段違っちゃいます。つまりは
バルケッタで「攻めた」時のスピード=ボクスターで「飛ばした」スピード
バルケッタで「飛ばした」時のスピード=ボクスターでは「流してる」スピード
ということです。じゃあ、ボクスターで攻めるとどうなるか?
三国峠の登りで、前走車が道をゆずってくれたので、ちょっと攻めてみました。(ゆずってもらったら、視界から消えるのがエチケット、と私は思ってます)
まず加速。背後からの快音とともに「あっ」という間に次のコーナーが迫って来ます(笑)わー。
コーナー手前でブレーキング。強力にかつ意のままに速度を殺すことができます。まるで自分の足の裏に直接ブレーキパッドが着いてるみたいです。よく言う「ブレーキ剛性」ってこれのことかあ。ノーズダイブをほとんど感じさせず鋭い減速。何かに似てる。あ、新幹線!(笑)
ブレーキングを少し残しつつ、ステアリングを切ると、スッとクルマの向きが変わります。登りでも荷重バランスが後ろよりなのはあまり感じさせません。
パーシャルでコーナーを回る時も、出口が見えて来て、すこしづづアクセルオンしてからも、踏ん張る。踏ん張る。踏ん張る。あくまでオンザレール(これも新幹線(笑))どこまで踏ん張るんだ?
気がつくとスピードメーターがトンでもない所を差すとともに、自分の中にまったく余裕が無い!「ヤバい。いま猿が飛び出して来たらアウトだ」「いや猿じゃなく、ハイカーだったら、サイクリストだったら、オッちゃんのカブだったら…」
というわけで、コーナー4つくらいで、やめました。いやはやトンでもないクルマです。セリカGT-FOUR以来の「モビルスーツ感」です。あれがザクならこっちはグフ「こいつ、違うぞ。装甲も、パワーも何もかも」って感じです。標準のボクスターでこれです。Sとか911ってどんな世界なんでしょうか?
私にはボクスターは「飛ばす」程度で十分です。しかしながら、「飛ばす」程度でも十分楽しめます。
特に下りですね。登りよりもブレーキへの依存度が高いですから、ポルシェらしいブレーキフィールが楽しめますし、フロントに荷重がかけやすいですからターンインの気持ち良さも満喫できます。
そんなわけで、私のヘタレ具合が露見したインプレでした…
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